第275話 獣王武神
一般的な魔術師としての才能を持つ者はBプラス級が限界だと言われている。
その先のA級は一握りの『天才』と呼ばれる者が入る場所だ。
さらにその天才すら越えたS級は『人外』『化け物』『怪物』と呼ばれる存在である。
この異世界にS級は5人が居た。
妖精種族、エルフ族、『氷結の魔女』。
竜人種族、『龍老師』
魔人種族、『腐敗ノ王』。
人種族、『万軍』、始原団長、アルトリウス・アーガー。彼は何者かに殺害された。故に現在、人種族には魔術師S級は存在しない。
――そして、獣人種族の魔術師S級、『獣王武神』だ。
獣人大陸奥地から動かない獣人種族最強の魔術師。
大陸奥地から出てこないため滅多に人前には現れず、名を上げるため戦いを挑みに向かった者達は、1人も生きて帰ってこなかったと言われている。
数少ない情報を繋ぎ合わせると身の丈3mはある益荒男で、傷を負っていない箇所がないほど全身傷だらけ。
食事は基本的に血の滴る生肉。大酒飲み。
逆らう者には容赦せず、腕を振り抜いただけで100人の魔術師を倒すことができるほど強者らしい。
そんな化け物のような魔術師にエル先生は攫われたのか!?
こうしちゃいられない!
今すぐ新型飛行船ノアで、連れ去られたエル先生の後を追い奪還しなければ!
固まっているギギさんや妻達に声をかけようとすると、聞き覚えのある声音で呼びかけられる。
「リュート君、スノーちゃん……ギギさん達まで、どうしてここにいるんですか? 確か魔人大陸にダンさんを送り届けに行ったはずじゃ」
「エル先生! 無事だったんですか!?」
声に振り返ると、そこには連れ去られたはずのエル先生が立っていた。
エル先生はいつもの服装で、特に逃げるため必死になった様子はなく、衣服が汚れていることもなかった。
S級魔術師獣王武神に連れ去られたという様子ではなく、ちょっとした用事で出かけて戻ってきた――という感じだ。
「エル先生、大丈夫だったんですか!? 今、おばさんから、あの獣王武神に連れて行かれたと聞いたんですが!」
「はい、そうなんです。隣町で急患が出て、行き慣れているので私1人でも大丈夫だと言ったのですが……『安全のため僕もついて行く』と無理矢理、手を引いて連れて行かれちゃって」
「ん?」
「はい?」
あれ? なんだか話が噛み合っていないような……。
「エルお姉ちゃん、彼らはいったい何者なんだい?」
エル先生との食い違いに首を捻っていると、彼女の後ろに居てすぐに気が付かなかったが1人の少年が立っていた。
金髪のショートカットに、獣耳。背後から黒と黄色の縞模様の尻尾が動いているのが分かる。その耳、尻尾から獣人種族とすぐに分かった。
身長は低い。オレの胸元ぐらいしかないせいで、女性にしては背の高いエル先生の背後に隠れてしまうほどだ。
動きやすさを重視した革製胸当て、膝・肘当てを身にまとっている。
目は大きく、口を動かすと犬歯が覗く。
顔立ちも整っている美少年で、睫毛も長いせいか中性的な雰囲気があり、スカートをはいていたら女性と見間違ってしまいそうだ。
しかし、今彼はエル先生のことを『エルお姉ちゃん』と呼ばなかったか?
場の空気がさらに困惑に染まる。
当事者の1人であるエル先生が状況を整理するため、ある提案をする。
「とりあえず玄関先で立ったままお話をするのも何ですから、お茶を飲みませんか? そしてお互い順番にお話をして、状況を整理してはどうでしょう」
「さすがエル先生! それじゃ早速、お茶の準備をしますね! 人数も多いですから、孤児院の裏庭をお借りします。リース、頼む」
「分かりました、お任せください」
そして、オレ達は孤児院の裏手へ回る。
リースの無限収納からテーブル、椅子、お茶、茶菓子などを出す。
シアがそれらを受け取り、魔術でお湯を沸かして席に着いた各人の前へ香茶を出していく。
その際、メルセさんも手伝いをした。
2人の熟練メイドが動いたため、特にオレ達が手伝いをすることもなくすぐにお茶会の準備が整う。
落ち着いたところでまずはエル先生と見慣れない美少年から、話を切り出した。
エル先生と一緒にいた獣人種族の美少年の名は――獣人種族、虎族、魔術師S級、タイガ・フウー。
そう彼こそが獣王武神その人である。
誰だよ『身の丈3mの益荒男』と言い出した奴は……。
彼曰く、タイガは元々エル先生の婚約者だったらしい。
しかし、エル先生が人種族の男性と駆け落ち。
最初は死ぬほど落ち込んだが、彼女が幸せになるならと身を引いた。
しかし、最近になって偶然、エル先生が人種族の魔術師S級、『万軍』アルトリウス・アーガーに攫われたと知る。
慌てて彼女を助けに行こうとしたが、すでに事件は解決し彼女も無事だと知り安堵したらしい。
タイガは、ずっとエル先生が駆け落ちした人種族男性と幸せに生活していたと思っていた。しかし、今回のアルトリウスの一件で決して彼女が穏やかな生活を送っていないことに気が付いた。
改めてエル先生の件について調べると、すでに駆け落ちした人種族男性は死亡。
彼女は女の細腕で孤児院を経営していることを知る。
その事実を知ったタイガは、1人エル先生が経営する孤児院を目指し旅だった。
今度こそエル先生と結婚し、一生彼女を守ろうと誓ったらしい。
そしてつい3日前ほど、孤児院に到着。
エル先生との久しぶりの再会を果たした。
手伝いのおばさんが言っていた『連れ行った云々』も、隣町で急患が出たためエル先生が1人で向かおうとしたところ、タイガは彼女の安全を考えて魔術師S級である自分が護衛に付くと無理矢理手を引いて隣町へ向かったらしい。
つまり誘拐ではなく、ただの勘違いだ。
一通り、タイガが説明するとエル先生が一部否定する。
「タイガ君は私の婚約者ではありませんよ。タイガ君にも何度も言っているじゃないですか」
「そんな! 昔、『大きくなったら、結婚しようね』って約束したのに!」
「あれは子供の頃のお話です。それにタイガ君が一方的に言ってきただけで、私は応じると答えた覚えはありませんよ」
「うぅ~酷いです、エルお姉ちゃん」
どうやらエル先生が子供時代。
まだ獣人大陸奥地の小国のお姫様の時エル先生は、双子の姉――アルさんに連れて行かれ城を抜け出した。
その際、森で1人泣いているタイガと出会う。
励ますと、彼はエル先生に懐いた。
そして、彼が『大きくなった結婚しようね』と約束を求めてきたらしい。
エル先生は曖昧に笑い頭を撫でただけだったとか。
「それでどうしてリュート君達はここに居るの?」
エル先生側の事情を聞き終えると、今度はこちら側へと質問してくる。
オレ達は返答に窮した。
オレが『ギギさんが結婚を申し込みたいと言うのでここまで連れてきました』とは言えない。
人生において大切なプロポーズの台詞を奪うようなマネは流石にできない。
ギギさんに視線を向けると、小さく頷く。
席を立ち、手にしていた箱を開きエル先生の席へと歩み寄る。
エル先生もただ事ではない空気を察して、席を立ち2人は互いに向き合う。
ギギさんは蓋を開いた箱をエル先生へ差し出した。
彼女も箱の中身に気が付き、両手で口元を押さえて驚く。
「!? これは……」
「そうです。結婚腕輪です。狼族の風習で、抜けた犬歯の1本は信頼する親友に贈り、もう1本は生涯を共にする妻へと贈るんです」
「ギギさん……ッ」
エル先生の瞳から真珠のような涙が浮かび上がり零れる。
ぐぐぐぐぐ……ギギギギギ……エル先生が『生涯で一番の幸せ』という表情をしているため、邪魔するわけにもいかず歯噛みするしかなかった。
気が付けば再び、右腕をスノー、左腕をリース、立ち上がるのを妨害するようにココノが両肩に手を置き押さえつけてくる。
彼女達に押さえつけられては、流石に振りほどき邪魔をすることもできない。
「ンギギギギぃ……ッ」
思わず歯ぎしりが口から漏れる。
今なら血涙を目から流せそうだ!
プロポーズは最終段階を迎える。
ギギさん自身、照れているのが分かるほど顔を赤くし告白する。
「これをどうしてもエルさんに贈りたくて、リュート達の力を借りてここに来ました。自分は口べたで……気の利いたことは言えないのですが、え、エルさん、エルさんには自分と生涯を共にして欲しくて、その自分とけっこ――」
「ちょっと待った!」
最後の台詞を言い終わる前に、タイガが割って入る。
彼は両手を広げエル先生の前に割り込み、ギギさんを睨み付ける。
「今更何をしに来たかと思えば……ギギさんでしたか? 貴方にエルお姉ちゃんと結婚する資格なんかない!」
「いいぞ! タイガ! もっと邪魔しろ! (おい! いい加減にしろ! ギギさんの邪魔をするな!)」
「リュートくん、本音と建て前が逆だよ」
「リュートさん、お口をちょっと閉じましょうね」
「リュート様、失礼します」
「もごもが!?」
スノー&リースからツッコミを入れられ、肩に手を置いていたココノが背後からオレの口を押さえる。
わざとじゃないんだ! つい本音が出ただけで、悪気はないんだよ!
しかし、オレの声も真剣に見つめ合う3人には届かなかったらしい。
3人はオレ達を蚊帳の外に話を進める。
タイガがギギさんを睨み付けながら吐き捨てた。
「僕は無理矢理エルお姉ちゃんを手籠めにしようとしたアルトリウスは許せない。でも一番許せないのはギギさん、貴方だ! アルトリウスの手からエルお姉ちゃんを救ったと本人から聞いた。その時、僕は知らずに獣人大陸の奥地にただ居ただけだ。その点に関して僕には何も言う資格はない……。けど、どうして想いを寄せるエルお姉ちゃんを残して魔人大陸に行ったんだ! どうして側に居て支えようとしなかったんだ!」
「ッ! そ、それは……」
「エルお姉ちゃんが貴方に好意を抱いているのは、僕だってすぐに分かった。だからなおさら許せない! 互いに愛し合って居たのにどうして見捨てたりしたんだ! そのせいでお姉ちゃんは二度も愛しい人との別れを経験したんだぞ!」
タイガの瞳にさらに力が篭もる。
「貴方はエルお姉ちゃんと結婚後、もし『旦那様』とやから彼女を捨てて魔人大陸へ戻ってこいと言われたらどうするつもりだ? 恩や義理、そんなものの為にまたエルお姉ちゃんを見捨てるんじゃないのか?」
「!? ち、違う! そんなこと――!」
「僕は!」
ギギさんの台詞をタイガが遮る。
「僕なら絶対にエルお姉ちゃんの側から離れない! 何があってもだ! そのために獣人大陸で築いた地位も僕は捨ててきた! エルお姉ちゃんの側にずっと居続けるために! ギギさん、僕は貴方を絶対に認めない! たとえ貴方が世界中の人々から認められてもだ!」
タイガの台詞にギギさんが後ずさり、片膝を突く。
外部的痛みではなく、魂に突き刺さる心情的痛みに膝を突いたのだ。
だが、確かにタイガの言葉は一理ある。
可能性はほぼゼロだが、もしエル先生とギギさんが結婚。
その後、旦那様がエル先生と共に魔人大陸へ来るよう迫ったらギギさんは断れるだろうか?
旦那様を裏切ったことを盾に迫られたら、ギギさんは断れない気がする。
そうなったら、エル先生はこの孤児院を閉じて、子供達と共に魔人大陸へついて行くだろう。
結局、それはギギさんがエル先生の優しさに甘えているだけだ。
家庭を持つなら、しっかりとエル先生を守って欲しい。
いくら相手が旦那様相手でも、毅然とエル先生を守って欲しい。
一方、タイガは今まで築いてきた地位や名声を捨てて、エル先生の元へ馳せ参じた。
これから何があろうと一生側に居て守ると、言葉ではなく態度で示している。
今の時点でどちらが信用できるかなんて口にしなくても、ギギさん本人がよく分かっているだろう。
当事者の1人であるエル先生が、対峙する2人に声をかける。
「タイガ君、ギギさん、私はもう気にしてませんからそれぐらいで、ね?」
「……いいえ、エルさんがよくても自分自身が許せません。他者に指摘され、初めて自分がどれほどエルさんを傷つけることをしたのか知りました。……本当にすみません」
エル先生の言葉を聞いて、ギギさんは首を横に振る。
彼はゆっくりと立ち上がると、改めてタイガと正面から向き直った。
「ですが、自分はエルさんを諦めるつもりもありません」
「ギギさん……」
エル先生が嬉しそうに頬を染める。
ぐぐぐぐぐぐ……ッ!
「どうすれば自分がエルさんに相応しく、彼女を任せられると認めてくれるだろうか? ここで旦那様との縁を切れば納得する、というなら従おう」
「…………」
ギギさんは本気だ。
もしタイガがそう要求したら、この場で旦那様や奥様と縁を切ると宣言するだろう。
旦那様達も胸中は悲しむが、表面上は笑顔で納得するだろうな。
ギギさんやエル先生に負い目を持たせないように、明るく。
だが、それで本当にいいのだろうか?
折角、『旦那様を見付けて連れ戻す』という区切りをやり遂げ、ギギさんの愛するブラッド家の皆と再び縁が持てたのに。
それを自ら断ち切らせるなんて……
「だが、俺はできれば旦那様や奥様、ブラッド家の皆と二度と会えないようにはなりたくない。これは俺自身の我が儘だ。だから、あえて自分の我が儘を押し通させてもらう。タイガ殿、アナタを倒すことでエルさんに俺が相応しいと認めて欲しい。そして、ブラッド家との縁を持つことも認めて欲しい」
ギギさん!? 何を言い出すんだ! 相手は魔術師S級の化け物だぞ!
他の皆もあまりの無茶条件を耳にして、顔色を変える。
もちろんタイガ本人もだ。
ギギさんはエル先生へと視線を向ける。
「すみません、エルさん。勝手に条件を提示するようなまねをして」
「いいえ、私は信じていますから。ギギさんが私を絶対に迎えに来てくれるって」
2人は見つめ合い目で会話をする。
一瞬にして2人だけで世界を構築した。
そんな世界をタイガが破壊する。
「面白い。魔術師S級、獣王武神を倒せるような相手なら僕も安心してエルお姉ちゃんを任せられます。倒せればですけどね」
タイガは背を向け歩き出す。
「場所を変えましょう。ここでは狭すぎます」
「……分かった、行こう」
2人が向かった先は、新型飛行船ノアも停めている町外の草原だ。
移動しながらルールを決める。
殺害はなし。
武器・魔術道具の使用は問題なし。
気を失うか、相手が負けを認めたさせた方が勝ち。
またこれ以上、試合続行不可能と判断した場合は止めに入る。
問題が起きた場合、さらにルールに追加する――とりあえず以上だ。
2人はこの条件に納得する。
立会人役は、いざという時に止めに入ることが出来る旦那様にお願いした。
旦那様はいつもの笑顔ではなく、真剣な表情を浮かべ2人にルールの確認をする。
「殺害はなし。武器・防具・魔術道具などの使用は許可。気を失うか、相手に負けを認めさせた方が勝者。またこれ以上、試合続行は不可能と我輩が判断したら止めに入る。以上だ。双方、問題はないか?」
「僕はありません」
「自分もです」
「うむ、では互いに離れるがいい」
旦那様の話を聞くため、近付いていた2人は背を向け互いに距離を取る。
約10m離れた時点で向き直った。
オレやスノー達、セラス奥様、メルセさん、エル先生が見守る中、旦那様は高々と手を挙げる。
「では、ゆくぞ……試合、始め!」
「ウオオオオォオオォオォ!!!」
勝負合図と共に、ギギさんが肉体強化術で身体を補助。
馬鹿正直に真っ正面から突撃する。
正反対にタイガは、指先1つ動かそうとせずただ立ち続けていた。
ギギさんはそんな相手に向け、躊躇いもせず拳を叩き込む。
その速度は弾丸とほぼ変わらず、恐ろしい風切り音をここまで響かせた――が、その拳はタイガへと触れることすらできなかった。
彼は攻撃に合わせて体を少しだけ後ろに反らしたのだ。
とてつもなく目が良いのだ。コンマ数㎜でギギさんの攻撃を見切っているのだろう。
驚くことに魔力で一切身体を強化せずにだ!
どれだけ動体視力にすぐれているんだよ!
「この程度なのか? これじゃ到底、エルお姉ちゃんを任せることなんてできないな」
「くっ!?」
ギギさんは慌てて距離を取り体勢を立て直そうとするが――
「次は僕の番だ」
「!?」
タイガはいつのまにかギギさんとの距離を縮めていた!
間合いを詰める速さも驚愕ものだが、もっとも注目すべき点は肉体強化術発動のなめらかさだろう。
気付いたらいつのまにか全身を魔力で強化されていた。
その静けさは今まで見てきた一流の魔術師達のなかでも、次元が違うレベルである。
しかし、この程度なら重火器、兵器を装備したPEACEMAKERで十分倒せるレベルだ。
この程度で魔術師S級――なはずがないよな。
タイガがなぜか優しくギギさんの体に触れる。
ギギさんも攻撃ではなかったのと、あまり素早かったので回避はできなかった。
一瞬後、驚愕がオレ達を襲う。
ギギさんの全身を覆っていた魔力が霧散する。
「肉体強化術が解除された!?」
オレは思わず叫んでしまう。
タイガがこちらにも聞こえるように声を出す。
「これが僕の特異魔術『10秒間の封印』だ。僕に触れられた魔術師は10秒間一切の魔術が使用できなくなる」
「ぐがぁ!?」
タイガはまるで虫でも払うように腕を振るう。
ギギさんは吹き飛び地面を転がった。
「それまで! 勝者、タイガ!」
旦那様は慌てて勝負の判定を告げる。
「僕に勝ったら約束通り、エルお姉ちゃんとの仲を認めてあげるよ。この僕、魔術師S級、獣王武神にね。それまで何度だってギギさんの挑戦を受けるよ」
タイガが倒れたギギさんを冷たい瞳で見下ろし、王者の風格で断言した。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
感想、誤字脱字、ご意見なんでも大歓迎です!
4月17日、21時更新予定です!
ついに軍オタ3巻が明後日18日発売になります!
そして今日から発売日まで連続更新をします! 発売日当日は、本編更新だけではなく各種特典SSなども公開されますので、そちらも是非読んで頂けると嬉しいです。
書き下ろしも盛りだくさんの軍オタ3巻をよろしくお願いします!
また、軍オタ1~2巻、引き続き発売中です。
まだの方は是非、よろしくお願いします!
(2巻なろう特典SS、1~2巻購入特典SSは14年12月20日の活動報告を、1巻なろう特典SSは14年10月18日の活動報告をご参照下さい)