応援(200文字小説)
200文字小説です。
一部残酷な表現があります。
「部長今年定年退職ですね。お世話になりました」
「よせよ。こないだも同窓会でさ段々みんなくたびれてきてな。中には病気やら事故やらで死んだ奴も出てきたよ」
「そうなんですか。みなさんお歳ですものね」
「だかなあ、俺たちの人生はこれからだって応援がてらハッパかけてきてやったよ」
「若い頃は怒髪天を衝く勢いでがなり散らした鬼部長がねえ」
俺は部長の広くなったおでこを見た。
「今は、はげます側になったってことですね」
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