「隠れ里・豆知識その10」
クラス:
Aクラス(=超エリートクラス)
Bクラス(=スタンダードクラス)
Cクラス(=ファーストクラス)
学年末のクラス分けテストで決められる。
Aが一番学力の高いクラス。
目が覚めたのは6時きっかりだった。
朝食はココアと玉子焼きとトーストにサラダ。
稜哉はバンパイアの朝食はココア1杯だとかいう話を思い出してなんだかだまされたような気がした。
ココア1杯どころかしっかり食べているじゃん。
「稜、10時にはここを出るよ。」
アーサーおじさんが言う。
「そんなに早く出て一体どこに行くの?1時からでいいんじゃない?」
「僕のもといたところ……人間の世界によるつもりなんだ。」
「まじで!?」
ジョンとオリバーが興奮して言った。
「うん。」
「パパ、俺らもついてくよ。」
「お前たちは家で待っていなさい。来たって意味ないんだから。」
「私も行きたいわ。」
「ハンナ!」
「どーせさ、人間に俺らは見えないんだし、いいんじゃないの?」
このオリバーの一言で、結局家族全員で(エマは試験があるからと断ったけれど)行くことになった。
「さぁ、みんな食べ終わったかしら?」
※ ※ ※
「稜、人間界ってどんなんなんだ?」
「どんなって言われても……。」
ジョンに聞かれて返事に困った。
「ここと、あんまり変わらないと思うなぁ。まぁ、来たら分かるよ。」
「ふぅん。」
「ねぇ、ポーグラント中等学校ってどんなところなの?」
「いいところだよ。というか最高だね。」
オリバーが答える。
「稜の学校がどんなだったかは分からないけど、ポーグラントはきっと気に入ると思う。」
「たぶん、明後日あたり、クラス分けテストを受けると思うから、良い点、とってこいよ。」
「クラス分けテスト!?」
「そう、A~Cまで3クラスが生徒のレベル別で別れているんだ。で、俺らはAクラス。」
「Aクラス?」
「別名、超エリートクラスなんて呼ばれちゃってるけど、実際はそんなエリート集団ばかりじゃない。もちろん俺らもその1員で。3クラスの中で一番テンションが高いクラスだよ。」
「へぇー。」
「稜も来れる来れる。頑張ってこいよ。」
Aクラスなんてとても僕には無理だ……。
それにどんな問題が出るんだろう。
昨日自分がバンパイアだと知ったようなヤツに解けるような問題なんてあるんだろうか。
「部活は入るよな?」
ジョンが聞いた。
「何部があるの?」
「バスケ、テニス、スケートとか。」
「文化部ならオーケストラ、ギターもあるぜ。」
「サッカー部は?」
「サッカーは……ない。」
稜は少しがっかりした。
今までずっとサッカーをやって来たからだ。
「バスケ部、勧めるぜ。」
オリバーがウインクする。
「去年なんか中等大会で優勝。ラストの3ポイントシュートが決まったんだ。」
「まぁ、落ちついたら考えてみるよ。」
「ぜひそうしてくれ。」
コンコン。
ノックの音がした。
「稜、そろそろ行くよ。」
アーサーおじさんがドアから顔を出して言った。
「はい、準備します。」
「いよいよ人間界にお出かけだぜ。」
「さぁ、行こうか。」
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