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アリス学園へ行こう!
作:高良月奈



14:彼女の正体


優「『森羅万象の神』っつーのよ。」

優の言葉に、全員が『はい?』と言った。
優は『面倒くさい・・・』といいつつも説明をした。

優「森羅万象って言うのは
 『宇宙に存在する一切のもの。あらゆる事物・現象』
 ま、ソレは置いておくわね。」

優が言った。

優「他称 森羅万象。面倒くさいらしいわ。
 私の出来ることは『様々』。
 記憶操作、存在操作、」

優が言葉を切る。

優「言っちゃえば、何でもできるわね。あと不老不死。
 因みにこの世界に居るのは三分の二『神・女神』よ。
 存在操作とか出来ないけど。」

棗「待て」

棗が優の言葉を途中でさえぎった。
彼の顔が微妙に歪んでいる。

棗「お前、何歳だ?」
優「14」

棗の問いに優が答える。
棗が『昔も言ってただろ』と呟く。

優「え――、そこも言わなきゃいけないの?」

優が『やれやれ』と呟く。
蜜柑達は熱心に聞いていた。

優「・・・説明書読む?」

優が尋ねる。
翼が『何言ってんだ?』と言った。

優「気にしないで。私は180・・・生きてるわね。
 私達『神』はそれで『180才』とか馬鹿げた事を言わないの。
 私は不老不死・・・・・・だけど、26才位まで成長するわね。
 それからは一切変わらないけど。
 まぁ、大体見かけ14歳くらいじゃない? って言われたから14才。
 平均的には4歳も行ってないんじゃないかしら。」

優が言った。
蜜柑が凄いんやなぁ・・・、と呟いた。

優「凄くないわよ。
 『森羅万象』の証は、『罪』の証でもあるんだから。」

優が呟いた。瞳が揺らぐ。
サエが口を開いた。

サエ「皆さん、氷を思い浮かべてください。」

全員『は?』と呟いた。
優がサエを見る。サウルはぼーっとしている。

サエ「氷はとても綺麗です。いろんな者の姿を映し出す。
  そして、とても冷たい。」

翼が『まぁ・・・』と呟く。
棗は『何が言いたい』とイラついていた。

サエ「もし、周りを暖かい場所に帰れば氷は溶け、
   純粋とまでは行きませんが綺麗な水になります。」

サエはもはや棗を無視しているようだ。
蜜柑が『そうやよね』と頷いた。

サエ「強い面があります。全てを凍らせ、時には傷つける。
  しかし。」

流架がじっと聞いていた。
サエが再び言った。

サエ「とても脆いのです。
  形を変えても、表情を変えても。
  強く、純粋で、綺麗で、―――脆い。」

棗が止まった。

サエ「脆い、とは感情についてですよ。
  ――――さて、ここまでくれば解りますかね」

サエが尋ねた。
全員が首を縦に振る。
呆けていたサウルでさえ振っている。
優が『なによー』と呟いた。

サエ「優様は、そんな方なんですよ。
  表情は表に出しませんが、今は」

サエが微笑んだ。
彼女の微笑みは純粋で、可愛らしかった。

サエ「今は、蜜柑たちが来た事を心から喜んでいますよ」

サエの言葉に優がそっぽを向いた。
サウルが言った。

サウル「ウチの姫は不器用なんだよ。
   甘える事も無いし、表情を見せる事も無い。」

優が『不器用?』と呟く。サエがすぐさま肯定した。
サウルが言った。

サウル「だから惹かれるんだけどな〜〜〜〜!」

そして優に抱きついた。
彼女はサウルの顎らへんを蹴っている。
サエが言った。

サエ「話がズレましたが、優様をよろしくお願いしますよ。
  時には甘えさせてあげてください。」



『彼女を、救ってあげてください。
私たちの命は、彼女にとって数秒であるから。』




『ひと時でも、楽しい日常を、あげてください。』




サエの言葉が響く。
蜜柑が、『勿論!』と答えた。



「これからも、よろしゅうな?」


蜜柑が微笑む。

「・・・ん」

優がボソッと呟いた。













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