表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

知った。

作者: フェイくん

 49日後に一時帰省の許可が出た。

 多くは望まない、だが人並みであろう自信はある。

 あるがまずは墓だ。

 直ぐの帰省は趣が無い。


 頼む。

 頼む。


 そろそろと薄目。


 だがオールグリーン。


 娘よ。愛する妻よ。

 父のため草むしりくらいはーー


 いや、

 いや、

 ニラだ。

 よく見るとニラの若葉だ。


 思い出した。

 私は生前ニラレバが好物だったのだ。


 霊の不便を知った。

 鼻が利かないと知った。

 鼻水のせいではない。


 そしてやはり愛されていたと知ったのだ。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 言葉から醸し出される余情といい、言葉自体のアクセントといい、作者様のセンスがありすぎて震えます。詩として絶対に通用しそうです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ