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異世界に巻き添え召喚されました 作者:鹿鳴館

一章

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28#激突?衝突?ランディvs真 後編

【新異世界生活 11日目】

早朝、『ランディの眠る部屋』に、ある人影が進入してきた。

そろ~り、そろ~り。
「ふふっ お兄ちゃん よく寝ているわね」
昨日ガルさんが言っていた事は、本当だったのね。
だって私、お兄ちゃんの事が大好きだもん。

「はにゃ~ん……」寝ている顔も素敵、では 予定通りに既成事実を作っておきましょう。

「いただきま~す……」
ランディの顔にゆっくりと近づくマーニャ

すると……

「ゴホンッ! 何をしようとしているのかしら、マーニャちゃん」
そこには、への字口の香織が仁王立ちになっていた。

「あっ あれ? 香織さん 起きたんですか? おはようございまぁす。どうしたんですか? お兄ちゃんの部屋に……」
惚けたマーニャ

「それは、こっちの台詞です、マーニャちゃんランディにいったい何を……」

「キスです」

「えっ」

「これからキスするんです、用が無いのなら出ていってくれても良いと思います」

「なっ……なっ……」
完全に開き直ったマーニャに、答える術を失った香織…… 沈黙が続く……

速く出ていってくれないかなぁ……と言わんばかりのマーニャであったが、待ちきれなくなったのか、

「もう、いいわ そこで見ていれば……お兄ちゃ~ん」
ランディにキスするため、顔を向けたマーニャ。

「あれ? お兄ちゃんが……いない?」

「えっ? ホントだ……」
香織も先程まで、居たのにと驚く。


しかし、既にランディは 2人の騒ぎで 起きてしまい、こっそりと部屋を抜け出していたのだった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


刻は朝食時 勝負の時間がやって来た。

歩けるまで回復したユリウスが、事情を聞いて、喜んで司会を買って出てくれた。

そして審査員は ブライアン、ガル、何故か暇な村長を追加して、6人で審査することになった。

ユリウスが咳払いをする。
「コホン、双方準備は良いですか?」

「はい」

「待ってください」

「どうしました?ランディさん」
ユリウスが心配そうに聞く。

ランディは桶を見ながら、
「入れ物が小さいので、もっと大きいのがいいです」

「どれくらい大きければいいですか?」

「ユニットバス2ふたつ分の容量で……」


ユリウスは村長と話し出す…………
「すみません無いそうです」

「桶を40個お願いいたします」
我が儘に見えるだろうが、ランディは水量の調節が出来ないのであった。


時間は過ぎて行き……

ユリウスが合図する
「では、始め!」

「散水」
「第1レベル呪文 ……クリエイトウォーター」

それぞれの桶に水が溜まる。
桶から水を汲み出し、6人の審査員の所まで運ばれる。

「それでは、試飲開始!」
水を飲み始める審査員…………

ユリウスが即席で作った、色付のコップと旗、審査員は知らないが、白ならランディ、赤なら真……

「判定お願いします」
バッバッバッバッバッバッ 一斉に旗が上がる。
「赤」「赤」「赤」「赤」「赤」「赤」
「勝者 アーデル!」

「うおぉぉぉ……南アル○スの天然水じゃ勝てなかったか……僕、結構好きだったのに……ディスカウントショップ 2リットル 68円じゃ駄目だったか……」

一堂「……………………」
村長「?????」

ランディが気持ちを切り替えた様に話し出す。
「次! 次だ、お昼に再戦を申し込む! そんな事もあろうかと、今日は『クリエイトウォーター』を3回分覚えて来たのだ。よし! これから作戦を練るぞ! 最適の水温で、最高に美味しかった水を思い出すぞ!」

意気揚々とその場を後にするランディ……


そこで真は、「香織さん、思い出すって どう言う事ですか?」と聞いてみた。

「ランディは、今まで飲んだ水は全て再現出来るらしいの、飲んだことのある 温泉まで再現したことあるのよ」

するとマーニャが、
「お兄ちゃん、昨日……真の水 飲んだよね?それ再現して、飲み頃の温度にしたら勝ちなんじゃないの?」

この時、みんなは頭の中で、このパーティで一番悪賢いのは マーニャだと確信した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

刻は お昼時 真視点

日課の『散水』を終えた僕は、ため息をつきながら、勝負の場にやって来た。

審査員は朝と同じだ……村長……暇なんだね。


「では、始め!」

「散水」
「第1レベル呪文……クリエイトウォーター」

それぞれの桶に 水が溜まる。
桶から汲んだ水が審査員の所に行き渡る。

「それでは判定開始!」
今回は、僕が白、ランディさんが赤だ。

今回は、みんな悩んでいる 旗が上がらない……

少し待つと 旗が上がりだした。

「白、白、赤、…………赤、白、…………白、勝者アーデル!」


勝った……いや勝ってしまった。

プルプル……

ランディさんが震えてる、恐い本気で恐い……

「く、くそう……1リットル153円もする水だったのに……ボッタクリだったのか? 」

ランディさん、今まで飲んだ水の単価、全部覚えているのかな? 別の意味で恐いんですが、

「よし、夜にラスト勝負だ!」
と言って 足早に即席開場を 立ち去るランディさん……
ランディさんを追いかけようとした 香織さんをガルさんが止める……

そこでマーニャが一言
「ユリウス。飲んだ水は、水の冷たさで誰の水だかわかっちゃうよ」

ガックリとするユリウス……
村長は、ランディさんの出しすぎた水を ニコニコしながらみんなに配っている。

それにしても 温度調節って凄いな、焼かん要らずだよね……


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

時刻は 夜、

審査員達と司会のユリウスは楽しそうだ。

もう、僕の身にもなってよ……僕、本気で恐いんだよ。

全員集まった。
ユリウスが号令をかける「では、始め!」

するとランディさんが、「ユリウス、みんな、今回は、僕の負けだ。これ以上の美味しい水は記憶に無い……」

「お兄ちゃん、実は……」

マーニャを遮るようにランディさんが話し出す。

「マーニャの言いたい事、なんとなくわかったよ。でもそれは駄目だ 、それを使えば勝てるけど、勝負の場でそれをすれば、僕が(オトコ)じゃなくなってしまう」

「お兄ちゃん……」

ランディさん格好良い…… 何で僕はそんなランディさんを恐がっていたのだろう。

ランディさんがまた話し出す。
「みんな、今日は僕の我が儘に付き合ってくれてありがとう。これは僕からみんなにプレゼントです、飲んでみて下さい。第1レベル呪文……クリエイトウォーター」
桶に白い水が溜まる。

こ、これは……牛乳?!

「これは、牛乳と言う飲み物です。絞りたて、加熱処理前の超新鮮な牛乳を5℃にしました、どうぞ」

それぞれ牛乳を飲み出す……僕も飲んでみる……ごくごく…… 美味しいってなんだこの、飲み物…… 今まで飲んでた牛乳は、薬品でも混じってたのか……と思うほどだった。

「ん~~」「…………」「美味いぞー!」「はぁ~」「何これ……こんなに美味しいなんて……」

開場は静かにざわめきだす……

「村長さん、この牛乳は特別で、保存が全く出来ない、出来るだけ多くの人に飲んでもらえるようにしてくれないか?」

村長は「ありがとう、ありがとう」とランディさんと手をつないで、感謝している。

辺りは ランディさん 一色の人気ぶりだ…………

あれ? なんかおかしいな……
今日、ランディさんと水の3本勝負をして……僕、全勝……

でも……回りは、ランディさんヒーロームード……
勝者の僕、 ただのモブ……

なんで?

あっ 今一瞬 ランディさんが 悪魔の顔に見えた……

ま、まさか 今日1日の出来事、ランディさんの思惑通りって事じゃないよね。

事の真相は恐くて聞けませんが、ランディさんは凄い人だと再認識しました。

「あっ……」

突然ガルさんが大声をだした、どおしたんだろう。

「ふっ、最高の牛乳を飲んだら大事な事を思い出した……」

ガルさん、何だろう?

「あの日……魔族が出現した日、だれかが魔族の封印を解いただろ? あれ、もう1個在るから、探しに行こう。どうせなら明後日が良い、ブライアンとユリウスも回復するからみんなで行こう」

マーニャ「え~っ」
ユリウス「だにぃ?」
里美「そ、そんな……」
ブライ「なんだって?」
僕「え?」

ガルさんビックリ発言 サラリと言い過ぎ……
何処から突っ込んでいけばいいかわからないよ。


するとマーニャが、ガルさんに質問する。
「何で、ブライとユリウスの回復がわかるんですか?」

「何回も見てるからだ」

「宝箱の封印がもうひとつ有るってのは?」

「魔族に色々喋って貰ったからだ……宝箱ってのは知らなかったけど、これで探しやすくなるな」

マーニャがいると色々と助かります。

と言う訳で、明後日は8人で地下迷宮探索に行くことになりました。
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