ミカエルの憂鬱 4
最初に阿見香にキスをしたのは、懲らしめるための嫌がらせだった。
シェイクをぶっかけられた怨みが冷め遣らずにいた数日後、「あんたに謝ることなんか何もない」と、まるで反省の色もなく言い放たれ、水をぶっかけ返した俺に、次は室内履きが投げつけられた。
上履きとも言うらしいそれは、どう見ても清潔なものじゃない。汚れた廊下もトイレも歩き回っているものを、人の頭に投げつける無神経さに本気で殺意を覚えた。
他人に対して、ここまで激しく感情が突き動かされたのは初めてだ。
こんな女の横顔に、一瞬でも目を奪われた自分さえ罵りたくなる。
正面から睨み据えた俺を、阿見香は、「喧嘩上等」とでも言いたげな顔で受けて立っていた。
俺が睨んで、怯まなかった人間は殆どいない。
幼馴染みのダンジズですら、恐怖とは別の身構えた警戒を示して、目を合わさない態度で俺の怒りの矛先をかわす術を身につけている。決して正面から対峙しようとはしない。
激怒することも余りなかったが、感情を顕にしない俺が強く一瞥をくれるだけで、大抵の者は引き下がる。俺の立場を知らない者でもそうだった。
勝気なんてもんじゃないだろ、こいつは。どこまでふてぶてしいんだ。
怖いもの知らずなのか、単なる無知の虚勢なのかは知らないが、その根性だけは誉めてやる。
「やられた事はやり返すんでしょ? どうぞやり返して。二倍でも三倍でも。受けて立ってやろうじゃないの」
啖呵を切った女を力づくで抱きかかえ抵抗を封じ込み、使われていない音楽室に放り込んだ俺は、ドアの鍵を閉めた後でどうしてやろうか思案した。
憤りが昂じて、このまま陵辱してやろうかとも思っていた。誰も俺に文句は言えず、日本の法も余程の事でない限り介入は出来ない。
腹立たしいことに、こいつはこれでも、俺の花嫁筆頭と見なされている女。俺が何をしてもかまいはしない。
ピアノに体を押し付けて無言で睨めば、阿見香もまた俺を無言で睨んでくる。
脅えた後悔を僅かに瞳に滲ませながらも、絶対に目をそらそうとしない。
度胸だけは一人前か。微分積分もまともに解けない脳無しのクセして。
何かが、強くぶつかり合う。
激しい怒りを込めて男を見つめる少女の眼差に、自分の中の何かが触発されている。
女を捻じ伏せて跪かせろ、徹底的にいたぶって降参させろと、男の本能が蠢いている。
生意気で常識なしの無神経、軽蔑にしか値しないと思いながら、相手が誰であろうと容易に屈しない真っ直ぐな強さに、貫かれている自分がいた。
身構える隙もなく、真剣な瞳に、体の奥まで鋭く射抜かれていく。
こんなに真剣に、俺を見つめた人間がいただろうか。
躊躇いも迷いもなく、体当たりしてくる素直さで。
恋人としてお互いを許しあった関係ではなく。
どうにかして俺を手に入れようとする切迫した欲望でもなく。
地位や名声や施しを求めてくるものでもなく。
俺に何の期待もせず、ただの人間として見つめてくる瞳。
どちらも最低さをぶちまけて、ぶざまな感情を曝け出して。何も飾れず、防御するものもなく、嫌悪と怒りを直球でぶつけて、なのにどちらも退こうとしない。
勝ち負けは二の次で、本能と本能で向き合っている。
バランスを崩せばどちらかが切り裂かれ凌駕される力で、鋭い音を立てながら、心と心が衝突する。
気づいた時には、夢中で唇を奪っていた。
阿見香に唇を重ねる衝動に駆られた瞬間の気持ちは、自分でも説明ができない。
キスをするのが嫌いで、誰と関係を持っても拒み続けてきた、その行為に自らが駆られたとき。なぜそうしたいと思ったのか。
俺は、この女をどうしたいのだろう?
傷つけたい。滅茶苦茶にしたい。平伏させて降参させたい。
それなら、キスじゃなくてもいいはずだ。
取り返しのつかないやり方で、彼女を壊してしまえばいい。
抵抗する唇を、舌を、強引に貪り、俺は直感で察した。
――――この女は、男を知らない。
必死の抵抗も戸惑いもどこか子供じみていて、嫌がるほど、男と向き合う未熟さを露呈させている。
隙だらけで、もがけばもがくほど、男の仕掛ける罠に嵌っていく。
その未熟さが、勝気な可愛げのなさとは裏腹に驚くほど無垢で清らかな感触が、俺を狂わせかけていた。
相手を陥落させ、力を奪い去る罠に嵌めているつもりが、自分が嵌められていく予感が沸き起こる。
不愉快な予感に気づいて、それを打ち消す勢いで彼女の制服をはだけながら、指で処女かどうかを確かめた。
確かめなくても、キスだけでそうだろうとは推測できたが、気がすまなかった。
許せない女の唇を味わっている、自分への苛立ちで、何も知らない体をいたぶることで辛辣な感情を彼女に叩きつけようとしていた。
こんな小娘に、本能が揺さぶられるなんて、馬鹿馬鹿しい。どうかしてる。
心身でショックを受けながらも、それでも阿見香は気丈さを見せた。
震えを抑え涙を堪えながら、離れた俺に問いかけてきた。
「どうして、こんなこと、するの? 許婚って、なんなの?」
――――惨めに砕けて、弱さを見せて泣けば、まだこっちの気も晴れるものを。どこまでも気に入らない。
許婚のことも、当たり障りなく事情を伝えた担任から聞いたのだろう。口の軽い教師だ。
彼女を無視して音楽室に置き去りにし、重い鬱屈に呑まれそうになりながら静かな廊下を歩き、見かけた水道で手を洗う。
こんな所まで来て、何をしている?
許婚。花嫁。そんなことはどうでもいい。
これ以上、関わりたくない。あの女には。
阿見香を残した音楽室のある第三校舎を出たところで、もう一つの渡り廊下から、制服を着た男がその校舎に小走りに駆け込んでいくのが目に入った。
遠目から垣間見ただけだが、檀とかいう同じクラスの男じゃなかったか。
阿見香とハンバーガーショップで会った日の報告書に、「同じクラスの檀聖という男子学生に告白して断られている」との記述があった。
まさか、振った女を今更気にかけてるわけじゃないだろうな? 正義感でクラスメイトの女子を心配しているというなら、それこそ鼻につく偽善者だ。
気に入らない。何もかもが鬱陶しい。
感情的になったまま、人のいない場所に阿見香を放置してきた状況に気づいて、何の為に学校に来てるんだと自分に舌打ちをする。
戻って様子を確かめるべきだと、滅入る気分を叱咤している視線の先に、第三校舎から阿見香と檀が出てくるのを目撃した。
付かず離れずの微妙な距離を取って歩く二人が、また癇に障って、阿見香を最後まで追い詰めなかったことに後悔を覚えた。
身勝手で、野蛮で、ふしだらな後悔。
花嫁にならなくても手に入れて、滅茶苦茶にして、捨ててやることもできたはずなのに。
捨ててやる――――これまで利用してきた女にも、意図的にそう考えて接した過去はなかった。
二人を眺めながら、自分で手に負えない激情を抱かせる阿見香について、金輪際関わりたくないと思う気持ちを改めて痛感させられていた。
キスをするのは嫌いだった。
単純に体を重ねるよりも心を絡め取られそうな、唇と唇で深く探り合い口づけるほど俺を希求しようとする相手の欲望を感じて、それが煩わしくもあり、腕の中のどうでもいい女への嫌悪感を強める行為でしかなかった。
どうでもいい女と思いながら、捌け口を求めずにはいられない自分への嫌気も際限なく膨らんでしまう。
だから、適当に女を相手にし始めて間も無く、誰にもキスをしなくなった。
求められても拒絶し、恋人として向き合わない意思表示をはっきりしておく為にも「できない」と伝え、絶対に唇を重ねあうことはしなかった。
自分なりのルールでも、それが、俺が相手へ示せる最低限の礼儀だとも思っていた。
誰かの体を求めても、性行為そのものが好きだったわけでもない。
束の間の快楽を持たなければ自分が爆発するだろうことを分かっていて、暴発させないために自分を鋭く傷つけ、破裂させないようガス抜きを促す行為でしかなかった。
どうでもいい誰かに触れるほど、無残に散った恋の大切な想い出を――シャラの感触を汚してしまいそうで、おぞましささえ感じた。
俺はもう二度と、誰かの肌に触れて感動や歓びを感じることは出来ないのだと、思っていた。
それでもいいと、思った。
男としての幸せも、自分らしくいられる情動もすべて、過去の恋の中に埋めてしまえばいい。
そうすれば、シャラ以外に、恋をしなくていい。
二度と恋を、したくない。そう思っていた。
過去への未練ではなく、自分を失うことが怖かった。
恋が、自分も、相手も、何もかもを破滅させる壮絶な力を秘めているものだと、シャラとの関係で突きつけられ、俺は恋をするのを恐れていた。
誰かに溺れる恐怖も、人肌を求めながら同時にそれを忌むおぞましさを寒々と広げさせ、女を抱く毎に心を一層冷やかに、頑なにしていたのだと思う。
なのに…………阿見香は違う。
彼女に触れただけで、胸の底から熱くなる。
自分のどこにこんな情熱があったのかと戸惑いながら、この熱で余すところなく、未熟な体を包みたくなる。
男の快楽を遂げられなくても、その肌のすべてに触れて、自分のキスで余すところなく彼女を埋め尽くしたくなる。
無垢な体に、自分の快楽の印を刻まなくてもいい。想いが、実らなくてもいい。
彼女の体の奥まで、罪にまみれた自分を、残さなくてもいい。
これまでの、女にしてきたすべての身勝手な行為の懺悔のように、それでもいいと思っていた。
そうはっきり覚悟したのは、グランマから「阿見香を連れて来い」と連日の催促を受けて、渡英した時だ。
人を立ち入らせないプライベートな温室で、彼女と肌を合わせた日。
突然に自暴自棄に陥っていた阿見香を訝しみながら、俺に素直になっている彼女と、最後までいってもいいと思っていた。
けれど、そう望む自分もいる一方で、彼女を必ず苦しめる結果になると分かっていて、自分のものに出来ないと思う心があった。
自分の思い通りにはできない。
彼女を本気で好きになってしまったと自覚した時から、この恋が、俺の自由にはならないことを分かっていた。
彼女の望む幸せと、俺の生きていく方向は違う。
阿見香が見つめる先に、そうして自分の意思で歩いていこうとする道に俺がいないことは、彼女を好きだと気づいた時には明らかになっていた。
苦しい恋になるのは、自分でも分かっていた。
恋になる前に、彼女との未来を跡形もなく壊したのは、自分だという反省はある。
音楽室での一件の後、俺の読み通りにヴィクトリアが放った刺客に狙われ、倒れた彼女を運んだ保健室でも、募っていた鬱憤を晴らすように陵辱寸前の行為に及んだ。
阿見香に事情が伝わり、東京のスマクラグドスの別邸へと彼女を迎え入れ、花嫁作法の取り決めの一つ、俺と同じ寝室を使うようになってからも、寸前まで彼女を追い詰めた。
結ばれないのも、苦しみも、自分の贖罪だ。
苦しさだけが勝るのに、なぜこんなに深く、彼女に惹かれていくのだろうと思う。
純粋な疑問に囚われながら、彼女を見つめて答えを見出そうとする。
そして、そのたびに、答えを見失う。
好きになった。それ以上の答えも、理由を求める分析も、どうでもよくなる。
俺に上履きを投げつけたのをきっかけに、女子たちの反感を買った阿見香は、数々の嫌がらせを受けるようになった。
最初に扇動した主犯が、休み時間になると俺の席にやってきてはキンキンと耳障りな声で騒ぎ出す女子だとすぐに察しがついていたが、口出しはせずにいた。
阿見香がどう対処するかは見ものだと思っていたし、将来もしも一族に嫁げば、一般人として育ってきたことをあげつらわれ、内外に潜む嫌味な連中から心無い仕打ちを受けるのは目に見えている。
この女が、どこまで立ち向かえるかを観察するには、いい機会だと眺めていた。
それでも、エスカレートする嫌がらせには、眉を顰めることは度々あった。
自分の経験では、大学時代に私物を紛失したりする程度のことはあっても、日本で表現されるイジメのような、スケープゴートにされたことはない。
それが世の中で問題になっている知識はあっても、目の当たりにするとそのえげつなさ、集団の残酷さに、これまで感じたことのない人間への嫌悪感が込み上げてきた。
力のある立場、地位のある者には見せずに秘して隠す人の醜さをまざまざと見せ付けられ、無性に気分が悪くなったが、それでも俺は阿見香を庇わなかった。
一方だけを庇えば、不満を募らせる連中は必ずいるものだ。それはどこの組織も同じで、下手に庇って水面下で陰湿にやられるよりは、目の届くところで騒がれているほうが、まだ安全ともいえる。
この騒ぎに乗じてくる可能性のある、花嫁候補になった阿見香を狙う刺客をおびき出す為にも、都合が良かった。
本人が持参しているランチボックスの中に、節足動物のムカデや環形動物のミミズが入れられ、それらが苦手らしい彼女が絶叫して気絶した時には、さすがにやりすぎだと激昂しそうにはなったが。
昼休みでばらけていた席を避けて阿見香の傍に駆け寄れば、俺を追うように即座にやって来ていた檀が、俺を怒鳴りつけた。
「誰のせいだと思ってんだ! おまえは手を出すな」
…………手を出すな?
おまえの女じゃないだろ。
睨み上げると、檀も俺を睨みつけている。
なんだ、こいつ。俺を誰だと思ってるんだ。対等に口を利ける身分でもない、小僧の分際で。
しかも命令口調ときてやがる。
阿見香といいこの男といい、怖いもの知らずの愚か者ほど見苦しいものはない。
正義感が強いところが似ているのだろうが、同じクラスにどうしようもない馬鹿者が二人もいて、狭い空間で同じ空気を吸ってるのかと思うと虫唾が走る。
「誰のせい? 本人のせいだろ。それとも俺が仕向けているとでも?」
目を眇めて抑えた怒気を向ければ、檀はわざとらしく眼差を瞠目させて受けて立ち、俺に切り返した。
「本人のせい? 正気で言ってんの? おまえが女子らに制止すれば済む話だろが」
「俺は、集団のヒマ潰しのきっかけになったに過ぎない」
本人のせいとまでは思っていなかったが、売り言葉に投げつけてやったそれが、いけすかない奴の神経を刺激したらしいのを、やっぱりと勘付きつつ眺めていた。
すぐに駆け寄ってきた様子といい、阿見香を気になり始めてるんだ。この男。
「振った女を庇ってナイト気取りか。偽君子が。あっちにもこっちにもいい顔したいなら、男をやめて愛玩犬にでもなったらどうだ?」
奴にだけ聞き取れる声で毒舌を吐く。
見る間に顔色を変えた男の怒りと、暫く沈黙で対立する。
鼻持ちならない。阿見香に好意を持たれてるからって、いい気になるな。
将来、何とかしてこいつを、うちの財閥の傘下企業におびき入れてやりたい。
ぶちこんで過労死するまで働かせてやる。
「高橋は俺が保健室に連れて行くから」
睨み合いを先に降りた檀が、阿見香を抱き上げようとした。引き際を心得てるのも、小賢しくて気に食わない。
「おまえこそ触るな」
俺の花嫁になる女だと言いそうになり言葉を呑んだ途端、今度はあいつが声を潜めて呟いた。
「自分の気まぐれで高橋まで振り回すなよ。傷だらけになるのはあんたじゃない」
――――傷だらけになるのはあんたじゃない。その通りではあったから、その場は自重するしかないと諦めた。
俺を引き下がらせた落とし前は、近いうちに必ずつけさせてやると思い決めながら、阿見香を抱える檀を見やる。
当の阿見香本人は、その後も自分の席の両隣りの男同士の諍いなど、まったく意に介していないようだった。自分のことで手一杯で、それどころじゃないという顔をして。
バケツの水を浴びせられても、カバンに小動物の死骸を放り込まれても、阿見香はめげなかった。
五寸釘の打たれたコウモリから釘を抜いてやり、顔は青ざめながら、「これ、埋めてあげたほうがいいよね。どこがいいと思う? こんなことされたら成仏できなくない?」などと親友に呟いている。
相手は、「その前に自分の心配をしなよ」と呆れ返り、そればかりはそばで聞こえていた俺も同感させられた。
隣りで見ていた檀も、俺と興田文月と同じことを思っていたことだろう。
毎日げっそりしながら、彼女は視点がどこかズレている。
「マジで限界!」とやつれた顔で親友に泣き言を愚痴りながらも、ネズミやコウモリを丁寧に印刷紙に包み体育館裏に埋めて、「成仏してー」と柏手を打っている、一風変わった女。
……成仏系の宗教は、仏教で、柏手じゃないだろ。
確か、日本特有の神道の作法はずだ。外国人の俺でさえ知っていることを、なぜ知らない?
「自分が告って玉砕した場所にそれを埋めるのは、檀への嫌味なわけ?」立ち会った親友が文句を言えば、阿見香は「そういえばそうだった! 檀君にも動物にも悪いよね」と再びそれを掘り返し、違う場所に移動する。
…………埋め終わる前に言ってやれよ、興田文月。
せっせと穴を掘る阿見香の後ろで、声に出さずに楽しげに笑っていただろう様子が目に浮かぶ。そういう性格だ、あれは。
ひっそり後を付けてきた俺も、呆れるのを通り越して、不可解極まりない阿見香を宇宙人のように眺めるしかなかった。
死骸には手厚い配慮をするくせに、人の頭にはバイ菌まみれの靴を投げる、ちょっとやそっとじゃ匂いの落ちない液体をぶっかけてくる。何なんだ、いったい。
「ふざけるな。おまえから見て、俺は小動物の死体以下か!?」と、出て行って詰問したくなる。
屍をいたわる、そういう妙な繊細さを見せるかと思えば、悪戯されたらしい制服の代わりに体操着姿で堂々と授業を受け、嘲笑して振り返るクラスメイトを徹底無視する度胸も見せ付ける。
ツンと顎を上げて不愉快さを示しながら、卑怯者には凛然とした態度を崩さない彼女は、弱者の立場に置かれても、心までを弱さで染めたりはしなかった。
小説の内容とは関係のないあとがきです。
仕事が立て込み中でレスが遅れるので、感想欄をしばらく閉じます。
えっと、それからですね。。
ほとんどの読者さまへは、無関係のことなんですが……
(気分を害されたらすみません)(_ _)
今後、第三部や四部、再掲載の番外編について、
また無断転載など嫌がらせの行為があれば、次からは法的に相応の措置を検討します。
1巻の書籍化の時から、削除した小説の全文が無断転載されたりなど色々ありまして、内々に処理しました。
嫌がらせが目的でしている人を説得したところで、こちらの徒労になるだけですから、
本人に連絡をせず、サイト上で警告をするのも控えていました。
無断転載については、掲載されていたサイトの管理会社に直接交渉して対処後、
後々のことを考えて証拠を保存してあります。
アマチュア作家だろうとやれることはやりますし、かかる費用より時間が大切です。
自力処理も手間がかかり、時間を無意味に潰すだけなので、また何かあれば今後は専門家に依頼します。
佐野光音