皆さん、アムンゼンという人を知っていますか? 知らなくても、一度ぐらいは名前を聞いたことがあるのでは?
そう、世界で初めて南極点に到達した、ノルウェーの冒険家です。同じく南極点を目指したイギリスのスコットと激しい先陣争いを演じ、ついに一番乗りを果たした人です。
快挙を成し遂げた彼は国をあげての大歓迎を受け、たちまちノルウェーの英雄となりました。
それも当然です。極点に国旗を立てたということは、単にその国の名を世界に知らしめたというだけにとどまらず、その土地の所有権を主張したことになるのですから。うまくいけば本土の何十倍もの領地を持てるかもしれないのです。
ちなみに、アメリカが極点近くに建設した観測基地は、2人の冒険家に敬意を表し、「アムンゼン・スコット基地」と名づけられています。
さて、そんなアムンゼン、母国に限らずどこの国に行っても人気者。まあ、冒険家といえば今も昔も夢みる少年少女の憧れですからね。
ある時イギリスを訪れたときも、客船を降りるやいなや無数の記者たちに囲まれてしまいました。
機関銃のようにあびせかけられる質問に、時おり飛来する意地悪な問いに少々こめかみをひきつらせながらも、アムンゼンは愛想よく答えていきます。そんな中、一人の記者がこんな質問を投げかけました。
「あなたが行かれたところで一番寒かったところはどこですか?」
それを聞いたアムンゼン、はっきりと一言、こう答えました。
「イングリッシュ・ベッド(イギリスのベッド)」 |