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第2章
第50話 男と女の会話
真っ暗な中、1本の蝋燭(ろうそく)だけが、ちろちろと燃えている部屋に、1人の男と1人の女が、色紙1枚ほどの大きさしかない透明なガラステーブルをはさんで座っていた。
辺りは静かで、虫の音1つと聞こえない。
一体、ここはどこだろう?
どこかの屋敷の中なのか、地下室なのか、それともほかの場所なのか。

男は全身を、真っ黒のマントで覆っていた。
マントのせいで下に何を着ているのかは分からない。
また他に年齢や髪型といった、特徴となりそうなものは見えなかった。
ろうそくの明かりが、あまりにも弱々しいためだ。
女のほうも、頭から長い何かを被っている、くらいしか分かることはなかった。

「あなたの誕生星は、ラス・エラルドですね」

女はハープのような優しい声で言った。

「ああ、そうだ。私の星はなんと言っている?」

男の声は低い、はっきりとしたバスだった。

女はそれには答えず、ガラスのテーブルの上に両手を広げてそっと載せると、目を閉じた。
するとテーブルに満点の星が光り輝きながら写ると、円を描くように動き回り、しばらくしてから静止した。
女は閉じていた目を開けた。

「8月16日、あなたと、あなたと同じ血筋を持つ女性との間に、男の子が生まれるでしょう。彼は将来、あなたの計画を成功させる、よきパートナーとなるか、(ある)いはあなたの計画にとっての障害となるでしょう。彼があなたにとってよきパートナーとなった場合、あなたの思い描いている計画は全て上手く行くでしょう。ただ――」
「ただ?」
「ただ彼がそうならなかったときは、あなたの計画は彼によって妨げられ、失敗に終わるでしょう」

男は女のグリーンに光る瞳をしばらくみつめた。
そして聞いた。

「その子が私の邪魔者となったとき、私はどうしたら自分の計画を成功させられる?」

蝋燭(ろうそく)の炎がユラユラと揺れ、シュッシュッと(ろう)を吐いた。

女は微笑した。

「その時は彼を消すしか方法はありませんわ」

女は言葉とは対照的な、でもどこか冷たい笑みを浮かべながら、まっすぐと男の目を見て言った。
男は女の視線をしっかりと受け止めると、満足そうに頷いた。




「……稜……稜ク……稜クン……稜クン……」

ロランに揺すぶられて、稜哉は目覚めた。

「ああ、ロラン……」

意識がまだ朦朧(もうろう)としている中、稜哉は体を起こした。

(また妙な夢を見た……)

ずっと前のロランの夢といい、今見ていた夢と言い、あまり気分の良いものではない。

「もう7時なんだけど、ご飯食べない?」

ロランが稜哉の顔を覗き込みながら言った。

「顔色、悪いけど大丈夫?」
「うん。大丈夫。ちょっと変な夢を見ていたから……」

ロランは不思議そうに、しばらく稜哉を見つめた。

「夕飯、食べる?」
「あ、うん。あのね、リリーとジャスティンがメルヘンで一緒に食べないって言っているんだけど、どうする?」

ロランは稜哉にメルヘン通信を渡した。
メルヘン通信は毎週の一押しメニューを紹介している通信だ。

『超特大オムライス、期間限定で6デリー18ゼラ! ~12/19まで』

(リリーはこれが狙いだな)

稜哉は心の中でニヤッとすると、ベッドから降りた。
休暇前最後の食事をメルヘンで取るのも、悪くはない。

「じゃ、行こうか」

ロランにメルヘン通信を返すと稜哉は着替えを始めた。
ついに50話まで到達!!!!!
3日坊主の作者が50まで話を続けられたのは読者様の応援があったからこそ。

また

昨日はなんと
PVアクセスが1,471に到達しました!!
これは私の小説執筆史上最高アクセス数ですww

(*´ω`)ノ<読者の皆さん、本当にありがとう

まだまだ隠れ里は終わる予定はないです★
なので存分にお楽しみください(笑)
次回更新日は4月8日(木)です
あ、学校が始まるので更新スピードが落ちます。
ご了承くださいm

P.S.よろしかったら今日の活動報告も読んでくださると嬉しいです
http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/35697/blogkey/31837/
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