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久々の更新。
お待たせいたしました。
第3章
第58話 再会と相談
「おっかえりぃーなさいませませぇー」

稜哉がドアを開けるなり、奥から媚びた声が聞こえてきたかと思うと、ロランが走ってきて稜哉に抱きついた。

「ぐふゅっ」

飛びつかれた反動で妙な声が口からこぼれる。

「やぁっと会えたねぇー。もう、稜クンいない間、寂しかったんだからぁ」
「あの、もう少し、手、緩めてくれる?窒息、する」
「ああ、ごめんごめん」

ロランはそう言うとやっと稜哉から離れた。
相変わらず、つややかな金髪をふわふわさせ、きっちりと塗られたマスカラは、もともと彼の大きい目をさらにパッチリに見せている。
ほのかに漂う甘い、ハチミツのような香りは、きっと新しい香水だろう。

「何で今日帰るって分かったの?知らせてないのに」
「お告げだよ。一等星の。昨日、帰ってくるって知らせてくれたんだ」
「はぁ……」
「……」

ロランはしばらく稜哉を眺めて言った。

「どうしたの?なんか、元気ないよ」

稜哉は今日のことを思ってため息をつく。
補習といい、オリバーの記事といい、あの変な夢といい。
なんでこうも続くかなぁ。
いや、本来、嫌なことは重なるものなのだ。

「恋愛相談なら受けるよ」

耳元でささやくロランに、

「そんなんじゃないよ」

と即否定をした稜哉はまた1つため息をつく。

「……ならどうしたのよぅ」
「とりあえず、奥入っていい?玄関じゃ、なんだし」
「そだね」




「はい、トマトティー。体があったまるよ」

ロランは稜哉の前にティーカップを差し出した。
向かいの窓の外では、しんしんと雪が降っている。
稜哉は1口(ひとくち)飲むと、ティーカップを置いた。
カチャりとカップとお皿が重なる音が響く。

「どう?おいしい?」
「うん。新しく買ったの?」

ロランは首を横に振ると

「ジャスティンがくれたの。家族から送られてきたんだって。200パック近く送ってこられても一人じゃ飲みきれないって、ボクにくれたの」

とダンボール箱いっぱいに入っているティーバックを見せた。

「それで、一体どうしたの?」
「それが……」

稜哉はどこから話すべきか迷った。
そもそも、全部話していいことなのだろうか……。

「1人で考え込むより2人で考えたほうが良い案浮かぶよ。それに」

ロランはニッと笑った。

「最愛の人が悩んでいるのを放って置けるほど、ボクはウブじゃあ、ないんだからさ」

(おいおい、その台詞、男に言う台詞か……?)

「さぁ、話して」

ロランに促された稜哉は口を開いた。

「僕さぁ……時々すごくリアルな夢を見るんだ」
「夢?」
「そう、怖いくらい、現実味があって、残酷で、恐ろしい夢を」
つぎは明日更新します!!
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