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好きだなんていえない
作:Maria


女の子は、19歳から21歳の中で結婚したいと思うような人に出逢うらしい。


かと言って、必ずしもその相手と幸せに結ばれるとは限らない。


だって私の恋は、決して結ばれることはないのだから…


19歳、私はあの人に恋をした。


20歳、法律的には成人でも、私は未だに大人になりきれない。


そしてもうすぐ私は、21歳になる。


いつまでたっても子供のままの私は、相変わらずあの人に想いを寄せているのである。


私の綺麗にカールされたこの髪の毛も、全てはあの人のため。



同じ年の女の子よりもどこか少し大人びて見えるのも、きっとあの人のせい。


私の視線の先にはいつも、キラリと光る倖せのかけらが映っている。


本当は、指輪(そんなもの)など見たくはないのに、現実は現実であり、一人取り残された私を待つことなく進んでいくのである。


本当は、この瞳に現実(それ)が映るだけで苦しくて泣きたくなるというのに、この心はこんなにもあの人を焦がれてやまないのである。


好きだなんて絶対に言えない。
言った所でどうにもならないことも、私がそう口にすることでその先、あの人に起こる結末だって、全部全部わかっているからだ。


辛くても、哀しくても恋。
切なくて、こんなに胸焦がれても恋は恋なのだ。


私があの人に恋をしたのは、紛れもない事実なのである。


私はこれ以上何も望まない。


あの人に出逢えたことだけで、私は誰よりも幸せだ。


世界で一番とは言わない。
だってきっと世界で一番の幸せ者は、あの人に愛された女性(ひと)だからだ。


だから私はこれ以上の望みはない。
ただ一つ願うなら、あの人の幸せを…


あの人に幸せの光りが差しこみますようにと、私は願うだろう。


だけど、だけどね、



どうしてだろう…


なぜだろう、いま、涙が溢れて止まらない。


好きだなんていえないからだろうか。


こんなにあの人を好きなのに…


いまはなぜか、あの人の笑顔を見るのも、あの人の声を聞くことさえ切なくて、愛しい。


私の運命の人はきっとあなたです。


だから、


だからこそ、






好きだなんていえない。














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