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異世界に巻き添え召喚されました 作者:鹿鳴館

一章

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異世界コラボ 4#ようこそエーム学園へ

 時は 少々遡り……

 ◇ある部屋◇

 そこに、教頭、ガル、ランディの3人が密談していた。

「教頭先生、クラス編成の件、ありがとね」

「なに、あの無茶ぶりに比べたら大した事ではない。それにしても、2年次最低のあの6人でいいのかい?」

「教頭先生も日本人ならわかるだろ?彼等の悲しい生い立ちが……僕は、彼等を死地に送り、そして全力でサポートし、彼等を一人前の(オトコ)にするのだ……」

「すみません私は日本人ですが、全くわかりません」


「まあ、何故ランディがなんで白熱してるのか、俺もわからないが、大事な話はまだある」

 ごそごそとバックパックから何かを取り出す。
 取り出した物は一対の日本刀だった。

「日本刀?此が何か?」

「香織ちゃんの可念盤の礼だよ、事情があって、俺達はあまり使えないしな」

 使えない物を渡さんでくれと内心思う教頭であったが、質問をした。

「使えないとは?」

「俺達じゃ、この剣に宿る特殊効果のチャージができないんだ。」

「特殊効果とは?」質問を重ねる教頭。

返魂(ヘンコン)の剣と言って、死者を甦らせる剣だ」

 教頭は「そんな馬鹿な、死者を甦らせるなんて、出来るものか!」

 ガルはガサガサと一つのアイテムを出した。
 ガルの手に有るのは『お喋り心臓』だった。

「ひぃっ!? 悪かった。だが、信じられない事は嘘じゃない」
 どうやら教頭先生は『お喋り心臓』にトラウマみたいだ。
 しかし……

 ガルは自らの左胸に『お喋り心臓』を張り付けた。
 ガルの左胸の唇が喋り出す。
「この『返魂の剣』は本物だ、2本とも、死者の心臓に突き立てれば、生き返る。
 俺が嘘は言ってないのはわかるな?
 ただし、生き返るのは、一回づつだ、効果の再補充には、太刀の方は18歳以下の男の命、脇差しの方は18歳以下の女の命がいる……」

 教頭はガルが、真実を言っているのは、痛いほどわかる……本物の魔剣なのだ。

「俺とランディは、ある制約があって20歳未満の人間を直接殺せないんだ、 でもムカついたら眼とか抉るけどなぁ、だからこれをやる。最初の2回はオマケだ、補充はよく考えてつかってくれ。
 俺の話は以上だ、『お喋り心臓』は自分では剥がせない、余計な事を考える前に剥がしてくれ、……して教頭? この学園に食べ頃な女はいないか?素人女を食べたいんだよ。だから早く剥がせって、女生徒達でもかまわないから食べたいんだ。早く!ランディ楽しんでるだろ? もうAV女優は食べ飽きたんだ。だから、教頭 直ぐに食べさせろ!じゃなくて剥がせって……」

 我に帰った教頭が慌てて『お喋り心臓』をはがす。

「自分で使ったの初めてだけど、危ないなあれ……」

 教頭もうんうん頷く……

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 時は更に遡り、学院生にエーム学園まで連れてきてもらった時の事……

「ようこそ、エーム学院へ」×6


 ランディは驚きの眼差しで「ドエム学園とは 思いきった名前にしましたね」

 生徒達は「エーム学院です!」

「ドエーム学院ね、そう言えば自己紹介がまだだったね、 僕はランディ、隣の可愛いい人は香織ちゃん、そこの目の怪しい男がガルだ、よろしく。
 君たちは?」

 1人目は「コンジドーマです」
「コンジローマ?」
 香織の表情が固まる。

 2人目は「ヘルパスです」
「ヘルペス?」
 香織の額に脂汗が浮かぶ。

 3人目は「クラミジーヤです」
「クラミジア?」
 香織の顔色が悪くなる。

 4人目は「トリンビョーです」
「淋病?」
 香織の足がガグガク震えた出した。

 5人目は「ヴァイドウです」
「梅毒?」
 香織は後退りを始めた。

 6人目は「ケンジーラミーです」
「毛ジラミ?」
 香織はこの場から消えた。

 そんな香織を他所に、ランディは瞳を潤ませながら、
「つ、辛い過去を背負ってここまで来たのか……」

 生徒達「へ?」

「いや、言わなくとも判る その辛い過去に負けないように、死に物狂いで怪獣に挑んでいたことも……」

「四獣です」

「学院でもさぞかし虐められただろうに……」

「確かに2年次での中では 一番弱かったですが……」

「君たちは僕が守る!いや、鍛える! そう……明日から胸を張って歩けるように……」

 ランディの瞳は光 輝いていた。

「ランディ、ここは日本じゃないぞー」
 小声で叫ぶガルの声は ランディに届かなかった。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ここは、小型四獣が頻繁に出てると通報のあった場所の近く 9人の人間が円となり、何やら打ち合わせをしている。


「皆さん、基本は6人体勢で戦って下さい。
 回復が必要になったら下がってくれれば、回復しますので、致命傷だけに気を配って下さいね。
 ガルには、陣形が崩れた時のサポートをしてもらいます。今回は強敵もいるようですが、基本とどめは皆さん6人でやってもらいます。何か質問はありますか?」

「あの……香織さんは……」
 1人の生徒が遠慮がちに聞く。

「香織ちゃんは余りあてにしませんが、自分の可念盤の発動スピードを上げる訓練を実戦でやってもらいます。香織ちゃんは消えて攻撃、消えて攻撃の繰返しです。香織ちゃん 回復役が居ると思って無茶はしないでね、この中で一番即死の可能性が高いんですから」

「うん……」
 真剣な表情の香織だった。


「四獣!前方に8体 発見しました!」

「ようし、君達を鍛えてくれる『経験値』がやってきたぞ!食べ残しの無いように」

「はい!」×6

「第1レベル呪文……ブレス」
 全員の攻撃力と防御力が僅かに上昇する……

発動(インヴォーク)」×7

 四獣対人間の激しい戦いが始まった。

 ……
 …………
 ………………

「第5団 全滅完了!」

 今の所、戦況はランディの都合の良いように動いてる……


 しかし、もっと多数の強敵が欲しいな 彼等のためにも……

 すると今度は今までとは明らかに違う大きさの四獣が2体こちらを見つけて、餌を見つけたとばかりに、近寄ってきた。
「次……ち、中型甲殻四獣2体!」

「中型?!」

 とうとう来たか強敵が……
「1体は僕とガルでやる……後は任せた。」

「ランディは今の装備じゃ 役にたたないぞ?」

「試してみるさっ」
 ランディは、自分の装備しているメイスに手を当てた。
「第2レベル呪文……ストライキング」

 ランディのメイスに魔法の力が宿った……
 
 魔力のこもった一撃が 中型甲殻四獣にヒットする……
 しかし、鋼鉄でも叩いたかのように、四獣はダメージを受けない。

 驚きを隠せないランディに 予想外の四獣のタックルを受けた。

「ランディ!大丈夫?」

 と香織が心配して駆け寄る。

 ランディは左手で香織を制止して、「大丈夫、回復するまでもない」

 四獣の追撃は ガルの攻撃により阻まれた。
「どうだ?『冥王剣』の味は……ちっ」

 ガルの攻撃は易々と甲殻四獣の装甲を貫いたが、 四獣は喪のともせずは反撃を開始する。
 ガルは間一髪攻撃を回避した。
 その間に、香織のダガーが投擲されたが、 甲殻四獣には、刺さることなく跳ね返った。

 ランディは状況を見て、考えた。

 僕と香織ちゃんは 有効打を与えられない……
 生徒達もかすり傷……なんて装甲だ……

「みんな!攻撃対象を取り替えるぞ、背中に大きな傷が有るから、傷を中心に攻撃してくれ!ガルは独りでなんとか頼む!」

「あいよっ」

 陣形の組み換え時に ランディが呪文を唱える。
「第2レベル呪文……ライトヒールサークル」

 6人の生徒達は軽傷を負っていたが、瞬く間に回復する。

 ランディはそのまま、「第1レベル呪文……ライト」四獣の眼に向かって呪文を唱えた。

「ギャシャー」

 四獣は光に目が眩んだようだ、まるで某ゲームの『閃光玉』のように……

 それからはガルの一方的な殺戮ショーの始まりだった。
 ガルは『堅い』と言いながらも ザクザク甲殻四獣を切り裂いていった。

 間も無く四獣を倒し生徒達を見る、どうやら生徒達だけで勝てそうだが、時間が掛かるだろう
 もしもに備えて、直ぐに回復出来る位置で待機しよう。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
 時間はかかったが、ランディの回復呪文を掛けることなく、戦いはおわった。

 しかし、喜ぶ生徒達と香織に対して、ランディとガルの表情は、上を見たまま険しい……

 ランディとガルの見る先には、小型であるが龍タイプの四獣が、此方を窺うように旋回飛行していた。


 警戒している?硬度な知能があるのか?

 ようやくみんな龍タイプの四獣の存在に気付く。


 ガルが急に姿を消した。
 香織も真似をして、「発動(インヴォーク) "闇衣"」可念盤の力で姿を消した。

 しばらく旋回していた、四獣が突如急降下をしてきた。

 皆、四獣の急襲に備える……しかし龍種の四獣は 攻撃せずに、不時着した……龍種の背中に翼が無い
 ガルが部位破壊(翼を切断)したようだ。


 その後、ランディを除く7人は 翼の無くした四獣龍種を倒す事ができた。




 結果……本日の討伐数

 小型四獣(龍種を除く)……47体
 中型甲殻四獣……4体
 小型四獣龍種……3体

 と言う 2年次Cクラスでは、驚異的討伐数を叩き出した。

 それに伴い、たった数日で平均4レベルも彼たちは上昇した。
 香織もレベルが、ひとつ上がり、8レベルとなった。



 学院に向かう帰り道、妙な違和感がランディ達3人を襲う

「これまでみたいだな……」

「この感覚……元に戻る合図なのか? ガル」

「ああ……出来れば教頭で、もっと遊びたかったが」

「そうだな、弄り甲斐の有る男だった……皆、突然だが、僕達は自分場所に帰る」

 ランディの突然の言葉に驚く生徒達。

「君達とは、少ししか一緒に戦ってないが、見違える程強く成ったのはわかる、だから……だから前を向いて歩いてくれ……君達は、もう弱者ではない……強者と戦える勇者なんだ……」

 ランディの台詞にイマイチ意味の判らない生徒達だか、自分達を励ましてくれているのはわかる。

「ランディさん……」

 急にランディ達3人の体が光だす。

「教頭先生によろしくなぁ~」

 ランディ達は消えていった。

 その後 6人の生徒達はみるみる力をつけ、Cクラス トップになるのも遠くない未来であった。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 地下迷宮 地下1階

 真、シャルロット、ブライアン、ユリウス、マーニャ、ランディ、ガル、香織の8人は 宝箱の前に立ち尽くしていた……

「異世界に行ったんだよね? ……たしか友達が出来て……なんか強い敵と戦った気がするんだけど、夢なのかなってくらい 記憶が曖昧なんだけど……」

「マーニャもか、おいらもそうなんだよ皆は?」

 ブライアン、真、シャルロットが頷く。

「私、ハッキリ覚えている……」
 香織は、可念盤を握りしめている。

「香織ちゃんは問題ないか、ランディも大丈夫だよな?」

「ああ、しっかり覚えてる」

「それより心配なのは、今が何時かと言う事だ……」

「えっ」×7

「普通なら三日くらいだが、一ヶ月後、一年後もあり得る」

「え~?!」×7

「と、とりあえず外に出てみよう 」
 動揺するブライアン

 皆、出口に走り出す。
 明るい……まだ午前中のようだ、

 外には驚いた顔をした、(クワ)を持った村人がいた……
 村人は真に向かって「真様どうしたんですか?忘れ物でもあったんですか?」
 
 ランディが村人に話しかける。
「すいません、少し変な事を聞きますが、僕達は迷宮に入ってから出るまで、どのくらいかかりましたか?」

 不思議そうな顔をしたまま村人は、
「10分もたってないけど どうしたのかね?」

 皆、ガルを睨みながらしゃがみこむ……

 あの別世界での出来事はこちらでは、1分程度の事だったみたいだ……

「まだ、朝なんだけど……今日は帰りますか……」
 誰かが呟いた。

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