茶色い改札機を抜け、階段を下りると、東京とはまるで違う風景が稜哉をつつんだ。
「うわぁー。すごい。」
あたり一面、木、木、木。
森の中に溶け込むようにしてFanaporne駅はあった。
「俺たちのところはさ、街も多いけど、それと同じくらい森も多いんだ。」
「すごいね。」
「稜、先にテストを受けておいで。」
「あっ、はい。あの、でも、どこに行けばいいんですか。」
「ジョン、稜を受付に。」
「OK、パパ」
駅から約1分歩いた森の中に、金の門を正面にしてポーグラント中等学校はあった。
門をぬけ、天使像を通り過ぎ、花のアーチをくぐった後、目の前にある大きな建物に稜哉は足を踏み入れる。
「クラス分けテストを今日、予約したレストレンジですが、この子をお願いします。」
ジョンが窓口らしきところで真っ黒いスーツに身をつつむ女の人に話しかけた。
「レストレンジ様ですね。かしこまりました。」
女の人はそういうとわきの扉から出てきた。
「こちらへどうぞ。」
「じゃあ、稜、頑張って来い!30分後にここにくるからさ。」
「はいよ。」
稜哉はジョンに片手を上げると女の人についていった。
「こちらです。荷物はこのロッカーに全て入れてください。」
案内されたのは体育館ほどの広さの大きな講義室。
壁の両側にロッカーが並び、正面の中央には黒板があった。
稜哉がロッカーに荷物を入れると、女の人は鍵を閉めた。
「テスト終了までこの鍵は私が預からせていただきます。カンニング等の不正行為防止のため、規則となっておりますのでご了承ください。それでは問題を配布します。答えは全て、こちらの機会に書き込んでください。」
稜哉は急いで近くの席に座った。
座り心地のよい、ふかふかした椅子だった。
手元にゲーム機ほどの大きさの機会とタッチペンがおかれた。
「私が始めといいますのでそうしたら画面をペンでタッチしてください。」
「はぁ。」
「それでは始めてください。」
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