友達の存在...(12/57)縦書き表示RDF


高萩が潮見家で朝を迎えた所から始まる。
友達の存在...
作:りす君



friends11:次の展開…


2月15日:日曜:天気…晴

俺は、朝の陽射しで目が覚めた。隣を見ると潮見がまだ寝息を立てていた。俺は起こさないように、ベッドから起きて寝室を抜け出した。

俺が居間で荷造りをしていると、潮見が目を(こす)りながら起きてきた。

「おはよう、麻衣。」
「おはよう、高萩君。」
「昨日は、ホント助かったよ。泊めて頂けてさ。」
「そんな…気にしなくていいよぉ。しょうがなかったんだし…。」

潮見は少し照れていた…。何で照れているのかは解らないが。

「んじゃ、荷造り終わったし…帰るよ。」
と、言って俺が立ち上がった時、潮見は朝食をご馳走すると言った。俺は遠慮したが、潮見はキッチンで勝手に作り出してしまったので仕方なくテーブルに座った。



数分後、俺の前に豪華な食事が現れた。トーストとバターにケチャップの掛ったスクランブルエッグ、サラダに牛乳…まさにホテルの朝食だった。金を徴収しても良いぐらいだ。

「さっ、食べようよ♪」
「じゃあ…いただきます…。」

俺は、何故か不安で恐る恐る口に運んだ。口に運ぶと幸福な瞬間がやってきた。

「う…美味い!」
「そぉ?あたしも腕をあげたかな?♪」
「ありがとう…こんなにしてくれて…。」

俺は、潮見に感謝した。潮見は微笑んでいた。

「いえいえ、どういたしまして。あたしの方こそ…昨日はホントにありがとう…。」




それからというもの、俺は潮見と少し雑談して潮見家を跡にした。

(あぁ…楽しかったなぁ。)

帰り道、俺は染々と感じていた。

(まさか、こんな展開になるとは思わなかったしな。しかし…)

昨日の事だ…。俺はホントに彼女にとって必要な存在なのかと思う…。勝手に潮見へ友情を押し付けたような感じがしてならなかった。そうだとしたら、潮見には申し訳ないと思う…。

その時、ポケットに入っていた携帯が振るえていた。俺は携帯を取り出して見た。



(今、会えない?話したい事があるんだけど…。)



送り主は、中学時の仮ダチ、佐伯 那奈(さえき なな)だった…。












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう