僕の夏の風物詩
僕は、空が好きだ。
その中でも夏の空が一番好きだ。
高い雲。青い空。
でも一番好きなのは空を飛び交う生き物たちだ。
僕はその生き物を写真に収めるのが、夏の間の一番の楽しみになっている。
そんなわけで帰り道の公園にやってきたのだ。
ここは県内随一の広さの公園で、自然が至る所に残っている。
僕の被写体となる彼らも、珍しい種類のものがよく見受けられる。
僕の目標となるのは、そう。パンツだ。
夏の空を元気に飛び回る彼らを上手く写真に収められた時は、とても嬉しい。
お、早速一匹のパンツが飛んできた。
あの鮮やかな青、間違いない。青いパンツだ。
青い宝石という別名にふさわしい色をしている。是非とも写真に収めなければ。
あ、珍しい。クマさんパンツがいる。
初めて見るなぁ、是非とも一枚パシャリ。
よし、いい感じに撮れた。
ん、アレは都会によく出る黒のレースじゃないか。
アイツは都会で繁殖して食い散らかす悪い奴だ。
他のパンツが逃げてしまう。シッシッ、どっかへ行け!
僕はリュックからパンのクズを取り出す。
そしてベンチに座って撒く。
そうすると、ホラ来た来た。お子様パンツだ。
珍しい種類も好きだけど、結局僕はこの子たちが一番好きなのかもしれない。
せっかくなので一枚。パシャリ。
よーし、いっぱい写真が撮れた。
フフフ、現像が楽しみだなぁ。
全部引き延ばして、部屋にいっぱい飾ろうっと。