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異世界に巻き添え召喚されました 作者:鹿鳴館

一章

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16#『シラネ』in宿屋での出来事

ランディ視点

チンピラCの言う通りに歩いたら、宿屋らしき建物が見えてきた。
宿屋に入る前に、自分の荷物の確認をする。

チンピラ達に言われて、初めて気付いた。左右合わせて6個のポーチ、大きめのデジタルカメラが入るくらいの大きさ、開けようとしても、開かない不思議だ。

後、高価そうなバックルを見てると すごく大切な物に見える。
これは肌身離さず、身に付けていよう。

チンピラ様から頂いた、貴重な金袋2つとこの世界の通貨
鉄銭15枚、銅銭11枚、銀銭2枚 これで 2名で1泊できなかったら、どうしよう。
あのチンピラに八つ当たりするか……

無事 泊まれますように……

時空移動をした人物に 何故か物凄い興味がある。
前の自分『ランデイア』の影響なのだろうか……

しかし先ずは 僕と香織ちゃんの(新婚)生活基盤を作らなくては。

まあ、 基盤と言っても『泊まる所』『まとまったお金』『少々の人脈』『美味しい食事』 この4つが確保出来れば良いだろう。

後、自分の呪文も勉強したい。

考えもまとまったし、宿屋に入ろう。
宿屋の看板には『美味しくたべ亭』と、書かれている。オヤジギャクかっ!

中入ると 大食堂の様なスペースに 4割くらい客がいる。
約16人ってところか……

そこへ20代後半と、思われるお姉さんが出迎えてくれた。
「いらっしゃい。食事ですか?宿泊ですか?って女の方凄い格好だねぇ?!どうしたんだい?」

「色々トラブルが有りまして……で 1泊 朝晩2食で いくらになりますか?」

「今は水不足で風呂なしになるから600ドラルで良いよ」

600ドラル? いったい いくらだ?
サッパリ解らない……

怒られるの覚悟で 銀銭2枚 出してみよう。
「ぷっ!出しすぎよぅ 兄さん チップにしたって 普通10ドラルでしょう?…………はい、お釣」

お姉さんは、銀銭1枚だけ受け取り、お釣に銅銭4枚くれた。

カチンカチンチーン ランディ計算終了!
銅銭1枚 100ドラル 銀銭1枚 1000ドラル
もしかすると……

「お姉さん、チップです」僕は鉄銭2枚渡した。

「あら何もしてないのに20ドラルくれるの?どうしたのかしら?」

僕は咄嗟に考えたシナリオを出す。

「実は僕達、遠い所から旅をしていたんですけど、
町から二日ほど手前で盗賊に襲われまして、何とか逃げる事が出来たのですが、今度は街中で3人組のチンピラ達に襲われて、今に至ります。お陰で持ち金も少ないですし、 仕事を見つけて少しでも早く 彼女の服と住む所を探したいのです」

「あらあら、可哀想に…… それなら…………紹介料の手付け金として20ドラルは預かるわね。服は1組 私の着なくなったのをあげるわ。仕事の方は待っててね。まずは、食事を用意するから。空いてる席に座って待ってて」

僕達は、空いてる席に座った。
異世界初料理 楽しみだ 。

席に着くと香織ちゃんが「ねぇランディ、これからどうするの?」何故か顔が少しピンク色な香織ちゃんだった。

「一番は人探し、二番は異世界観光 そのために お金を稼ぎたいと思います」

「私…… どうすればいいの?」

「色々有るけど 初めは僕のサポート的な感じでお願いしたいです」

「サポート?」

「うん、えっとこの世界 まだまだ解らない所だらけですが、文明は遅れてそうだよね? あと魔法文明が有るかも知れない。それを、理解した上で、色々な物価の価値を調べて貰う。慣れたら、人物捜索の為の情報収集です。僕は『病気』『怪我』『壊れた物』をなおせるからそれを仕事にしたら良いと思う。あと水も出せるよ、今は水不足みたいだから重宝されるかもね」

「はい、お待たせ~どうぞ……話、少し聞こえちゃったわよ。あなた達 治癒師なの?」

「はい、少し違いますが、そんなものです。病気や怪我、壊れた物をなおせます。誰か紹介出来ますか?」

「いきなり紹介かい? 人柄は大丈夫そうだけど、力が判らないと紹介できないよ、食事が終わってからでいいから力の一端だけで良いから見せておくれ。私は此処で務めて15年、色々な法術師を見てきたから見る目は確かよ」


最もな意見です。
呪文は何が残ってたかな? この場で使えそうなのは、回復系かなぁ。
あと『ライト』『クリエイトフード』『リカバー』
くらいか……


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「美味しいお食事 ご馳走さまでした」
手を合わせる。
手のシワとシワを合わせて『幸せ』。

香織ちゃんも食べ終わったみたい。
「ご馳走さま」

先程のお姉さんがパタパタやって来て、「あら、お粗末様でした。で、早速貴方が 知り合いに紹介しても大丈夫な法術師かどうか、見せてもらってもいい?」

「はい、何でも来いです」

「良く言ったわね はい、これ」
包丁をお姉さんから貰った。

「これは……?」

「ここには怪我人がいないでしょ だから 自分で実演してちょうだい 本物なら大丈夫よね?」

お姉さんもなかなかシビアだ まぁそのくらい 乗り越えないとな……

自分で 刺すのは抵抗感があるな、
香織ちゃんにお願いしてみるか。

「香織ちゃん、この包丁で 僕の腕をスパッと切ってくれないかな」

「えっ、私?」驚く香織ちゃん。

気づくとギャラリーが集まってきてる。

「え~」ためらう香織ちゃん。

僕は一言「ほら、あの時何でもするっていったじゃん」

と言ったら香織ちゃんも渋々了承した。

皆が僕と香織ちゃんを見てるなか、包丁を僕の腕を腕に向かって切りつけた。

僕の腕に、長さ15cm 深さ1,2mmの 小さな傷が出来た。あれま 香織ちゃん手加減したのかな?

香織ちゃんを見る、香織ちゃんも不思議そうな顔をしている。

「あらあら、気を使ったのね、でも傷は傷よね。さぁ治してみて」

さぁ異世界初呪文行きます!
「第1レベル呪文……ライトヒール」
傷はサクッと治った。

ギャラリー達から パチパチと拍手が起こった。

僕は、嬉しくて調子に乗った。
「みんな、ありがとう。これは僕からのお礼です」
「第2レベル呪文……クリエイトフード」

テーブルには、溢れんばかりのカロリー○イトが出てきた。

「さぁ 食べて下さい」

3人ほど、恐る恐る食べ初めると、瞳を輝かすように 目を見開き 「「「うまい」」」と口を揃えた。

そこで宿屋のお姉さんがやっと話し出した。
「あんた、治癒師じゃないの? 食べ物を出す法術なんて、初めて見たよ。かなり遠くの国から来たのかい?」

ほろ酔い気味の一人が 楽しそうに僕に話かけてきた。

「食べ物出せるなら、飲み物も出せるかい? なんてなぁ ガハハハハ!」

僕は、ニッコリと答えた「はい、出せますよ」

ピキーーーーーーン!!!! 僕の一言で、一斉に(シズ)まりかえる。

何? 何? 僕、不味い事言った? みんな、目が怖いんだけど……

お姉さんも「ほ、本当に飲み物出せるの?」と困惑顔。

「はい、でも……加減が判らないので、出来るだけ大きい入れ物を用意してください」

お姉さんと宿屋スタッフ達が 何やら相談中だ。

ギャラリー達は沈黙したまま僕を睨んでいる。

オイオイ恐いよ……
香織ちゃん、失敗したら……僕は殺されるかも知れません……。

僕が怯んでいると、お風呂の浴槽みたいな容器を持って来やがった。
デカ過ぎだよ!300㍑位入るぞ!
なんで、そんな都合の良い、容器が有るの?

(出来るだけ大きい入れ物を用意してください)自分の言葉に後悔中です。

しかも、この場の空気…… 最早 逃げも隠れも出来ない。
みんな、固唾を飲む。

せめて、出来るだけ美味しい水に……
「第1レベル呪文……クリエイトウォーター」

水は容器から余裕綽々で溢れだし 辺り一面 水浸しになった。

オイオイ僕、どんなポテンシャル秘めてるのよ?
食べ物といい、飲み物といい、加減出来ないのかね?

そんなつまんないチートは要らないから 目からビームとか付けて欲しかったよ。

「おお~~!!」ギャラリーから大歓声が起きる。
「兄ちゃん、あんたもしかして、『散水師』かい?」

へ~『散水師』なんて職業在るのか?
と、考えていたら「みんな!、この水、物凄く旨いぞ!」
見ると、宿屋にスタッフが柄杓を持って 皆に水を分けていた。
ついでに自分も飲んでる……

宿屋のお姉さんはあきれ顔で、「あんた何者なんだい?『治癒師』で『散水師』なんて聞いたこと無いよ?でも、テストは合格だね。明日は私も仕事休みだから、直ぐに仕事探してあげるよ。所で、水はまだ出せるかい?」

僕は、『クリエイトウォーター』の残数を思い出す。
「今日は後、1回だけ」

「まぁ あれだけの水を出したんだ。魔力が無くなってもおかしくないよ。どうだい?1000ドラルあげるから、もう1回水を出して見ないかい?」

やったぁ、お小遣い確保だ。
「はい、任せて下さい」

また、宿屋スタッフ達が、どでかい 容器持ってくるのかな?

僕も水を飲んで待っていよう。
ごくごく……むっ美味しい。
さっきから、大人しかった香織ちゃんも「美味しいね 冷たさも完璧」と誉めてくれた。

ん?冷たさ?……確かに僕の好みな水温だ。
もしかしたら、水温を調整できるかも知れない。

今度は巨大な容器が2つ用意された。

僕は、イメージをお風呂に入れるくらいで、少し熱め……42℃に設定して、「第1レベル呪文……クリエイトウォーター」

今度は水が容器から漏れる事はなく 2つの容器に8割位のお湯が入った。

よし!僕の『クリエイトウォーター』は 温度を自由化出来る様だ、出来れば量を調整したいが……
明日は別の案を試そう。

今夜は色々もて(はや)されながら、1000ドラルを頂き、明日の仕事の約束をしてもらい、二階の宿屋に入っていった。

部屋には固めのベッドが2つ置いてあった。
香織ちゃんと添い寝は無理か……「チッ」聞こえない程度の舌打ちをした。

気持ちを切り替えてっと、さあ明日からやること沢山あるぞ。
この体は何度も異世界を経験してるみたいだが、今の僕は初めての異世界、気持ちが昂ってしまう。

「お休み、香織ちゃん」

「えっ?お、お休みランディ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

チョッピリ香織視点


もう! ランディったら 同じ部屋をとるから 期待……じゃなくて ドキドキしたじゃないのよっ。
なのに、1人でもう寝ちゃってる……

私のドキドキを返せ~ と心の中で 苦情を出す私。

でも、 食堂で ランディの腕を切りつけた時、凄く固いゴムみたいな感触がした。

私かなり力をいれたんだよ? なのに、小さい傷が出来ただけ、不思議な人……

隣のベッドでランディが寝てる…… ランディが寝てる……ランディが寝てる……眠れるかしら? 寝れなかったら、 責任とってもらおう。

と思いながら、あっさり寝てしまう香織であった。
ランディと香織ちゃんとの初夜失敗におわりました

今後の二人どお致しましょう?

1 このまま焦らす

2 さっさと結ばれる

3 少し焦らしてからノクターンへGo!

お便り待ってます。
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