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異世界に巻き添え召喚されました 作者:鹿鳴館

二章

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69#終わらない夜

◇とある鉱石坑道◇

ガルはランディ、カーズ、アーサーの仲間を除いて、他人が近距離に居ると寝れない体質である。

ガルは3日間の内1時間の睡眠を取れば普通に生活出来る肉体なので、日常生活に弊害はほとんどない。

ガルは、どうせ寝れないならと、散歩のついでに、他のクラスが見学していたと言う、鉱石坑道を見つけて、良い輝石があったらパクってやろうと企んでいた。



そして、坑道の中でリメインズ軍 輝石発掘隊と出くわしてしまった。

兵士は「怪しいやつ、メガストラム攻撃しろ!」
メガストラムは光線を吐き出す。

しかし、ガルも『exclamationバックル』を装備していたので、ダメージは無い。

「ビックリするじゃねーか、お前達……面倒だから一撃で決めてやる」

ガルはバックパックから手帳を取り出した。
それは作成者カーズのマジックスクロールだ。

ガルはスクロールの紙を1枚千切り詠唱する。

「大気に潜む雷の子等よ、我の呼び掛けに応えその形と成せ……ライトニングボルト」

坑道いっぱいに魔法の電撃が覆い尽くす……
「「「くぎゃぁぁぁぁ!」」」

3人の兵士は感電死してしまった。
しかし、主を失ったギガストラムは そのまま先程の命令を実行するかのように、ガルに襲いかかる。

「電撃が効かない? それとも耐久力が高いか……」

ガルもこれだけでは、メガストラムに強力な魔法耐性がある事に気付かない。

ガルは背中に装備している『テンタクルスストッカー』から 魔剣の一つ『覇王剣』を抜いた。

ガルの所持している6本の王剣は、外見は日本刀の中脇差しである。

「覇王剣……とりゃ」
緊張感の無い掛け声で、メガストラムに攻撃する。



5分後……3体のメガストラムをバラバラにしたガルが呟く。

「思ったより堅かったな……カーズの『ガーゴイル』に似てるな……ってことは通常武器は効果が無いか…… う~ん 情報が欲しい……」


そして、ガルは幸運にも、2人の兵士と?2体のメガストラムに出会(でくわ)した。


「俺ってラッキー。早速情報源ゲットー」

ガルは嬉々として、2体のメガストラムを破壊する。
すると兵士はあっさり降伏した。



「はぁい、拷問王ガル様の尋問タイムー! パフパフパフ」

ガルは緊張感の無い台詞を言っているが、2人の兵士は緊張をしている。

「さて、一応先に聞いておこう。ここには、お前達以外にも兵士はいるのか?」

兵士の1人が答える。
「この坑道には兵士が5人とメガストラム5体だけだ……」


「ほう……あの人形ちゃんはメガストラムと言うのか、いい名前だな……で、その口振りなら本隊があるな……規模と場所は?」


「規模は500人、場所は言えない……」


「うん、模範解答だな……だとするとメガストラムの能力は教えてくれないか……」

「あ、当たり前だ……いかにお前の武器が聖剣級でも、ギガストラムには絶対勝てない!」


「ふーん……ギガストラムってのもあるのね……」


「そ、そうだ……殺すならさっさと殺せ、これ以上は喋らん」


「良く言った……しかし俺様は尋問担当のガル、大雑把なランディ達とは、ひと味違うぞ……」


兵士は言ってる言葉の意味を、半分しか理解出来なかったが、これから拷問が待ってるのだけは理解出来た。


ガルはバックパックから奇妙な物体を取り出した。
「これは『トーチャーオブセタリア』さあ、口を割るなら今のうちだぞ……」


「や、や、やめろぉぉぉぉぉぉ!」
……
……
……
……
……
……
……
……
「ぎゃはははははは……げほっ、げほっ、グハハハハハハ」

「班長、負けないで下さい、そんな、そんな、そんな『猫じゃらし』に負けないで下さい!」

「いぃっひぃひぃひぃぃ、い、息が出来ない……ぎょおぅほほほほほほ……ゼーゼーッ」

ガルは自動でうねる巨大猫じゃらしで、班長と呼ばれる兵士を責めていた。

「ゆ、許して、ぎょはほほほほほ…………」


「は、班長~!」

これはアルバ、トイバとその母親達を屈伏させたほどのマジックアイテムであった。

……
……
……
……
リメインズ軍の班長は気を失っていた……
リメインズ軍の班長は口を割らなかった。
「天晴れだ、良くこれに耐えた……」
と言ってガルは、もう1人の兵士を見る……


ビクンッ!


「そ、そんなおもちゃで我々が口を割るとでも思っているのか?」

「うん……はっきり言って、痛みより1.2倍はきついぞ」


ガルの持つ『トーチャーオブセタリア』が兵士を襲う。
「ぎゃはははははは……ぎょはほほほほほ……ゼーゼー……ま、待て待ってくれ、んぶぶぶぶぶぶひゃひゃひゃ」

……
……
……
結局、拷問に飽きたガルは『おしゃべり心臓』と言う、本音を喋らせるアイテムによって、此処に来た目的、分隊の駐屯地と本隊の駐屯地を聞き出した。

さらにストラム兵には、メガストラムの上位に、ギガストラム、テラストラムがある事まで聞いた。


「兵士個人個人は嫌いでは無いが……軍隊と言う物はまずい……しかも、あの人形ちゃん……()のランディには天敵だ、一肌脱ぐとするか……」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


◇マクリード国境付近の森◇

此処には、リメインズ軍 小規模部隊のさらに一部である、C班5名とメガストラム7体 採掘要員20名が待機していた。


ガルは既に、気配を殺しながらすぐ近くまで接近していた。
(うん、兵士が25人に灰色の人形ちゃんが7体ね……情報より若干数が少ないか……)


ガルは先に、待機していたメガストラム破壊する事にした。
4体程破壊した所で兵士に気づかれる。

「ななな何だ!? お前は……ああっメガストラムが破壊されてるだと!?」

そして、騒ぎに気づいて、兵士達が密集した、箇所をねらいガルはスクロールを使い、呪文の詠唱を始める。

「大気中の酸素よ我が魔力と混じりあい爆炎の刃と化せ……ファイヤーボール」

ドカーーン!!

この一撃で、ほとんどの兵士は重傷を負い、採掘要員の半数は死に絶えた。

「メ、メガストラム彼奴を殺せ!」
口の聞ける兵士は力を振り絞って叫ぶ、しかし起動したメガストラムも敢え無くガルに解体される。


散り散りになって逃げていく兵士と採掘要員、ガルは兵士の1人だけを捕まえて、残りはそのまま見逃した。

「ちょっとお兄さ~ん、聞きたい事があるんだけどなぁ……」

……
……
……
……
ガルは、『トーチャーオブセタリア』で本陣の場所を聞き出す事に成功した。
そして、本陣にはテラストラムと言うさらに強力な兵器が1体あることも……


ガルは本陣を目指して歩きだした。
そう、超精鋭部隊の不在の主力部隊に向かって……


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◇ランディのいる鉱石坑道の付近◇


「第1レベル呪文……ライトヒール」

「あ、ありがとうございます、ランディさん……」

縛られていたアルバ、モクバを助け、怪我の治療をした。

「ランディさん……あんなになってまで、僕たちを助けてくれるなんて……」

2人は涙と鼻水でグシャグシャになっていた。

(う~ん……僕、後半はあんまり役にたっていた気がしないんだけどなぁ)
「2人とも、良く頑張ったな……ここら辺はまだまだ危険かも知れない……早く先生の所に合流して、逃げるといい」

2人はランディに疑問を投げ掛ける。
「あのぅ 僕達の使い魔は?」

「今は危険な状態だ、1度休憩して回復呪文を覚え直す……必ず助けるから先生のいるキャンプまで行きなさい」(3人とも死んでるって言えないよ~)

……
……
……
……
アルバ、モクバを帰したあと、香織がランディに話しかける。

「あの子達の使い魔、死んじゃったね」

そう、言うとリリスは暗い表情をする。

「お兄ちゃん、アレは使わないの?」
もちろん同じ疑問を香織も持った。

「レイズデットだね、こんな事態は予想もしていなかったからね、1回分しか覚えていない……だから頼みがあるんだ」

一呼吸おいて、香織に話しかける。

「香織ちゃん、僕は呪文を覚えるために、約6時間休息する……すまないが見張りをリリスたんとしてくれないか?」

「わかったわ」

「うん、頑張る」

「お兄ちゃん、私は?」

「マーニャは魔力が枯渇してるだろ? だから僕と一緒に寝るんだ」


マーニャはニヤニヤデレデレしながら
「そんな……お兄ちゃんこのこの非常時に大胆……」


ランディはマーニャの発言を無視して、考え事をしていた。
(あいつらの攻撃、確かに命を削られてる感覚があった……しかし別の何かの力が貯まって行くのも感じた……う~ん説明しにくい……そうだ! 格闘ゲームで必殺技ゲージが貯まっていく感じかも、あの感覚は何の感覚だったんだろう……)

ランディは思考をやめて、呪文の回復のために、寝る事にした。





だが、ランディ達の危険はまだ去っていなかった。

ギガストラムを動かしていた隊長は、自分の持ち場を離れる際『緊急性の異常あり』の信号弾を本隊に向けて放っていた。

その信号弾を見て、本隊の大隊長は分隊の駐屯地に来ていた。

その分隊の駐屯地は、既にガルによって壊滅した後であった。

大隊長が叫ぶ。
「いったい弟の身に何があったんだ?」

そうして、大隊長の弟の遺体が無いことを確認して、自身の部隊を3つに分けて付近を捜索することにした。

ギガストラム4体と担当上級兵士4人を ①班。
高位魔導士4人とギガストラム1体と担当上級兵士1人を②班。
そして、大隊長とテラストラム1体、精鋭の戦士1人で、③班として、捜索を開始した。


そして、その内の1班は確実にランディ達のいる場所に近づきつつあった。


呪文の取得のために休息するランディ。

リメインズ軍本隊に向かガル。

ランディに近づきつつある、リメインズ軍精鋭部隊。


この長い夜はまだ終わらない。

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