アリス学園へ行こう!(13/15)縦書き表示RDF


今回はいつもにましてハイテンションな月奈でございます!
もうチョーテンション高いッスよ!(^∀^)/¥
あ、暑苦しいですか、スイマセン・・・。

アリス学園へ行こう!
作:高良月奈



13:作戦会議はどうなった?





「・・・ま、何にもしないより作戦会議するのがいいだろ」

嵐が去った後、翼が言った。

 コンコン

「失礼します。」

そんな声がしたかと思うと、サエが入ってきた。

「ああ、みなさん。説得できなかったようですね」

サエが言った。棗が言った。

「優は――――――何者だ?」

棗が慎重な顔で問う。
サエが複雑な顔をしつつ、言った。

「優様は、」
『イサム―――!! 何してんの!! 仕事しなさい!!!』

サエの言葉をさえぎり、放送で優の声が流れた。

『イヤ、これはその・・・』
『さっさとやりなさい!!』

イサムと呼ばれた少年の声がしたと思うと、優がさえぎる。

『ひーめ! 俺と仕事しないか?』
『お前は一人でやれ』
『酷いな、俺と姫の仲だろ?』
『どんな仲よ。』

サウルの声と優の声が聞えた。

『ちょっと優様―――――――!! また人間と関わりましたねッ!?』

今度は、青年の声だ。優に向かって怒鳴っている。

『うるっさいわねー。・・・あ、スイッチ入ってるじゃない!』

優が叫んだかと思うと、『ゴンッ』という鈍い音がした。
部屋にいた蛍とサエと棗を除く全員が真っ青になった。

『ぐっ・・・死ぬだろ・・・?』
『天誅。生き地獄を味わえ』

イサムの声に、優がさらりと答えた。

『えーっと、今の放送を気にしないこと。特に緑。
今度なんかしたら大広間の刑。
他は・・・まぁ、大広間の刑未満ね。以上!!』

優が焦りつつ放送をして、スイッチを切った。









――――――――――――――――――――――――――


「改め・・・優様は人間ではありません。」

こほん、と咳をしてからサエが言った。
翼が『は?』と言った。

「じゃあ、何だよ?」
「・・・良いんですかね」

サエがうーん、と呟いた。棗が言った。

「テメエさっさと言いやがれ」

サエが立ち上がった。

「気が変わりました。こういうのは本人からどうぞ」

そう言うと、扉が開いた。

「よ」

サウルが片手を上げた。

「放せ変態」

優がサウルに腕をつかまれている。
表情だけでわかる。












・・・・・・彼女は不機嫌極まりない。













「お前は、何だ?」

棗が尋ねると、優がとまった。
サウルが優を見る。

「バケモノ」

優はフン、と笑ってそう答えた。

「・・・姫」

はぁ、と溜息をついてサウルが優を全員の前に持ってくる。

「―――――――私は森羅万象って言ったでしょう?」

優が言った。それは、蜜柑に言っているようだった。

「せ・・・せやけど! なんでそれだけで学園にいちゃあかんの!?」

蜜柑が叫んだ。

「――――――はぁ」

優がため息をついた。
そして口を開く。

「森羅万象――――――――!!」

誰かが叫んだ。
それは、おそらく青年だろう。

「サウル。後ろに下がってなさい。サエ、後ろは頼んだわよ」

優がテキパキと指示を出す。
二人が『了解』などと答える。

「アナタ達には残酷すぎるかしらね、コレは?」

優がフッと笑った。
すると、優が『時雨』と呟いた。

 シュンッ!

そんな風を切る音がして、優の手に刀が現れた。
柄の部分に、ひし形のキーホルダーがついている。

『主〜!』

そんな明るい娘の声がした。

 ガンッ・・・ガンッ!!

乱暴な音がして、部屋のドアが壊れた。
入ってきたのは、黒いマントを羽織り、フードを深くかぶった人間。

「森羅万象! 今日こそ我が願い――――!!」

そんな事を口にしながら優に飛び掛る。
翼が一歩前に出たが、サエに止められた。

「破創」

優が呟き、日本刀をフードを被った人間に向けていった。
すると、一つの光が人間へと近づいていった。
それは雷のようで、とても小さかった。

「フンッ! ナメているのか、森羅万象!!」
「発火。」

青年の言葉に優があっさりと言うと、
その雷のような物がいきなり紅くなり、大きくなった。

 バァァァァァァンッ!!!

そんな大きな音がして、人間は部屋の外へと出された。

「じゃ、私は行ってくるから。」
「な・・・待て!!」
「お・・・おいっ!!」

優の言葉に棗と翼が叫ぶ。

「じゃね。――――――サウル、あと一人、頼んだわよ?」

優がサウルに言うと、フンッと笑った。

「あぁ。――――俺の得意科目だな」
「優様、壊すのは大広間のみでお願いしますよ」

楽しげに言うサウル、そして注意を促すサエ。

「ハイハイ」

優が手をヒラヒラと仰がせた。
翼たちが唖然としている。

「ま・・・待て!!」

棗が叫ぶ。すると、サウルがブラックスターを片手に動いた。

 ザッ!!
「・・・サウルさん。一般人の前でやらないで下さい」

サウルは、もう一人のマントの人間に向かって刺したのだ。
人間の血は宙を舞い、噴き出る。
人間は、『がッ!?』と小さく声を漏らした。

蜜柑と蛍と流架が固まった。

『な・・・!?』
「悪いな、つい。」

ペロリと自分の頬についた血を舐め、彼は冷ややかに笑う。

「精神的に三人はショックが大きいかと。」

サエがさらりと言った。
棗と翼は、学園の『裏任務』の所為でなれているだろう。
・・・だが、三人は。

「ま、コレで終わりだ」

サウルが言うと、その人間はわけがわからないまま倒れた。
そして、再び血が噴出した。
紅く綺麗な鮮血が、部屋を侵略していく。
そして、蜜柑たちに血が降り注いでいた。

「ん、またリンカ・・・イヤ、優に怒られるかな?」

サウルがフンッと笑った。
その姿は闇を背負い、とても恐ろしかったであろう。



 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

「只今。早速だけどサウル。」

部屋に帰ってきた優がサウルの襟を掴んで引っ張っていった。
サウルが『いでっ』と呟く。
蜜柑達はサエの使った『魔法』(?)によって綺麗になっている。

「手加減しろといったはずなんですけど?」

優が言った。彼女の瞳が笑っていない。
先ほどの人間は、優によって『治癒』され、何処かへ送られた。
サエによると『刑務所以上、拷問部屋未満』らしい。

「イヤ、つい昔のクセが。」

サウルが答える。優が言った。

「言い訳ね。一応・・・強いんだから手加減しなさい。
 あの人間、死の半歩手前だったわよ」

優の瞳が鋭く光る。
サウルが『りょうかい』とダルそうに言った。

「今『ウゼエ』って思ったでしょう? 
久しぶりにケンカの相手してあげましょうか?
そのひん曲がった性格ツブしてあげる。」

優が尋ねる。サウルが『本当か?』と尋ねる。

「気が向いたらね。」

優がパタパタと手を上下に泳がす。

「いつも言ってるし、ソレ。
あ、もしかして負けるのが怖いんですか〜?」

サウルがニヤッと笑った。
優がため息をついて言った。

「あーはいはい、怖いですよ。サウルさん以外ですけどねぇ」

軽く促す優にサウルがチッと舌打ちした。
どうやらはめようとしていたようだ。

「優様、お取り込み中申し訳ありませんが。」

サエが言った。優が振り向く。

「あー、わかったわかった。」

優が手をヒラヒラと揺らす。
棗達が優をじっと見ていた。

「ん、私の話をしましょう。私の、正体をね。」

優が言った。
青い瞳には、『悲しみ』が写っていた。














悲しんだ。




だからこそ慈悲深く、自己犠牲。






苦しんだ。



だからこそ救済を与え、殺しを嫌う。












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