数学のドリルが割りと早く終わったので更新。
バレンタイン特別編を短編として独立させたのでちょっとずれます。
稜哉が5時間目のマナーの授業を終え、宿舎にくたくたになって戻ったのは6時ごろだった。
毎時間の授業でどっさりと出された宿題は思い出すだけでめまいがする。
「ポーグラントはね、自宅学習目標3時間っていう100%生徒のこと考えてないスローガン掲げているから。」
ジャスティンの言っていた言葉を思い出した。
(3時間もできっかよ)
「稜クーン、夕ご飯どうする?メルヘンはさっき行ったばかりだし、何か別のにする?」
ロランがファイルを3冊ほど持ち出してきた。
どれも背表紙に"出前"と書かれている。
「そうだねー。なんかかるいものにしない?」
「お魚でも焼く?」
「そうしよっか。僕、ちょっと寝るわ。1時間くらいしたらまた起きてくるよ。」
「了解ー!おやすみ。」
稜哉はベッドに入ると目を閉じた。
とてもふかふかした寝心地のよい布団だった。
深い穴に吸い込まれるようにして……眠りについた。
『レストレンジ君!!まだ君は課題を終えていないんですか!』
『すみませんカスティーユ先生。ほかにも宿題が多くて……。』
『ほかの人たちはきちんとできていますのよ!あなただけです!先週のレポートを出せていないのは。』
「稜……クン……」
『いくらまだこの学校に慣れていないからって困ります!退学させますよ!』
『本当にすみません。ヴァザーリ先生。』
「……稜……!」
『ロラン、見るがいい。お前の家族を、お前の幸せを奪った男の顔を……!』
『……あ、あなたは……!?』
「稜クン!!」
「稜!!」
稜哉はベッドから飛び起きた。
「うなされてたみたいだけど、大丈夫?」
ロランとオリバーがベッドのわきにいた。
「あ、うん。大丈夫……。」
(なんだったんだ?今の夢は?)
稜哉は全身、汗でベッタリだった。額からは油汗が吹き出していた。
「大丈夫かよ。風邪でもひいたか?」
「ううん。大丈夫、オリバー。ちょっと変な夢をみただけ。」
「なら良いけどよ。朝、言っただろ。歯ブラシとか買いに行くって。」
「あれっ……もうそんな時間?」
「もうって、今8時半だぜ。ちゃんと俺、8時に来たのに、稜すっかり寝ているんだから。」
「ごめん、ちょっと疲れてて……。」
「いいってことよ。さ、行こうぜ」
「稜クン、ご飯、温めておこうか?結局今日は秋刀魚にしたんだけど」
「あ、うん。ありがとう、ロラン。」
「ロランて、ほんと女の子みたいだな。」
ジョンが稜哉に言った。
「かわいいし。あれで本当に女の子なら稜にぴったりの彼女なのに」
「ちょっ、ジョン!」
「お2人さん、いってらー」
ロランの声に送られて、2人は部屋を出た。
(帰ったらロランに聞こうかな。)
稜哉はふと思った。あの不気味な夢のこと。
(いや、やめよう。聞いてどうするんだ)
本当は聞いてどうするかより、聞くこと自体がいけない気がした――。
ばりばり期末2週間前なので3月15日まで更新日は不明です(自分でも)
一応次回更新は3月15日を予定ですがひょっとしたらこの日以前にもちょくちょく更新するかもです。
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