表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/44

光る君

人になぜか憎まれるように

人になぜか愛されます。

いいえ、

愛というほど、大仰なものではないかもしれません。


ただ私にそっと、清涼なコトノハを届けてくれる。

静かに、

まるで負傷を気遣うように。


暗いものに、黒いものに私が染まらずにいられるのは、

あなたがたのおかげです。


ぎゅっと手を握れば痛みを超えて

きらきら眩い輝きがこぼれるのです。


一粒一粒があなたであり、あなたです。


御自分のことだとは、お思いでないかもしれません。

これをお読みでない方もおられるでしょう。


返せるものを持ちませんがせめて、清涼たらんと欲します。

容易なことではありますまいが、そのように臨み続けたく思います。


お元気でいらしてください。


顔を合わせることもないであろう人も、多くおられますが。


私の人生の嵐において、

あなたがたは確かに、私にとって光る粒でした。

砂金のごとくでありました。


あなたがたが、あなたの胸に咲く勲章を知らずとも

私は先の生涯においてそれを忘れることはないでしょう。


けれど、人に吹聴するのも勿体無いので、

そっと胸の底に沈めます。


沈めて黙り、そして誇らしく微笑します。


あなたがたが、名もなき私の勲章です。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ