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異世界に巻き添え召喚されました 作者:鹿鳴館

一章

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39#エピローグ(キンジの異世界奮闘記2)

楽しく書いてしまいました。
ここからは また、おれ(キンジ)が話をしよう。


カーズさんは、アーサーさんを使い、リンダの話していた事の事実確認をさせていたようだ。

カーズさんって疑り深いなぁって、アーサーさんは諜報活動も出来るのか?……あの巨体で オールマイティーな人だ……
それに比べて、カーズさんの人間離れな所 『呪いの指』以外見てないんだよなぁ。

アーサーさんが調べた結果、『バリヤード』と『パグス』は 聞いていた以上の悪人だったようだ。

パグスは、日常的に気に入った女を犯しては捨てていたようだ……そして、抵抗の意思を見せる者はあっさりと殺してしまう……

治安がかなり悪いとは言え、ここは法治国家、憲兵総隊長のバリヤードに頼み、適当な人間に罪を着せては、処刑をしていた。

その被害者達は、軽く20人を超えていた。


パグスは雑魚としても、バリヤードは相当腕の達つ 戦士らしい。
その上、強力なマジックアイテム(この世界では神器って言うんだけどな)を2つ持っているって話だ。

1つは『ライトニングソード』いわゆる『電撃剣』もう1つは不明だ。
相手方が強いと分かったアーサーさんは、嬉しそうに言っていた。
「俺、殺る カーズ 残り者 殺れ」
って……恐っ。

パグスの方は、組織的に悪徳集団らしいので、パグス本人を後回しにしつつ、カーズさんがお仕置きする事で話しが纏まった。

もしかしたら、この世界に来て口しか出していないカーズさんの力の一端が見れるかも……アーサーさんほどは凄くないだろうけど……

で、リンダさんは 『話しが有るんです』って感じで、5日に1回独りでお酒を飲みに行く機会を狙って、アーサーさんのいる 人気の無い袋小路まで、連れていく役目になった。

わりと簡単な作戦なので、上手く行くか心配だったが カーズさんは「上手く行く」とニヤニヤしていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

作戦決行日、おれとカーズさんは袋小路に隠し部屋の隠し窓に(なんでそんな都合の良いものがあるんだろう?)待機していた。


どおやら リンダが上手く袋小路にいるアーサーさんの所まで、バリヤードを連れてきた様だ。

隠し部屋でガッツポーズをとるおれ。

ところが、バリヤードは 怪訝な表情浮かべて、 リンダに話しかける。

「たった1人? 報告では随分と金を貯めていたと聞いていたから、20人くらいは居ると思っていたぞ……興醒めだな……」

「えっ?…………」

すると、バリヤードの後から30人以上の憲兵隊がやって来て、10mほど手前で陣形を作る。

なんとリンダの行動は全て見透かされていたのだ。

リンダもそれを悟ったのか、足をカクカク震わせて座り込む……

バリヤードが「そうだ、その表情だ! それを見る為に今まで長い間、見逃していたんだ。アハハハハ 愉快……愉快だ! そうだ、病気持ちの男達に金を持たせてやらせたのは俺様だ、そうだ、そんな顔が見たかったんだ……アハハハハハハハハハハハハハ……」

リンダの表情は絶望に歪んでいた……


「カーズさん 不味いっすよ、何とか出来ないんですか? 」

「ああ、予定外だったな、これでは遊びは難しいかもな……瞬殺する事も考えなくては……」

「は?」
おれとカーズさんの会話がイマイチ噛み合っていないよな……


あっアーサーさんが動いた。

「お前 泣いてないで 後ろ下がれ 良く獲物 連れてきた 後は 俺の番 見ていろ」
ひょいと リンダをつまみ上げ 後方に押す。

リンダはよろよろとよろけながら、後ろに下がる。

バリヤードが「ほう、この戦力差でビビらないとは、余程の馬鹿者なのか? 良く見ろ! この精鋭達を! 1人で一般憲兵5人分の働きをする我が精鋭を……剣士、重戦士、弓術師が12人ずつ! 大男1人には勿体ない戦力だ! 重戦士4名 前へ!」

プレートメイルを着込み、破壊力の有りそうなバトルアックスを装備した、重戦士 4名はガチャガチャと体を鳴らし、アーサーさんを取り囲む。

バリヤードが「ゆっくりと殺せよ、大金に目が眩んだ己の愚かさをじっくり味わって貰うからな……殺れ!」

~~敵プロフィール~~

重戦士
レベル 8
HP 640*648*668*678
特技
両手斧〈D〉
片手斧〈D〉

4人の重戦士は 斧の刃をわざと後ろに向けて振りかぶる……
そして、ほぼ同時に振り下ろす。

その瞬間アーサーさんは円を描くように鉄棒を回し4本のバトルアックスを弾き飛ばした。
そして、1人の重戦士に鉄棒を叩きつけた。

重戦士はプレートメイルを装備しているとは、思えない速度で反応したが、避けきれず左肩に当たった。
「ぐあぁぁぁ」左肩がグンニャリと垂れ下がる……

はい、左肩脱臼です……アーサーさん つえ~~

後ろの憲兵隊から ざわめきの声が聞こえる……

「静まれ! そうか、お前の余裕はその武器にあったか……なかなかの神器と見た、恐らく力と速度を大幅に上げるタイプだな……なかなか良いものを持っている、重戦士下がれ! 」

武器を拾い、下がる重戦士達、代わりに前に出るのは 光輝く剣を持ったバリヤード……そして、何故か眼鏡をかけていた。


~~敵プロフィール~~

バリヤード(憲兵総隊長)
レベル 16
HP 1024
装備
レザーアーマー
ライトニングソード
先読みの眼鏡
特技
剣術〈B〉

「喜べ、この俺様が相手をしてやる、くらえっ!」

俺の目から見ても明らかに届かない距離からの攻撃、そして空振り……牽制なのかなぁ と思ったら

「グッ……」アーサーさんが、片膝を付く……えっ? あっ、バリヤードの持っている剣が、瞬くように放電している、そして2m以上の長剣にも見える。

「ふっ 俺様の神器『ライトニングソード』の前に敵はいない! この一撃で死なないだけ誉めなくてはな……なに?」

アーサーさんは立ち上がり鉄棒を構える、そして物凄いスピードでバリヤードの間合いに入り叩きつける。

しかし、バリヤードは初めから攻撃場所がわかっていたかのように剣で防ぐ……

バリッ!「グッ……」 アーサーさんが、再び呻く、
バリヤードの電撃が鉄棒を通して、アーサーさんを襲う。

「ふははは、俺様のライトニングソードは 攻撃も防御も無敵、そして、1秒先の動きを見る『先読みの眼鏡』によって、俺様の強さは完璧になる! ふははははは……は?」

アーサーさんは再び構える……

「バカな私の電撃を2回も受けて戦えるのか?」

「お前の 攻撃 痛いだけ ダメージ 無い」

「なんだと!?」

きたー アーサーさん、やっぱり人間じゃねぇ~

「ふっ」アーサーさんの前回よりも早い一撃……

バリヤードは今回も防ぐ……

「ぐっ……ふんっ」アーサーさんの攻撃はバリヤードの防御ごと押し込んで 体を『く』の字に曲げる。
「ごわぁ」

アーサーさんが 叫ぶ、
「右腕!」

バリヤードが悲鳴を上げる
「ぐわっ」

「左腕!」

「ぐはぁ」

「左足!」

「ぎゃん」

「右足!」

「ぶぎゃぁぁ」

す、すげぇ アーサーさんの攻撃スピード……
至近距離だったら 見えないくらいの攻撃だ……

「うごぉぉぉぉ…… お、おまえら何ぼうっとしている、あの男を全隊で攻撃しろ!」

あれ、いつの間にかカーズさんにが 隠し部屋から、外に出ていた。

「邪魔者は早めに退場してもらおう、第3レベル呪文……ファイヤーボール」

ドカーン!憲兵隊中心に炎の爆発が起こった。

おれもカーズさんに続き、隠し部屋を出る、

「何だ? 今の爆発は…… お前ら早く助けろ!」
と、焼け焦げた死体に向かって叫ぶ……

おれはカーズさんを見誤りをしていた……カーズさんは今、弱体化になっていると聞いていたから、魔法とナイフしか使えない、ちょっと強い人間だと思っていた。
代わって アーサーさんは クレリック、マジックユーザーの呪文を使いこなし、シーフの技術までマスターしている、で本職は剣を得意とした本物の化物……

たとえば、おれの強さが1とするなら、カーズさんは10 アーサーさんは 200だと 俺はよんでいた……
だが違ったようだ……

以前みた、アーサーさんの『ファイヤーボール』はほとんどの生き物が、ミディアムレアになっていて、喘ぎ苦しみながら死んでいった。
しかし、カーズさんの『ファイヤーボール』は憲兵隊がいきなり炭化している……熱さの桁が違うんだ……おれ、やっぱり カーズさんの弟子でいいかも……

「アーサー、不本意だが急ごう」
と言って 一振りのダガーをアーサーさんに投げる。

「カーズさんなにを?」

「ん? ああ ファイヤーボールを使ったから、念のため場所を変える」

「???」場所を変えるのと 渡したダガーの意味がわからないでいるおれ……


「この俺様にこんな事をするとは……お前等は国中を敵に回すつもりか? 今すぐ治療院に連れていけば、許してやらん事もないぞ?」

「お前 煩い 黙る」
アーサーさんはカーズさんのダカーを受けとり、(おもむろ)に手足を切り取った。

「ひぎゃゃゃゃゃゃゃゃ」

そういえば、リンダは 絶望した顔から、期待に潤んだ顔になり、 ひきつり硬直した顔になったまま動かない……その気持ち、わかるぜ……

あれっ? バリヤードの手足から血が出てないぞ、何でだろ?

カーズさんが おれの顔をみて、疑問に答えてくれる。
おれって顔に出るタイプらしい……

「あれは『外科医のダガー』と言って切った箇所をすぐに止血してくれる便利なダガーだ、うん 軽い軽い」
と言って、気を失った、胴体と頭部だけのバリヤードを担ぎ上げ走る。
アーサーさんもリンダを抱き上げ走り出す。
「キンジ 走れ 退散 遅かったら 置いてく」

おれも、慌ててはしりだす、道中一回だけ、憲兵隊と出くわしたが、 カーズさんの『アイスウォール』で、憲兵隊の動きが完全に阻まれて 余裕で逃げれたよ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


場所は 移り、郊外のある地下室……

何でこんなところに?って聞くと、アーサーさんが物件を見つけて、カーズさんが10日ほど貸切状態にしたみたい…… おれも、一緒だったのに 全く気づかなかったよ……

カーズさんがリンダに、話しかける。

「リンダさん予定が少々狂いましたが、無事に報復出来ますよ」

おれとリンダは 同時に「「え?!」」
と聞き直してしまった。

そりゃそうだろ? バリヤードの手下30人以上の丸焦げにしたあげく、四肢 粉砕&切断までしておいて、さあ これから始めましょうといわれてもなぁ。

バリヤードが状況を理解したのか、話し出す。

「おい、助けろ! 今治療院に連れて行けば、暴漢から救った英雄扱いしてやるぞ、いい話だろ?
しかし、これ以上の事をすれば国中から追われる立場になるぞ……なっ? 良い取引だろ?」

アーサーさんとカーズさんは バリヤードの話をスルーしている。

ああ、思い出す……前の仕事仲間が殺されたり呪われた日の出来事を……

アーサーさんがバリヤードをうつ伏せにして、頭を踏みつける。

「もがっ 何をする、止めろ!」

カーズさんが 四次元ポケット(ネーミングはおれ) から 巨大な『ピーラー』( 野菜の皮剥き器の巨大なやつな)を取り出している……あと巨大な赤いスポンジ?を5個も出している……

「なんだ、キンジこれが気になるのか? これは『吸血シート』だ血を集めるのに使う」

どんなお仕置きがまってるんだ? ちょっと恐いな……

「はい、バリヤードさん、私は復讐代行人のカーズです。これからあなたにお話があります、しっかり聞いていないと痛い目にあいますよ?」
と、脇腹を蹴るカーズさん。

「ぐあっ……わ……わかった」

もう充分過ぎるほど痛い目にあったよね?


「あなたは、まず……パグスと言う人間の悪事を、率先して、罪の無い人々に着せていましたね?」

「ま、待て……パグスの奴が、金を持ってきて土下座するから仕方なく……俺さ……俺も金に困っていたし……」

おいおい おれでもわかる大ウソだな……

「あなた、リンダさんが絶望に泣いていた時、大声で笑っていましたよね?私は他人の嘘が大嫌いなんです……お仕置きします」

カーズさんバリヤードの背中の上にピーラーを当てる……

「ひっ?!」

まままままさか……おれはカーズさんのやろうとしている事に戦慄した……

「せーの……」ザリザリザリザリ…………

「んぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

物凄い悲鳴がこだまする……
そして赤いスポンジ「吸血シート」だっけ、それを、肉剥き出しの背中に載せる……

「んぎょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」

すげー悲鳴……あの吸血シート唐辛子エキスでも入れてあるんじゃないのか……

「んっ 良い皮だ、上質な皮用紙が出来るぞ」

カーズさん、こええ、こええよ。

カーズさんが、膨らんだ『吸血シート』を取る。
ベリベリベリベリ……

「あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

「第1レベル呪文……ライトヒール」
すると、バリヤードの背中は一瞬で治ってしまった。

あっアーサーさんがバリヤードを治した……流石に可哀想だったもんなぁ

「はぁ、はぁ……はぁ お、終わりか? なら早く開放してくれ……」

カーズさんはピーラーを肩に載せ話す。

「あなたは リンダさんの婚約者を殺した後、訴えを起こしたリンダさんに対して、見せしめとして、リンダさんの両親を無惨にも殺しましたね?」

「ま、まて 俺は知らない……あっ いや 謝る、謝るから……」

「お仕置きさします、せーの」ザリザリザリザリ…………

「うんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

アーサーさん……皮を再度 剥くために回復させたの?
ひでぇ 2人とも、悪魔だぁ……
いつの間にかリンダと手を握りあうおれ。

そして2枚目の『吸血シート』を載せる……

「うんぎょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」

おれ、詐欺の片棒担いで、生きてるなんて奇跡なのか……

膨らんだ『吸血シート』を剥がす。

ベリベリベリベリ……

「いがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

「第1レベル呪文……ライトヒール」

そしてバリヤードの背中は元に戻った。

アーサーさんが、気を失っているバリヤードの髪を(むしり)取り、無理矢理 起こす……

「た、助けてくれ……許してくれ……」
力無く訴えるバリヤード……

「更にあなたは、復讐を誓ったリンダを監視し、状況に応じて、病気の男を宛がい、重症に追いやり、反撃する時に、罠に嵌めて絶望に叩き落とそうとしましたね?」

「やめて、やめて、やめて、やめて、やめて……」

「せーの」ザリザリザリザリ…………

「うんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………………」

そして3度『吸血シート』のせる。

「……………………………………………………」

あのシート まだ、2枚残ってるよな……まだやる気ですか?

「第1レベル呪文……ライトヒール」

もう許してあげて、と心の中で叫ぶおれ……あれ?バリヤードの背中が治らない……

「男 回復しない ショック死 した……」

「う~ん、意外と根性の無い男だったな……」

「今日 あれ 覚えた 第4レベル呪文……レイズデッドLVⅠ」

死人相手に、何をする気ですか? アーサーさん……
すると、バリヤードの死体はグチャグチャの 肉塊に変わってしまった。

「レイズデッド 失敗 ランディ みたいに いかない」

「まあ、レイズデッドLVⅠの蘇生率は50%だからね。95%以上を誇る兄さんが異常なんだよ……リンダさん、少し短くなってしまいましたが、バリヤードのお仕置き完了しました、これで良いですか?」

おれと肩を抱き合って怯えているリンダは、カーズさんの言葉に コクコクと頷くばかりであった。
次回がほんとの後編、カーズが魔法で連発します。
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