私と、妻と、二人の翔太

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参考評価 ★★★★★245pt
文章評価:★★★★☆
作品評価:★★★★★
300pt満点/平均点方式
四半期得点 27pt
対象期間:2008年4月〜2008年6月
加点方式/ランキング用の得点です
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全部で6件の評価または感想があります。
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評価/コメント確認

名前:近藤義一  2008-05-31 05:38 
 ども、近藤です。
 うまい。大きなところも細かいところも。現実の出来事を、自分にとって関心のある分野へ引きこんで書き換えていく、その手際がいいです。なんだかリアル現代版鉄腕アトム、てな印象を受けました。十万馬力はないとしても、この夫婦にとっては結構な力を持っていたのではないかと。
 近藤だったらどうだろう。次の子供が出来たとしても、ロボットは手放さないような気がする。あ、登場する夫婦の反応が不自然なわけじゃありません。手放すことを決めるというのは、立ち直るプロセスとしては必要だと思う。でも、無責任一代ダメ父親の近藤としては、この小さくてかわいらしい小さい人が、いつまでもこのままでいてくれたらどんなに幸せだろうかと思う。近藤は登場人物に甘いので、きっとロボットも実子も仲良く暮らしましたというようなお話にしてしまっていたことでしょう。
 なんだかとりとめなくなっちゃった。ではまた。

 




文章評価:★★★★★ 作品評価: ★★★★★ 出版:わからない
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[S5] 30歳〜39歳  男性

▼コメント
近藤さん、ありがとうございます!
自分には全く関係のない話を、如何にエンタメに変えていくか、というのには毎回気を使っています。ただ事実を綴るだけなら新聞社に任せておけばいいわけですから……、私たちはそれを利用して、物語に仕上げていけたらいいんじゃないかな、と思います。

アトムみたいに強くもない、飛べもしないけど、将来こんなロボットが現れるかもしれないという仮定で話を進めてみました。私だったら、この夫婦のように、いずれ手放してしまうだろうと思ったので、このような展開に。勿論、それだけが結末ではないと思うので、近藤さんみたく、ずっと一緒に暮らすというのも手かな〜と思いますよ。

あとがきの通り、この小説は福岡の事件のことを参考に書き上げたもので、自分たちの子供が死んだあとでも、やはりもう一度子を設けたいと思う心境を何とか綴れないかと思って書いた実験作です。
皆が皆、同じ感想や見解を持つのは難しいので、一つの「考えられる展開と結末」を示してみたのですよね。

実は丁度、ウチの息子も一歳と二ヶ月になりまして、「翔太君」と重ねてしまうことがあります。こんな可愛い子を失ったら、やっぱり、ロボットでも何でも作ってしまいたくなるよなぁ、と。
我が子の可愛さを再認識できたら嬉しいです。
名前:天崎剣[2008-06-01 04:53]
ID:6



名前:こーた  2008-04-29 11:13 
私も1歳2ヶ月の子供がいるのですが、とても考えさせられました。
ですが話が綺麗過ぎる気もします。もう少し色々な所を細かく描写すると、もっと良い作品になるのではないかと思います。





文章評価:★★★☆☆ 作品評価: ★★★★☆ 出版:わからない
この評価はパソコンで送信されました
[S4] 18歳〜22歳  女性

▼コメント
ご感想ありがとうございます。
短編として仕上げるために、かなり端折ったので、単純な筋書きになってしまいました。感動より私自身の主張のために書いた作品でしたので、考えさせられたということであれば、私の目論みは成功なのですが。描写不足は実感しております。貴重なご意見ありがとうございます。
名前:天崎剣[2008-04-29 11:45]
ID:5



名前:三谷透子  2008-03-17 22:53 
先に申し上げておきます。私は拝読させて頂いた天崎さんの短編・中編の中でこの作品が一番好きです。だから何度も拝読させて頂いております。

最初に拝読させて頂いた時には素直に感動しました。内容というよりも、天崎さんの作品に込めたメッセージに感動したと言えるかもしれません。他の評価等を拝見したところ、この作品はもともとは公募小説に応募なさった作品とのことなので、そういう背景もあるのでしょう。本人そっくりのロボットをレンタルという発想もうまいと思います。自分のモノになるわけではないのですね。

しかし、何度か拝読させて頂くと突っ込みも入ってくるように思います。
第1に、精神科医が最後の重要なシーンの契機を作ってしまっていて、“夫婦が子供の死を二人でこえていく”というテーマというかメッセージというかそういったものが削がれてしまっているように感じられます。
第2に翔太と語り手の父親の関係が微妙な気がしました。「翔太の機嫌のいい時だけ相手をしていた」という記述があり、仕事があることもあって、然程接点はなかったのでしょう。とはいえ、この父親は翔太の死に目にあってはおらず、その事を悔やむというか気にするというか……そういう記述が冒頭にあります。ならば、その事は美佐子程では無いにしろ、かなり衝撃的であるはずなのに、そこから平静を取り戻す過程も無く、父親は平静であるように見受けられます。……何というか、客観的過ぎるのですね。
第3に、第1と被りますが、夫婦の会話があまりにも淡々としているように思います。相互に蓋をしなければならないような感情をぶちまけ合い、話し合うならもっと激しさみたいなものがあるのではないでしょうか?
第4に、最初は食事・排泄がないロボットを「物足りない」と言っていた美佐子が「翔太はここにいる」と言うのは矛盾があるように思います。

外れた事を言っているかもしれませんが、最初に申し上げた通り、私はこの作品大好きです。少しでも天崎さんの役に立つ批評になっていることを祈ります。
ではでは
※これは評価ではなく感想です
この感想はケータイで送信されました
 23歳〜29歳  女性

▼コメント
三谷さん、丁寧なご感想・批評ありがとうございます。
実は、自分でも納得できない点が多い作品であったので、客観的に批評いただいたことで問題点が明るみに出たのはありがたいことだと思いました。

以下、批評返信です。

>精神科医の件。
第1稿では、精神科医は登場しませんでした。
しかし、うつ状態に陥った美佐子に、精神科の受診もさせないでいる夫はどうかと登場させた次第です。これにより、二人の主観だけでなく、客観的な観点からロボットを問題視する声を入れたかったのです。もうちょっと、それからの展開をうまくすれば解決できた点かもしれませんね。
人生の転機というのは、案外他人からのなんでもない一言がきっかけなんだよ、という意味も含めて、だったのですが、まだ私の至らない点ですね。

>翔太と父親の関係
結婚しているとまあ、大体わかるのですが、父親って言う存在が、育児に積極的に関わるというのは実は理想に過ぎません。殆どの父親は、可愛いと思っていても、過度に関わらないことが多いです。というのは、仕事もあり、なかなか一緒にいられない、はじめてだからどう接していいかわからない、というのが原因ではないかと。
休みの日だけ、しかも、ご機嫌が悪くなったらママを呼ぶ、というのが多いので、不器用で子煩悩な面を晒せない性格という設定にしました。
美佐子の落胆振りと主人公の立ち直りについてですが、妻が幾ら塞ぎこんでいても、父親は仕事にいかなければなりません。本当に悲しんでいたとして、それが生活や仕事にまで影響するというのは、社会人としては失格なわけです。ですから、父親は淡々と仕事に行きますし、自身の感情も冷静にならざるを得ない、そんな心情です。この点に関しても、やはりもう少し描写すべきでしたね。

>夫婦の会話
主人公である父親の独白であるために、過度な会話は削除しました。人に物語っているとき、やたらと会話文を挟まないよな、という考えからです。
夫婦の形もそれぞれですが、案外、会話より空気を重んじるもので、思ったことを言い合うのは争いの原因になるからと、心に秘めてしまうものなんですよ。

>美佐子の中での翔太の価値
母親が物足りない、と思いつつも、ロボットを手放せなくなったのは、感触があったから、ということだと思います。忙しい忙しいと思いながら食事や排泄の世話をするのは、本当は一番の喜びだと、本人はわかっているわけです。それでも、ロボットと暮らすうちに、どんどんそういった感覚は薄れ、一緒にいる幸せに浸ってしまった、ということを言いたかったんですね。

……と、ここまでレスしておいて、作品中にそれだけのものを描けなかったのは、私の力不足ということなので、真摯に受け止めさせていただきます。
限られた枚数で、言いたいことを全部書ききるのって、難しいですね。ページの配分とか、全体の流れとか、長い話には出来て、短い話だと詰まってしまうようじゃ、本当はいけないんですけど。
今後の参考にさせていただきます。本当にありがとうございました!
名前:天崎剣[2008-03-18 08:37]
ID:4



名前:言わせて下さい  2008-02-25 09:50 
しこたま酒を飲んで事故を起こし、その結果、被害者を出した場合に、逃げて、水を飲んでアルコール検知器の数値を誤魔化して、場合によっては知人の仕業だと謀略し、尚且つ、裁判で自分を正当化することで、“正常に運転していた”と認めてもらえる法律、それが危険運転致死罪。

被害にあわれた三人のお子様のご両親には、生まれた子供のために、いつまでもほほ笑んでいて欲しい。僕は思います。




文章評価:★★★★☆ 作品評価: ★★★☆☆ 出版:わからない
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▼コメント
コメントありがとうございます。あの事件については、私も色々思うことがあり、このような作品を書きました。
自分の責任を棚に上げ、あくまでも刑を軽くすることのみを考えた行動を取った被告。それに対して、必死に我が子を救出しようとした夫婦になぜか注がれた、世間の冷たい目。
現在の日本の法律ではどうにも出来ないことかもしれません。欠点だらけの法律を司法の世界に送り出した国会にも責任はあります。裁判で危険運転致死罪を適用できなかった裁判官にとっても苦渋の選択だったのでしょう。
本当に悲しいことですが、せめて、健やかに子供さんが育ちますように祈るのみです。
名前:天本剣介[2008-02-25 10:55]
ID:3



名前:  2008-01-30 09:24 
天本剣介さん。
「私と、妻と、二人の翔太」読ませて頂きました。
この枚数にしては多くを書きすぎているような気がしました。この枚数なら、一場面をクローズアップして、その周辺で書いた方がいいような気がします。それから、もう少し改行を増やした方がいいような気がしました。
えーと。僕(晶)は、このサイトにある「ヘブライの悪魔」などの作者です。




文章評価:★★★★☆ 作品評価: ★★★★☆ 出版:わからない
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[S5] - - - - - - -  - - - - - - -

▼コメント
晶さん、初めまして。
枚数制限のある公募に出したものを、加筆修正したので、少し窮屈だったかもしれませんね……。本当は一つ一つのエピソードを書きたいところでしたが、モノローグの中に散りばめてみたのですが。ちょっと、詰め込みすぎだったのですね。
これからの課題にさせていただきます。

改行については、ケータイ小説などとは違い、一般に「文学」と呼ばれるものを参考にしています。要するに、意味のあるもの、関連エピソードを一段落にしています。あまりに改行が多いと、かえって話題の転換に気づかないなどの弊害も生まれますので、今はこのスタンスです。
ですが、読みにくいというご意見をいただきましたので、今後、作品を書く上で参考にさせていただきます。
名前:天本剣介[2008-01-30 17:52]
ID:2



名前:ナガス  2008-01-13 03:22 
どうもこんばんわ。ホント深夜族ですみません、ナガスです。小説読ませていただきました。

読み始めての最初の印象は「パラレルワールドのような設定。そしてお話だな」でした。
だけどそこには、決して現実からは離れていない、重く、確かなリアルを感じられます。
現実と非現実は、決してコインの表裏ではなく、いつも二つ寄り添っているんですよね…人が死ぬ。という事は一見して非現実のようであるけど、その実とても身近な出来事。そして誰も逃れられない不幸なんですよね。
自分は愛する人を亡くしただとか…そういった経験はまだありません。
ですので、美佐子さんの本当の胸中は理解できていないのだとは思いますが…
ですが、想像するにたやすいほどの表現を短いながらにしてくださっているので「あぁ、こうなるよなぁ…」と、共感といえるほどの事は出来ていないのかも知れませんが、妙に納得させられました。(文章が悪い。と言ってるのでは無く、飽くまでも自分の人生経験の無さから。です)

文章についてですが。
もしこのお話を書籍化するような事があるのでしたら、やはりもう少し書き足して欲しい部分などはありますね。
…というより、多分自分なんかが言うまでもなく、剣介先生ならお気づきの事と思いますが、多少ネット小説だという事を意識して書かれてしまったのかな?と思いました。(短編が好まれる・描写よりストーリー展開の速いものが好まれる 等…)
連載にしていいほどの内容と設定かと。というより、ただ個人的に「もっと読みたい」と思ってしまっただけなのですが。。

長文、失礼しました。次の作品も読ませていただきますね。




文章評価:★★★★☆ 作品評価: ★★★★★ 出版:買う
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[S5] 18歳〜22歳  男性

▼コメント
ナガスさん、ありがとうございます。

このお話は、あとがきの件を主張するために書いたものです。
ただ、そのままストレートに書いてしまうより、少し捻ろうと、SF要素を混ぜています。
だから、パラレルワールド、といえば、そのような感じですね。

「生」と「死」は、いつも隣り合わせだというけれど、やはり、そこに居合わせない限り、実感するのは難しいと思います。エッセイのほうでも後ほど語るつもりですが、どうしても、機会がないので、想像するしかない部分は多々あります。

本当に、大切な人を亡くしたとき、どんな気持ちになるかだなんて、私も、はっきりとわかるわけではありません。家族が、親戚が、死んでいく中でも、その時々で感情が違います。どれだけ、亡くなった人と近くにいたかで、受け取り方が変わります。

この話では、一番大切な、「息子」が死んだところから物語を始めました。
「死」を受け入れることは辛いことだけれど、乗り越えなければならないことを、もっと知るべきだと思ったのです。

また、言い訳になってしまうのですが、この話はWEB用ではなく、小さな文学賞(原稿用紙20枚という制約付き)に応募したものを、加筆修正しました。
最初はもっと短く、エピソードが少なかったので、書き足りなかったところを増やしたのです。
短編、ということで書き始めたので、私にしては珍しく一人称だったり、描写が不足していたりするのが、とっても苦しいところなのですが……、話の筋はとても気に入っています。選外でしたし、厳しいコメントもいただいたのですが、自分の信念を込めて書いたので、「もっと読みたい」という言葉には勇気付けられますよ!

ありがとうございました!


名前:天本剣介[2008-01-14 00:36]
ID:1



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