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「隠れ里・豆知識その7」
アーサー・レストレンジ:
イギリス人系バンパイア。
レストレンジ一家の父親。
テレビ会社、「RUNNER」につとめ、レポーターをしている。
趣味はバイオリン演奏。
身長182cm
第1章
第7話 まさかの36! レストレンジ家バレンタイン大会
部屋に戻るとオリバーとジョンがすでにいた。

「やぁ。まことに勝手ながらお邪魔しているよ。」
「今夜も盛り上がっていこう!!」

オリバーが腕を振り上げた。

「稜って意外と背、高いんだな。いくつだ?」
「175くらいかな。」
「おおー俺らー5cmってとこか。」
「この家族って誰が一番年上なの?」

稜哉は聞いてみた。

「1番上はエマさ。高校1年。しかも超がつくエリート進学校に通ってる。で次が俺らと稜。7年生。ハンナが末っ子で6年生ってとこさ。」
「ハンナって僕より年下だったの?」

オリバーの説明に驚いて聞き返した。
どうみてもハンナは同い年か年上だ。

「そうだよ。まぁ彼女はよく俺らと同じかそれ以上に見られるんだ。」
「俺らが幼すぎるのかもな。」
「エマの学校って?」
「アッシリア高等学校。」

ジョンが答えた。

「アッシリア高等学校?」
「隠れ里で1番頭の良い学校でさ。ポーグラントからは毎年10人くらいしかいけない。」
「隠れ里って?」
「俺たちみたいなバンパイアだけが住む、いわゆる国みたいなもんなんだ。ここへは人間もチェイサーも入れない。結界が里自体を守っているんだ。」
「へぇー。」

思わず感心してしまった。
ここは確立した1つの世界ってことか。

「ところでどうしてアーサーおじさんは僕の母さんを知っていたんだろう。」
「その答えは簡単よ。」

突然背後で声がした。
ハンナがドアのそばに立っている。

「ハンナ!驚かすなよ。」

オリバーが言った。

「私も一緒してもいい?」
「どーぞ、ハニー嬢。」
「その呼び方、やめてよ。」

ジョンのからかいにハンナが頬を赤く染める。

「ハニー嬢?」
「ハンナには恋人がいるんだけど、その彼氏はハンナのことをそう呼ぶんだ。」

オリバーがニヤニヤした。

「俺たちレストレンジは少なからずもてるんだ。」

ジョンがニッと笑って言う。

「毎年バレンタインの時期になると俺たちはいくつもらえるか競うんだ。去年のレストレンジ家バレンタイン大会第1位はぶっちぎりでエマだった。確か――。」
「チョコレートやらのお菓子が11個、花束が6束、カードが20枚くらいで合計36枚以上になります。ちなみに36という数は今までで最高記録ということで前回のジョンの記録、29を更新です。」

ハンナが事務的口調で言った。

「ふぇー!」
「ハンナよく覚えてんな。」

ジョンが感嘆の声を上げる。

「そりゃーあなた、あんなに張り合ってたもんねー。」

オリバーが言った。

「今年こそはエマを抜くって意気込んでたんだ。でもハンナだってすごいよ。30個はもらっていたんだから。」

ジョンが笑う。

「君らは?」

稜哉はジョンとオリバーに聞いた。
彼らだってかなりのイケメンだ。

「俺が29個でジョンが28。」
「あと2つだったんだよなぁー。もっと前日に目立っときゃよかったぜ。」

ジョンが悔しそうに言った。

「でも今年は分かんないぜ。稜もなかなかのフェイスだからな。」
「えっ!?」

正直稜哉には彼らを抜く自信どころか、追いつく自信さえなかった。
今までも多くて10個だったからだ。
まして36だなんて……。


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