翌日、クラスでは稜哉の狂乱話で持ちきりだった。
登校するなり、
「稜哉、昨日、裸で走ってたって本当か?」
「ロランに襲われたの?」
「ボディビル部に入りませんか?」
「もう!!放っておいてくれよ!!」
稜哉はそう叫ぶなり、ズカズカと自分の机に向かうと、どさっと荷物を置いた。
「気にしちゃダメよ、稜君」
振り返ると、リリーとジャスティンだった。
「やぁ、リリー、ジャスティン。おはよう」
稜哉は疲れた声を出した。
「たぶん今日1日で消えるわ。これでも食べて元気になって」
リリーはピンクの飴を差し出す。
「ありがとう」
「ところでロランは?まだ部屋に?」
「知るもんか、あんなヤツ」
稜哉はつい棘のある言い方をする。
朝、起きたときからロランはいなかった。
テーブルの上に軽い朝食と謝罪のメモが残っていたくらいで。
「どうせ授業ギリギリのところで来るんだろーさ」
けれどもロランは2時間目が終わっても来なかった。
「ねぇ、ロランどうしたんだろ。今まで授業を休むなんてこと、無かったのに」
リリーが心配そうにロランの席を見る。
「さぁーね。ま、後で来るんじゃないの?それよりこれから昼休みだろ?」
「うん」
「2人とも、ご飯、食べに行かない?」
「あ、あたしは用事があるから、先に2人で行ってて。後から行くから」
リリーはそう言うと、妙にニヤニヤしてジャスティンに
「Good luck」
と耳打ちすると、風のようにいなくなった。
「どこで食べる?またメルヘン行く?」
稜哉は2人の間に流れた一瞬の沈黙を消したかった。
「うーん、メルヘンは昨日行ったばかりだからなぁ。私の部屋に来る?ピラフがあるから。」
ジャスティンはほんのり頬を朱に染めて言った。
「いいの?」
そっと肯くジャスティンに稜哉はありがとうと礼を言い、2人で教室を出た。
「よし。まずは第1段階成功ね」
そんな2人を物陰から見ていたリリーは小さくガッツポーズをする。
「あたしは悪いけどメルヘンに行きますよ。オムライスが絶品なんだから」
ちょっと恋愛させてみます
あ゛ー、書いてる作者がにやけてくるー(泣)
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