古代シルクロード。大宛国(フェルガーナ)の末王子ワータは、漢帝国から父王の元へ嫁いで来た公主楚憂(そゆう)に激しく心を奪われる。孤独に沈む公主のためにワータは秘かに琵琶(ウード)を奏で、公主は姿を見せぬ楽人に惹かれ始める。偶然、謎の楽人がワータと知った公主が琵琶を習ううちふたりの距離は次第に近づき、ある日一線を越えてしまう。そして、悲劇が静かに幕を開けたのだった……。砂漠に散った哀しい恋の物語。
|
N2862E
|
11091文字(約23分)
|
通常小説[短編作品]
|
▽お知らせ▽ この小説[夢幻砂廊]は本格的な縦書きPDF形式でも小説を提供しています。
|
ファンタジー
姫 中世 涙 感動 シリアス ロマンス 恋愛 ファンタジー 悲劇 少年
|  この作品はパソコンで投稿されました。 |
シルクロード 身分差 お姫様 中華 悲恋
|
|
婚礼の行列は地平線まで続くかと思われた。花嫁を乗せた輿が王宮の中庭に着いても、列の最後尾はまだ城門にも達していない。剽悍な騎馬の民・匈奴を北方に追いやり、拡張の一途をたどる漢帝国から輿入れする花嫁だ。帝国の威容を見せつける、それは豪奢きわまりない行列だった。漢より隔たること一万里。大小 |