猫母さん
この小説は2chスレにあった「ご主人ごはんをくださいな」に感動したあまり、勢いあまって書いたものです。
ただし、あくまでも影響を受けて書いたものですので、「ご主人ごはんをくださいな」とは関係がありません。それと、この小説には想像力が必要となります。ご了承を。
それでは、大人な猫とゴールデンの仔犬が織り成す会話をお楽しみください
金犬「母さん母さん」
猫「私は貴方の母ではありませんよ」
金犬「でも、いつも一緒にいます」
猫「この家の飼い猫ですからね」
金犬「僕もこの家族に飼われてます」
猫「貴方は飼い犬です」
金犬「何が違うの母さん?」
猫「全部が違うわ」
金犬「わかった。母上様だ」
猫「呼び方ではありません」
金犬「でも僕の母さんは母さんだ」
猫「私は犬を産んだことはありませんよ」
金犬「でも気がついたらいつも一緒に母さんがいました。だから僕の母さんは母さんです」
猫「本当の母を覚えていないのは可哀相ね」
金犬「僕は可哀相ですか?」
猫「ええ、可哀相」
金犬「なら可哀相な僕と遊んで下さい」
猫「それは断ります」
金犬「ワン!」
猫「ギニャー!」
■■■
金犬「母さんお腹が空きました」
猫「私は貴方の母ではありませんわよ」
金犬「空きました」
猫「では『オバアチャン』からミルクを貰ってきなさい」
金犬「空きました」
猫「・・・私のはあげれません」
金犬「ワン!」
猫「ギニャー!」
■■■
金犬「身体が大きくなりましたよ母さん」
猫「もう私と同じぐらいね」
金犬「でもまだ仔犬です」
猫「更に大きくなるのね」
金犬「これ以上大きくなったらどうしよう」
猫「考える前に私の上からどきなさい」
金犬「まだ遊び足りない」
猫「フシャァー!」
金犬「キャウン」
■■■
金犬「遊ぼう母さん」
猫「母さんではないから遊ばないわ」
金犬「ボールを投げて下さい」
猫「人間ではないから投げれないわ」
金犬「なら母さんがボールになって下さい」
猫「怒るわよ」
金犬「でも今の母さんは丸くなっていて転がりそうです」
猫「眠いからよ」
金犬「猫が寝転んだ」
猫「・・・・・・」
金犬「・・・・・・」
猫「笑ってあげたほうがいいかしら?」
金犬「忘れて母さん」
■■■
金犬「母さんどこですか?」
猫「貴方の母はもっと遠い所にいるわ」
金犬「あっ! そこに居たの母さん」
猫「だから私は貴方の母じゃないわ」
金犬「遊ぼう母さん」
猫「話しはちゃんと聞きなさい」
金犬「噛み合いっこをしようよ母さん」
猫「育て方を間違えたかしら」
■■■
金犬「母さん大発見です」
猫「私は貴方の母ではないわ」
金犬「母さんと僕の姿が全然違う!」
猫「それはそうよ。私は猫で貴方は犬なのだから」
金犬「でも『オバアチャン』や『オトウチャン』はもっと違う」
猫「『オトウチャン』達は人間よ」
金犬「まあ、いいや。遊ぼう母さん」
猫「少しは考えなさい」
■■■
金犬「散歩に行こうよ母さん」
猫「『オニイチャン』に連れていってもらいなさい」
金犬「『オニイチャン』が居ないよ母さん」
猫「そういえば畑に行ってるんだったわ」
金犬「畑だね。行ってきます」
猫「片道2キロ」
■■■
金犬「ただいま母さん」
猫「お帰りなさい」
金犬「いくら探しても『オニイチャン』がいなかった」
猫「おかしいわね」
金犬「うん、おかしい。半日探してもオニイチャンがいなくて散歩できなかった。それなのに疲れた」
猫「色んな意味で可哀相」
■■■
金犬「遊ぼう母さん」
猫「ZZzzz・・・」
金犬「遊ぼう母さん」
猫「すぅー・・・すぅー・・・」
金犬「・・・・・・」
猫「くぅ・・・くぅ・・・」
金犬「捨て身ダイブそぉいっ!」
猫「ギニャー!」
■■■
金犬「母さんお腹が空きました」
猫「自分で何か狩りなさい」
金犬「狩り方がわからない」
猫「仕方ないわね。なら一番簡単な方法を教えるわ」
金犬「流石母さん」
猫「3時になったらたら『オバアチャン』に会いに行きなさい」
金犬「『アバアチャン』を狩るの?」
猫「そしたら私が貴方を滅刹するわよ」
■■■
金犬「母さん助けて下さい」
猫「今度は何を仕出かしたのよ」
金犬「『オニイチャン』に叩かれました」
猫「どうして?」
金犬「『アバアチャン』と遊ぼうと思って飛び掛かったら、『アバアチャン』が倒れてしまいました。そしたら『オニイチャン』に怒られて叩かれました」
猫「まさか本当に狩りにいくとは思ってなかったわ」
金犬「・・・どうして爪を出すの母さん?」
猫「フシャァ!」
金犬「キャウンー!」
■■■
金犬「遊ぼう母さん」
猫「すぅーすぅー」
金犬「遊ぼう母さん」
猫「くぅーくぅー」
金犬「遊ぼうよぉ・・・」
猫「すぅーすぅー」
金犬「・・・・・・」
■■■
金犬「母さん大発見です」
猫「本当の母でも発見したの?」
金犬「母さんと僕、全然毛色が違います」
猫「違う所はもっと沢山あると思うわ」
金犬「母さんは綺麗な白、黒、茶色の三色なのに僕は煤けた茶色だけです」
猫「私のは血筋よ」
金犬「母さんの毛色がうらやましい。僕の煤けた茶色が悲しい」
猫「貴方の毛色は煤けた茶色じゃなくて、見事な黄金色」
金犬「少し元気になりました」
猫「よかったわ」
金犬「では母さん遊び」
猫「おやすみ」
金犬「・・・きゅぅ」
■■■
金犬「遊ぼう母さん」
猫「私は貴方の母ではないし、今は疲れているから遊ばないわ」
金犬「お疲れですか?」
猫「狩りは重労働よ」
金犬「狩りをしなくてもご飯は食べれます」
猫「心までは飼われたくないの」
金犬「母さんは偉大だ」
猫「狩りは猫の本能よ」
金犬「ところで獲物は何ですか?」
猫「蛇」
■■■
金犬「遊ぼう母さん」
猫「くぅ・・・くぅ・・・」
金犬「猫がねころんだ」
猫「すぅ・・・すぅ・・・」
金犬「・・・起きない。起こすと怒られるし、起こさないと暇です」
猫「くぅ・・・くぅ・・・」
金犬「・・・母さんが起きてくれないなら、僕も寝ます」
猫「すぅー・・・すぅー・・・」
金犬「・・・・・・・・・・・・きゅぅ・・・・・・・・・・くぅ・・・くぅ・・・くぅ・・・」
猫「・・・くぅ・・・くぅ・」
◆◆◆
『おぉ、ゴールデンの仔犬だ。これどうしたの父ちゃん、捨て犬?』
『ん? いいや。親戚から貰ってきた。由緒正しきゴールデンレトリバー』
『レトリーバーじゃなかったっけ?』
『でもさ大丈夫なのお父ちゃん? この犬種ってでかくならない。それにうちには猫がいるのに』
『大丈夫だろ、田舎だし。あとレトリバーは温厚な性格らしいから猫ともやっていけるさ。それにうちにいる猫のミケだってズボラだからな。犬が一匹来ても仲良くやるだろ』
『ふーん。おっ、お婆ちゃーん。犬が来たよー』
『あいよぉ。あいやいや、めんこいこっ子だの』
『あー、お婆ちゃんミケ連れてきたの? 大丈夫? 襲わない?』
『大丈夫だろぉ。流石に仔犬は喰わんて』
『お兄ちゃんは楽観的だね』
『おっ、ミケが仔犬を警戒してる』
『いじめないかな』
『やいあやいや。ほれミケ。おちちをあげんさい』
『お婆ちゃん、それは無理だって』
『あっ、でも舐めてあげてる』
『おぉ、味見』
『こらお兄ちゃん。そんなこと言わないの』
『あっ、母ちゃん。ん? それってペット用のミルク?』
『そうよ。ミケにはあげないでね』
『あっ、でも仔犬が飲むのは邪魔してないよ』
『もうあげてるし・・・おぉ、ちゃんと母親やってるよミケ』
『猫なのに』
『でかくなるまではミケが母親でいいだろう』
『んな上手くいかんて父ちゃん』
『ミケー。ちゃんと育てるんだよ』
『んな無茶だよ母ちゃん』
『あっ! ミケが仔犬に噛みついた』
『じゃじゃじゃ。こりゃミケ放しんしゃい』
『ちょっと待ってお婆ちゃん。これった食べてるんじゃなくて、子猫を運ぶ為のだよね?』
『・・・自分の子供だと勘違いしたのか?』
『でも重すぎて運ぶの諦めた』
『また舐めてる』
『なっ。大丈夫だろ?』
『猫の母性愛って凄いなぁ』
◆◆◆
金犬「・・・すぅー・・・すぅー・・・」
猫「すぅー・・・すぅー・・・」
金犬「・・・・すぅー・・・すぅー・・・」
猫「すぅー・・・すぅー・・・」
金犬「・・・・すぅー・・・すぅー・・・」
猫「すぅー・・・すぅー・・・」
金犬「・・・・すぅー・・・すぅー・・・」
猫「すぅー・・・すぅー・・・」
金犬「・・・・すぅー・・・すぅー・・・」
猫「すぅー・・・すぅー・・・」
金犬「・・・・すぅー・・・すぅー・・・」
猫「すぅー・・・すぅー・・・」
猫「すぅー・・・すぅー・・・ごろごろ」
■■■
金犬「・・・むぅ・・・ぅ・・・むぅー・・なんだか暖かい」
猫「ほら動かないの」
金犬「あっ、おはよう母さん」
猫「おはよう。それより動かないでね。まだ貴方の毛づくろいが終わってないわ」
金犬「だから暖かい」
猫「動かないの」
金犬「くぅん」
猫「ペロペロ」
金犬「・・・ねぇ母さん」
猫「・・・・なぁに?」
金犬「終わったら遊んで下さい」
猫「・・・・」
金犬「遊ぼう母さん」
猫「・・・・・・終わったらね」
金犬「わんわん!」
猫「にゃーにゃー」
金犬「何をして遊ぼうかな」
猫「出来るだけ動かないのがいいわ」
金犬「なら母さんは尻尾を振ってください。僕がそれを追いかけます」
猫「それはいいわね」
金犬「わんわん」
猫「みゃー」
金犬「わんわん」
猫「にゃー」
わんにゃー
悪字駄文でしたごめんなさい。
前書きにも書きました通りこの小説は2chスレにあった「ご主人ごはんをくださいな」に感動したあまり、勢いあまって書いたものです。
一応この猫と仔犬は作者が飼っていたペットをモチーフにしています。作中に出ていた蛇を狩っていたシーンや、猫の尻尾で遊ぶ仔犬のシーンは実際にあったものです。勿論会話は妄想です。
補足ですが『』の呼称やセリフは人間で、それ以外は猫と仔犬になります。
蛇足ですが金犬にしたのは、仔犬だといかにもって感じなので、馬鹿らしさを出すためにも金犬にしました。
それでは、もしかしたら2を書くかもしれませんので、どうかよろしくお願いします。