ラップンツェルの魔女の恋歌
元々はボカロの歌詞として考えたもの。
記憶が曖昧なのですが、もしかしたらどこかの創作歌詞置き場で晒したかもしれません。
笑う 笑う
貴女が笑う
隣の君と二人で笑う
長い髪を靡かせ笑う
貴女まるでラップンツェルみたい
隣の君は王子さまだね
それを見てる私はなあに
貴女見てる私はだあれ
私は
――魔女
浚う 私 貴女を浚う
王子になんか渡しはしない
貴女の隣、いたのは 私
これからだって、変わりはしない
これからずっと、変わりはさせない
泣いている貴女 とても愛しい
長い髪がとても綺麗
惜しいけれど髪は切ろう
貴女が外に垂らさないよう
王子が貴女奪えないよう
変える変える物語を変える
魔女で幸福手に入れてやる
二人でずっと、幸せに暮らす
魔女とラップンツェル 二人で永久に
だけど王子 やっぱり来たわ
貴女を奪いに浚いにきたわ
暴れる私 渡しはしない
貴女を君に渡しはしない
突然目の前 真っ暗になる
おかしい なんで 話が違う
瞳無くすの 王子のはずよ
王子が 魔女を 傷付けるのでなく
嘲う 嘲う 君が嘲う
狂気を宿して君が嘲う
俺のものだと 私を抱いて
貴女はどこと、手を伸ばしても
私の手を掴むのは君
私はだあれ 私はなあに
私は…
『 ラップンツェルを取り戻しに来た王子は、暴れる魔女の目を誤って傷付けてしまいました。
責任を感じた王子は、ラップンツェルと別れて、視力を失った魔女の世話をすることを決心しました。
王子はかつて魔女がラップンツェルを閉じ込めていた屋敷で、魔女と二人で住むことにしました。
二人はいつまでもいつまでも【幸せ】に暮らしました。』
【※補足のラップンツェルの物語】
父親がラップンツェル(チシャの葉。サニーレタスみたいな)を魔女の庭から盗んだことで、魔女のものになったラップンツェル。
高い搭にラップンツェルを閉じ込めた魔女は、長いラップンツェルの髪を伝って搭に登って彼女と会います。
それをたまたま見かけた王子。魔女のまねをして搭に登りラップンツェルと結ばれます。
子供ができたラップンツェルに怒った魔女はラップンツェルの髪を切って、彼女を追い出します。
その髪を垂らして登ってきた王子を搭から突き落とし、王子は目を失い盲目でさ迷います。
苦難の末再会する二人。ラップンツェルの涙が王子の目に溢れた時、王子は視力を取り戻します。