「次は学校だね。」
「あの、やっぱりもういいです。それよりも買い物のほうに行きたいです。」
「あ、いいのかい?」
「はい。」
心配そうな顔のアーサーおじさんに稜哉は笑顔で返した。
「そうか、じゃあ、みんなに連絡しよう。」
数十分後、6人はTokyo駅から発車する汽車、"Spark"に乗っていた。
「それでさ、俺がコップ持っただけで周りの大人たちは不思議そうな顔で俺を見るんだぜ。子供はオバケーとかなんとか叫ぶし。」
オリバーが笑った。
「何かほかにしたんじゃないの?」
「いや、ほらバンパイアを信じないにんげんに俺らのことは見えないからさ。おもしろかったぜ。」
「あんまり目立つことするんじゃありませんよ。」
「ママ、別に大丈夫だよ。ヅラ作戦はやってないし。」
「まったくもう。」
「あの、これからどこへ行くんですか?」
「これから?もちろんポーグラントよ。」
ハンナが答えた。
「え?だって学用品買うんじゃ。」
「ポーグラント百貨店に行けば全てそろうの。それに普通のお店より安いのよ。」
おばさんがにやっとする。
「稜、ついでにクラス分けテストも受けておいで。予約はしてあるから。」
「ええ!?」
「30分で終わるから大丈夫。」
おじさんが言った。
「あ、はい。」
一体何をやらされるんだろう。
テストってペーパーかなぁ。
「稜、Aに来なかったらバツゲームな。」
ジョンがニッと笑った。
「えっ!?いや、たぶん無理。」
「そんなこと言うなよ。平気平気。Cになんかなったらボーズにするからな。」
「それは勘弁っ!!」
気楽に言うオリバーと対照的に、稜哉の緊張は今やピークを迎える。
『まもなく"Fanaporne駅"です。お降りの際は足元にお気をつけください。』
「降りるよ」
「駅からどれくらいなんですか?」
「歩いて1分よ。」
「1分?」
「ポーグラントはね、駅のすぐ前にあるのよ。」
ハンナが説明した。
「へぇー」
汽車が止まり、ドアが開いた。
「さぁ、行こうか。」
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