「隠れ里・豆知識その5」
ジョン・レストレンジ:
イギリス人系バンパイア。
ポーグラント中等学校に通う7年生(13)
双子の弟オリバーとともにポーグラントバスケットボール部で活躍中!!
身長180cm
目が覚めたとき、時間は夜の6時をとっくの当にまわった頃だった。
ベッドからもそもそと降り、例のジーパンと長袖に着替えるとリビングに向かう。
「休めたかい?」
リビングではアーサーが本を読んでいた。
テーブルには料理が着々と並べられ始めている。
エプロン姿の女の人が3人ほどキッチンとテーブルを行ったり来たりしていた。
「先にお風呂に入ったらどう?」
アーサーが稜哉に言った。
浴室はまた一段と広かった。
湯船では十分に足を伸ばすことができ、シャワーの出方も5タイプくらいある。
ここの家はとにかく広い――。
いや、そう感じるのは今まですんでいたアパートが狭かったのかも。
そんなことを考えているといきなりアーサーの声が浴室に響いた。
「稜哉君、もし天井を空けたければ蛇口のそばのボタンを押しなさい。」
一体今の葉どこから声が?
それに天井が開くだって?
蛇口を見ると確かにそばにボタンがある。
稜哉は試しに押してみた。
すると音もなく天井が左右にスライドし、星の輝く空が現れた。
「うわぁ。」
思わず稜哉はつぶやいた。
お風呂から上がるとあることに気付いた。
着替えがない。
さっき着ていた服は洗濯機の中ですでに水浸し。
あたふたしていると浴室の壁のマイクに目が言った。
さっきの声はここから――?
向こうからの声が伝わるならこっちからだって。
そう思うとマイクらしきものの隣のボタン、"話"を押した。
すると案の定、アーサーがでた。
「どうした?」
「僕、その、着替えがなくて。」
「ちょっと待ってて。」
コンコン。
数分後、誰かが浴室のドアを叩く音がした。
ガラッ。
ドアを開けると稜哉と同い年くらいの、全く同じ顔をした男の子が2人、服を持って立っている。
「君、稜哉君って言うんだって?稜って呼ぶね。」
1人の子が言った。
「俺はジョン。こっちがオリバー。間違えんなよ。俺ら双子なんだけど、時々ママやパパも見分けがつかなくて間違えるんだ。」
ジョンはそういうとウィンクをした。
「これ、俺たちの服だけど、着てみて。たぶんサイズはピッタリだからさ。」
オリバーはそう言ってトレーナーを稜哉に渡す。
「じゃ、また後で。」
2人はそういうとパッと姿を消した。
トレーナーとズボンは稜哉より1回り大きかったが、着ることはできた。
天井がしっかり閉まっているのを確認し、浴室を後にした。
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