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「隠れ里・豆知識2」
レストレンジ一家:
イギリス人系バンパイア一家でバンパイア族の中でも由緒正しい家柄。
ジェーン以外はみな美男子バンパイアゴッドグリーン・レストレンジの血を引く。
ちなみにみんなかなりのビューティフルフェイス。
《家族構成》父・アーサー/母・ジェーン/エマ/ハンナ/ジョン/オリバーの6人家族。
第1章
第2話 全てを話そう
ジーパン、長袖シャツにに着替えた稜哉は寝室を出ると家の広さに改めて驚かされた。
ピカピカに磨き上げられた廊下が広がり、稜哉が出てきたような部屋がもう2.3あるようだった。

「階段はどこだ?」

稜哉のそばに同じ年くらいの女の子が近づいてきた。
その女の子も長い金髪で、青い目で白い顔をしていた。
まじまじと稜哉を見つめると、彼女は言った。

「あなたが人間?」

ったくどいつもこいつもぶしつけな質問を。
エマと比べて「あんた」ではなく「あなた」と呼ぶだけマシかもしれないけど。

「そうだけど。」

ぶっきらぼうに返した。
女の子は興奮して言った。

「わぁ。人間にあったのなんて初めて!私なんて生まれたときからバンパイアだから人間ってなにかよくわからなくて。すごく新鮮!」

新鮮って。
まるで八百屋に配達されたての産地直送野菜のような言い方をされ稜哉はムッとした。

「ねぇ、僕朝食に降りて来いって言われているんだけど、場所が分からなくて困っているんだ。案内してもらえない?」
「いいよ。あなた名前は?」
「大葉……稜哉。」
「そう、稜哉て言うの。私はハンナ。仲良くしてね。」
「ああ。」

なるべく愛想良く振舞おうとしても不機嫌さは隠せなかったようで、2人はその後一言も話すことなくリビングに着いたのだった。

「遅かったわね。冷めてしまったから、今温めなおすわ。」

リビングも大きく、大きなテーブルに黄緑色のテーブルクロスが敷かれていて周りを囲むようにしていすが9つあった。
少しはなれたところには上等そうな大きいソファーが2つあり、正面には稜哉の家のテレビ画面の少なくとも4倍はあると思われるテレビが壁に張り付いていた。

「座って。」

エマに促され、稜哉は席に着いた。
とても座り心地の良い椅子。

「紅茶にお砂糖は何杯?」
「2」

目の前には玉子焼き、ベーコン、トースト、サラダが次々と並べられていた。

「食べて。話はそれからね。」

壁にかかっている時計を見ると、9時10分を少し過ぎたころだった。
 
いつもならもう1時間目も後半だな――。
今日の1時間目は理科だっけ。
亀山先生は相変わらず淡々と黒板を書いているんだろう。
直や聡は相変わらずしゃべって注意でもされているのかな。
父さんは仕事に行ったかな。

……僕はここで何をしているんだろう。

「ごちそうさま。」

稜哉は結局、紅茶を1杯飲んだだけだった。

「全く食べていないじゃない。具合でも悪いの?」

見知らない家にいきなり連れてこられて食欲なんぞわくもんか。

そう言おうとしたとき、

「しかたないよ。知らない家に連れてこられて朝食といわれてもね。」

彼の思いを代弁した人がいた。

ソファーに座り、稜哉にニッコリ笑いかけたその男の人は45歳くらいで端整な顔立ちをしていた。

「はじめまして、稜哉君。私は、君に話さなければいけないことがあるんだ。今から話すから、聞いてくれるかい。」

声の主、アーサー・レストレンジは言った。
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