いじめで退職を余儀なくされた元教師・憂未(ゆみ)は、友人の紹介で一夏だけの住み込み家庭教師のアルバイトに出向く。そこはN県山中の別荘地。別荘とは思えぬほど立派な黒い洋館で、生徒の沙羅(さら)が憂未を待っていた。奇病で陽光を避ける美少女と美しきその兄。さらに館の奥深くには謎めいた病人が。むせかえるほどの百合の香りに、憂未は次第に幻覚に捕らわれてゆく。彼らの正体は、目的は一体……。ミステリアスなゴシック耽美ホラー。
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N2760E
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80264文字(約161分)
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通常小説[連載中作品(全9部分)]
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ホラー
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ゴシック 耽美 悪夢 夢魔 吸血鬼
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私は走ってる。真っ暗な――――否、仄昏く霧に包まれた、何処とも知れぬ異質な空間。追い詰められた息遣いだけが、鼓膜を不快に毛羽立たせる。今にも肺が破れそうに切羽詰まった自分の呼吸。それから……、低い、唸り声。暗雲の垂れ込めた空に、それは遠雷のように不気味に響く。それから… |