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第1章
第19話 個性的な教材
8階の制服店、"バットマン"を出た6人は今度は6階の巨大な書店、"Booker"にいた。

「稜、さっき受付でもらった書類の中に、教材リストが入っていなかった?」
「今見てみます。」

もらった封筒をガサガサあさってみる。

『制服のご案内』『入学金、授業料について』『3年間の授業カリキュラム』etc...

「これかなぁ」

薄黄色の紙に『7年C組 使用する教材』とプリントしてある。

「それよ」

ハンナが横から覗いた。

『以下の教材をそろえてください。
・生物I……Keirin社
・生物便覧……Hamajiya出版
・The Bat……Afuro写真館
・星座早見本……ケンタウルス社
・四季の夜空……星妍出版
・化学I……秀英書籍
・基礎からの化学I問題集……秀英書籍
・各パーティでの作法……M&M社
・食べ方マナー……E.L出版
・服装マナー……E.L出版
以上10冊』

「ねぇ、一体君らの学校はどんな授業をするんだ?」

教材リストを見た稜哉は唖然とした。
星座早見本?マナー?
まともに想像ができるのは生物(The Batが怪しいけど)と化学くらいだ。

「どんなもなにも。何も特別なことはやらないぜ。」
「さぁ、じゃあ探してきましょう。稜、あなたは上の5冊を探してきてくれる?オリバー、一緒に行ってあげて。私たちで残りを探してくるから。」


理科系のコーナーはすぐに見つかった。
1つの本棚にびっちりと教科書やら参考書やらが並びそれが4つくらいあった。

生物だけでざっと100はあるな……。

「Cクラスでも同じ教科書なんだな」

オリバーが言った。

「そうなの?」
「ああ。化学の問題集は違うけど。俺らは3ステップていうのを使っているんだ。」
「ふーん。ところで生物Iってこれかな?」

B5サイズの緑の表紙に大きなリスの写真(なぜにリス?と稜哉は思った)のその教科書には"生物I"と書かれていた。

「ああ。それそれ。はいよ、生物便覧とThe Bat」

"The Bat"という教科書は表紙全面がコウモリの写真でそれがA4サイズだったものだから強烈なオーラを放っていた。

「次は星座か」
「星座の授業って何をするんだい?」
「星占いとか星の動きで近未来を予想するんだ」
「占いが授業なの?」
「そ。正直眠いよ、この授業は。」
「数学とか国語ってないの?」
「数学?国語?なにそれ。」
「えーと計算したり図形の問題を解くのが数学で物語文とか説明文読むのが国語」
「ああ、遊数(ゆうすう)とリーダーのことか。それならハンナの学年で終わりさ。」
「終わり!?」
「ああ。6年生まででそれは終わる。あとはやりたかったら高校で専門的にやるんだ」
「2人ともそろった?」

ふと横を振り向くとハンナが両腕に教科書を山積みにして持っていた。

「うん。そろったよ。」

稜哉はそういうとハンナの持っているうちの半分を自分で持ち、ジェーンおばさんについていってレジに並んだ。
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