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異世界に巻き添え召喚されました 作者:鹿鳴館

五章

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147#キンジの異世界奮闘記11

 突如、木々の間から、暗殺者達が乱入してきた。

 その人数は十二人で、貴族の護衛より多い人数だった。
 しかも実力的には、貴族の護衛二人がかりで、暗殺者一人をやっと相手に出来るくらいの実力差がある。

 アーサーは、暗殺者達が着地する前に攻撃を開始した。
「王神流 秘奥義 魔神剣」

 アーサーの放つ衝撃波に、攻撃範囲内に入っていた九人中、三人の暗殺者が初見で反応した。
 一人はマジックアイテム『ワン・プロテクションストーンⅡ』を使い、二人は防御姿勢をとった。

 プロテクションストーンⅡを使用した者は、ダメージが、約2000。
 防御姿勢をとった、二人のダメージは、約3600
 まともに、アーサーの放つ衝撃波を受けた六人のダメージは、約4000。

 全員アーサーの秘奥義を耐えきった。
 暗殺者集団は、一撃のダメージの大きさは、初めて経験するものだったが、行動に支障をきたす事なく、暗殺行動に出た。

 アーサーの立ち位置から、左側に四人、右側に七人人、アーサーの正面に一人だ。
 この中で、アーサーの右側に居た遠くから六人は、まっすぐ暗殺対象の眠る部屋に走って行く。

「第3レベル呪文……ライトニングボルト」
 今回のアーサーが放つライトニングのダメージは約1800。
 攻撃を受けた暗殺者は、左側にいた四人を除いた、八人。

 衝撃波とライトニングボルトを受けた暗殺者はあっさりと命を失った。

 そしてアーサーの背後から、一斉に四つの刃が襲いかかり、ライトニングボルトのみを受けた三人は、暗殺対象に向かって進み、アーサーの視界から消えた。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ドドーン……

 敵襲だ、見張りのアーサーさんと一戦交えたっぽい。

 アーサーさんのライトニングボルトの衝撃音を聞き取れた。

 おれと、カーズさんは六時間も眠れなかったから、呪文の再取得は出来なかった。

「さて、規定時間まで眠れなかった責任を、取ってもらうか……キンジいくぞ。第6レベル呪文……ブレードバリアー」

 おれはカーズさんに『ブレードバリアー』の呪文をかけてもらった。
 これは剣撃に対してのみ、アーマークラスを五つ上げて、なおかつダメージを半減させる。
 対剣撃に、めっちゃ有効な武器だ。
 今回の、暗殺者集団は剣で殺す事を美徳としているらしく、まさにうってつけの防御魔法だ。
 おれは、『プロテクションリング+1』を装備してるから、厚手のローブも入れて、合計AC7だ。
 スケイルメイルと、同等の防御力だ。

 あん時は、走馬灯を何度も見たっけな……

 ついでに、カーズさんは『お坊っちゃま』にも、ブレードバリアーをかけていた。

 護衛の皆様はすっかりカーズさんを信頼している。

 護衛は、完全に『お坊っちゃま』ガードで迎撃はしない。

 そう、迎撃はカーズさんとおれの仕事だ。
 カーズさんは、おれに格上過ぎない格上と戦わせたいらしい。
 かなり恐いが、アーサーさんの暇潰し訓練よりは恐く無いはずだ。


「何人来るかなぁ……じゃ打合せ通りに後ろの壁に張り付いていて下さい」

 カーズさん楽しそうだな……
 おれは緊張しまくりなのに……
 それに後ろがすぐ壁って逃げにくそうで不安だ。


 バタン!!
 キター! 一、二、三人だ。
 後は何人か知らないけどアーサーさんが引き受けてるって事だよな。

「第6レベル呪文……リバースグラビティ」

 三人は急に空中に浮かんで、天井に吸い込まれる様に叩きつけられた。

 カーズさんの重力反転魔法が炸裂する。
 スゲー……

 そして、重力反転魔法は数秒で元に戻る……今度は床に叩きつけられる暗殺者三人。
 その暗殺者が床にぶつかる前に、カーズさんが連続で魔法を使う。
『第3レベル呪文……アシッドミサイル』

 ええ~~!? おれがカーズさんから受けた授業では、呪文は約十秒間に一回しか使えないって聞いたけど……
 絶対に五秒ぐらいしかたってないよ。
 ずるい! おれ、教えて貰ってない!!

 なんて、心の中で抗議していたら、アシッドミサイル(酸性の矢)にやられて死んでいた。


 残りは二人だ。

「治癒」
 一人は自分のダメージを回復してる様だ、回復魔法だ……敵に回復魔法使いがいるのは厄介だな。


 ~~
 しかし、キンジ知らない……アーサーの『ライトニングボルト』のダメージを回復するのに、暗殺者の僧侶は、MPをかなり消費していて、LV1のスキル『治癒』を三回分のMPしか残ってなかった。
 ~~

「キンジ、お前は僧侶を相手にしろ、わたしは腕のたちそうなこいつと戦う」

 よしっ!やるぞ!


 そして、おれはほぼ一方的に切られていた。
 しかし、それが不思議なんだ、切られた場所はちゃんと痛いんだけど、ダメージは体全体に受けている気がするんだよな……

 でも、五回攻撃を受けて一・二回はやり返している……『格上過ぎない格上の戦い』を実感したあたりで、もつれて転んでしまった。
 ヤバイ、やられるっ…………

 だけど、絶好のタイミングでカーズさんが助けくれたんだ……あのビームサーベルを装備して。

 キター! カーズさんのジェ○イの騎士モード!!

 おれは、カーズさんの援護を受けながら、何とか暗殺者を倒した。
 
 途中、暗殺者は短剣を暗殺対象の『ぼっちゃん』に投げたんだけど、『キィン!』と音ともに短剣が逸れて当たる事はなかった。

 瀕死の暗殺者にカーズさんの毒舌攻撃を受けてから、死んじゃった辺りで、アーサーさんがやって来た。

「中々 歯応え あった 攻撃 三回も 受けた」

 アーサーさんは、満足そうだった。

 ……
 …………
 ………………

 これが、大貴族のコネを手に入れた経緯だった。

 お礼はたんまりと貰ったらしいが、カーズさんの要求は、無礼講の飲み会だった。

 最初はぎこちなかったが、段々と打ち解けて、凄く楽しい宴会になった。
 一人だけ執事っぽいのが……『あり得ない』とか言って顔を青くしてたけどな……


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 今、カーズさんとアーサーさんを向かいにして、食事を食べている。


 そこで、アーサーさんが爆弾発言をしたんだ。

「弱体化 解けた 俺 全力 出せる」
 アーサーさんの言葉に、飲みかけのスープを全開で吹き出す。
「ブハッ! アーサーさん、今なんて言いました? 弱体化!? 嘘でしょ? 今までのアーサーさんが弱かったなんて絶対ウソですよね? ねっカーズさん?」

「まあ、弱体化って言うより、自ら封印して神人レベル7だったアーサーが、この異世界で勝手に封印が解除されて、神人レベル10に戻ったようだな。因みに、私も第8レベル呪文が使えるようになった」

「やめてぇぇ! これ以上、世界のパワーバランスを滅茶苦茶にしないでぇ!」

 ……
 …………

「と言うわけで、ステータスカードを五枚ほど、貰ってきたんだが、早速使ってみよう」

 カーズさん、話がいきなり飛び過ぎっすよぉ……

「キンジ 血 垂らす」

 おれは、アーサーさんにナイフで指を切られた。
 まあ、修行中に口から血を垂れ流すよりは痛くない。

【キンジ】
 レベル 16
 職業 魔法士
 HP……640+200=840
 STR……360+100=460
 SPD……360+100=460
 INT……640+100=740
 MID……360+100=460
 MP……1000+200=1200
 スキル……
 魔石増加 レベル1
 火魔法 レベル1
 補正値……
 異世界人補正、200・100

「ほう、異世界人補正か……面白い、私もやろう」

 カーズさんも、自分の血を不思議なカードに血を垂らした。

「なるほど面白い……」

【カーズ】
 レベル 200
 職業 魔法士
 HP……8400+200=8600
 STR……1280+100=1380
 SPD……1880+100=1980
 INT……2720+100=2820
 MID……1600+100=1700
 MP……4320+200=4520
 スキル……
 火魔法 レベル1
 風魔法 レベル1
 氷魔法 レベル1
 光魔法 レベル1
 補正値……
 異世界人補正、200・100

「キンジがあの戦いで強かった理由が解った、私達は異世界から来て、『異世界人補正』がついた……恐らく召喚主はそれが目当てで、異世界人召喚をしたんだろう……場合によっては、宴会は難しいか……」

 おれは、カーズさんのステータスを見ながら、カーズさんのステータスの異常っぷりと、補正値の数字は見えるのに、補正値の内約が見えないのに気づいた。

「カーズさぁん、補正値の内約が見れないっす……」

「ん? そうか……ならば……んっ……どうだ?」

 おれは再びカーズさんのステータスカードを見せてもらった。

【カーズ】
 レベル 200
 職業 魔法士

 あれぇ、前より情報少ない……

「カーズさん、これって……」

「ああ、能力値は任意で隠せるな……」

 なんで、ちらっと見ただけで解るんだろう……

「俺 ステータス 見る」

 あっ、アーサーさんもステータスカードを作ったんですね……拝見いたします。

【アーサー】
 レベル 40
 職業 戦士
 HP……18800+200=19000
 STR……8400+100=8500
 SPD……2320+100=2420
 INT……1000+100=1100
 MID……1600+100=1700
 MP……2600+200=2800
 スキル……
 全属性魔法 レベル1
 剣技 レベル1
 攻撃力増加 レベル1
 速力増加 レベル1
 物理防御 レベル1
 魔法防御 レベル1
 補正値……
 異世界人補正、200・100

「……………………はぁ!?」
 どこから、突っ込むの? 体力? 力? スキルの多さ? それともレベルが意外に低い事?
 ダメだ……頭が痛い……思考が纏まらない……

「なるほど……この世界限定だろうけど、スキルをただで貰ってしまったな……中々良い暇潰しを見つけたよ……暇じゃないけどね」

「ああ 暗殺者 殲滅 最優先」

 こうしておれ達は、暗殺者の本拠地に向けて出発した。
 目的地は、ブルーガリアとストマティア国境付近の山奥だった。
次回ランディサイドに戻ります。
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