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異世界に巻き添え召喚されました 作者:鹿鳴館

五章

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146#キンジの異世界奮闘記10

 おれの名前は、キンジ。
 人呼んで『マジックユーザーキンジ 』だ。

 今回、カーズさんと、アーサーさんはいきなり、リスタニアと呼ばれる国の大貴族と、懇意な関係になってしまった。
 今回はその話をしよう。

『サンジュウの災厄』の危機が一時的に去って、留学していたって話の、ど偉い貴族の坊っちゃんが実家に帰る時、裏社会で有名な暗殺組織に狙われていた。

 そんなわけで、俺たちは暗殺現場に出くわしてしまったんだけど、当然カーズさん達は高みの見物をしようとしていたら、口封じのためか数人こっちに向かって来たんだ。

 はい、暗殺者の死亡フラグが立ちました。

 ところが、相手がめっちゃ強かったんだ……

 カーズさんの初撃を避けるし、アーサーさんの初撃も手甲で受け止めていた。

 ~敵プロフィール~

 暗殺者斥候隊 ×5
 盗技士レベル 70
 HP 2800×5
 スキル
 速力上昇 レベル2
 剣技 レベル3
 装備
 ショートソード+1
 ポイズンナイフ+1×2
 ダガー×2
 暗殺者のレジスト+1
 暗殺者のコート+1
 暗殺者のアーム+2
 ダメージカットネックレス+2
 ワン・プロテクションストーンⅡ×1
 ワン・プロテクションストーンⅠ×2


 そっから、カーズさんとアーサーさんの空気が変わった。
 もう、ずいぶんとあの二人を見ていたから分かる。

 本気になって無いが、真面目になったって事だ。

 アーサーさんが、鉄棒を大振りで降り下ろす、今度も手甲で受けたら、腕がもぎ取れるような一撃だ。

 しかし、暗殺者は身軽に避けてしまう。

 だが、これがアーサーさんの作戦だって知ったのはこの後だった。

「第3レベル呪文……ラトニングボルト」
 カーズさんの放つ電撃の直線上には、カーズさんが相手をしていた暗殺者と、アーサーさんの一撃をかわした暗殺者がいた。

『ぎゃっ』
 と言う悲鳴を上げて動かなくなった暗殺者二人……

「アーサー、一人検証したい、じっくりやれ。第一レベル呪文……マジックミサイル」

 カーズさんのマジックミサイルが双手に別れて暗殺者を襲う。
 終わった……あっ死なない……なんで?

「第1レベル呪文……マジックミサイル」
 アーサーさんも、追加で五発のマジックミサイルを、暗殺者に撃った……あれ? 五発?

 暗殺者の一人はそれで死んだ。
 キンジ演算では、マジックミサイル十二発には耐えられ、十七発では死んでしまう……それぐらいの耐久力って事だな……

 そして、無傷の暗殺者にアーサーさんが、マジックミサイル十三発も受けたのに、死なない暗殺者にカーズさんが、貴族の護衛を押し退けて一対一の戦闘に入った。


 カーズさんが暗殺者と切り合っている……
 カーズさんが凄い……しかしカーズさんが強いのを実感できるのは、暗殺者が頑張って戦っているからだ。

 切り込みはほとんど交互に繰り返してる。
 二回一度はカーズさんの攻撃を避けている……避けきれない攻撃は手甲で受け止めている。
 カーズさんも、ついに避け切れずに武器を素手で弾く……うえっ!? 素手?

 あっそうか……カーズさんは『プロテクションリング+5』を装備しているんだった……今日は何個だろう
 ちなみに、普段のカーズさんは『プロテクションリング+5』を一つか二つ装備している。

 因みに、二つ分装備していると、防具なしでも、フルプレートメイル並の防御力が有るんだぜ。

「高速剣」
「神速剣、須臾(しゅゆ)

 暗殺者の『高速剣』……恐らく暗殺者の必殺技だろうと思うんだけど、後出しでリーチの短いカーズさんに、軍配が上がる。

 だが暗殺者も、怯まず攻撃を仕掛けてきた。
 数回切り合った後、暗殺者がまた必殺技っぽいのを出した。
「二連撃」
「秘奥義、鬼人剣」

 暗殺者の攻撃が空振りして、直ぐに返しの一撃がカーズさんに向かった瞬間、カーズさんのダガーが二つに見えた。

 暗殺者の左右にダガーによる、浅くない傷を負わせた時、暗殺者は急反転して貴族の坊っちゃん目掛けてナイフを投げようとした。

 しかし、ナイフを投げきる直前でカーズさんの投げたダガーが暗殺者に突き刺さり、倒れた。

 ナイフは斜め上にひょろひょろと舞い上がり、誰もいない地面に落ちた。
 スピードにはそれ以上の速度で返し、技には同系統で上回る技を出した……しかもカーズさんは接近戦が一番不得意なマジックユーザー……カーズさん、マジでやべぇ・かっこ良すぎ……十年もしたらおれも、ああなるのかな?

 カーズさんが死体に向かって話している。
「色々と未熟なやつだったが、覚悟と目的の遂行能力・臨機応変さは、中々だった……おかげて殺してしまった」

 カーズさんの勝利っす……で、アーサーさんは?

 最後の暗殺者は、ダガーを一本落とし、ショートソードを折られ、ダガーとナイフを持ってあのアーサーさんと戦ってる……

「速度四点 力三点 技術五点 機転六点 覚悟七点」
 アーサーさんの攻撃は受けてから反撃する、カウンター主体の戦い方になっている。

 既に最後の暗殺者は、何度か逃げる素振りを見せていたが、その度に脚を強打されて逃げれていない。

 最後の暗殺者がナイフを投げて、空いた手でクルミっぽいのを握りつぶした……何をしたんた?
 アーサーさんに向かって投げられたナイフは、弾かれたが、暗殺者がいい位置に移動して、大振りでダガーをアーサーさんに差し込む。

「隙 有り過ぎ 王力剣 (せい)

 最後の暗殺者は、もろに攻撃を受けたけど、怯むことなくナイフで突き刺した。

「む? 何か したな 王力剣、(ごく)

 あっ……最後の暗殺者の首が伸びた気がする……そう、アーサーさんの鉄棒は相手の顔面を強打しました。

「あれ? 死んだ なにが おこった?」

 アーサーさんが、力強く殴ったからっすよ?
 死んじゃうの当たり前じゃん。

「仕方無い 第4レベル呪文……レイズデットLVⅠ」

 アーサーさんの呪文で、死んだはずの暗殺者がビクンと跳ねた……

 まじで生き返ったの!? 初めて見た……恐るべしアーサーさん。

 すると、カーズさんアーサーさんのところに来て、苦笑いしている。

「こいつら、技量と戦う姿勢のわりに、弱かったな……私もうっかり殺してしまった。 アーサー、尋問の準備を……私は、彼らと交渉をしてくる」

 アーサーさんは器用に暗殺者を縛り上げ、質問する。
「駄目もと 聞く お前の 本拠地 教えろ」

「………………」

 当然沈黙するよね……さて、アーサーさんはこれからどんな尋問をするのかな……ちょっと恐い。

「尋問 失敗 後 カーズ 任せる」

 ええ~~!? 尋問って、質問しただけじゃん……アーサーさぁん……

「カーズ 待つ 暇 歯 抜く」
 アーサーさんは、カーズさんが来るまで、一本一本丁寧に暗殺者の歯を引っこ抜いていた。

 えっと、尋問は優しい質問で、暇潰しは歯を引っこ抜く……理解不能!!

 すると、カーズさんの交渉は終わったのかアーサーさんのところまで、再びやって来た。

 因みに、みんな近い場所にいるんだけどね。
 後で、カーズに聞いたんだけど、助けたお礼に暗殺者の身柄を預かるって話だ。

「カーズ こいつ 口 堅い」

 はいっ、ダウト~!

「ん、歯は抜いてあるか……これで自害は出来ないね……じゃやるよ……」


 カーズさんは不思議な入れ物から、ヘンテコな道具を出した。
 なんて言ったらいいのか……まあ、唇のでかいやつだ。

 カーズさんが『唇ステッカー』を暗殺者に張り付けた。

「では、質問します。一瞬防御が、固くなったな? 何でだ?」

 すると暗殺者の胸に張り付けた唇が動き、喋りだした。
『あれは、ワンプロテクションストーンだ。発動すると、一回だけダメージを大幅カットする……って何でだしゃべってるんだ?』

「『お喋り心臓』質問にだけ答えろ。プロテクションストーンの特性は?」

『三種類あって、能力は二割カット、五割カット、八割カット』

「スゴいな……では次の質問だ」

 ……
 …………
 ………………

 そんな感じで、カーズさんはこの世界のスキルや、ルール、暗殺グループの規模を洗いざらい、暗殺者に吐かせた。

『お喋り心臓』まじでパネェ……

 結局、暗殺対象が十代の少年だと解ったせいで、死刑は確定だった。

 そして、暗殺者の死に間際のカーズさんの一言が酷かった。

「私、暗殺は嫌いなんですよね……しかも、未成年になんて……」

「そう 美味しく 育ってから 倒す 定石」

 はい、訳すと闘う相手は、きっちり成長させてから倒しましょって事なんです。

 だから、強くなる可能性をたくさん秘めている未成年殺しは、御法度なんですって。

「名前は『ギルゼ』だったね……ありがとうね。君が色々喋ってくれたから、勉強になったよ、お礼に君の仲間は全員殺して上げるから、つまらん暗殺を企てた事を後悔しながら死んで貰おう……無駄死に御苦労様……」

 恐いぃぃ! やっぱりこの二人恐すぎるっす。
 なんでおれは無事なんだ?



 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「しっかりと教育の行き届いた、アサシンは自分の死を恐れないんだ。自分の死が、目的達成の布石になると信じてるからね……だから圧倒的力でねじ伏せてから『無駄死に』だったと教えるんだ……」

 カーズさんは、貴族の坊っちゃん付きの騎士たちと打ち解けて話している。

 因みに、今日を含めた数日中に、暗殺部隊の本体が来るらしい。

 カーズさんの予想だと、襲撃は深夜になるらしい。

 ここは、おれたち以外の人払いは済ませてある屋敷……さすが貴族の坊っちゃん。
 一泊するのに屋敷を丸ごと、借りやがった。

 ここで、おれとカーズさんは睡眠休憩に入った。
 見張りはアーサーさんと騎士五人……ほんとはもっといたんだけと……生き残りはこれだけ……

 出来れば何も起きませんように……


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 キンジ達が滞在中の屋敷は、一方を壁に阻まれ、二方を深い木々で覆われいた。
 、アーサーは屋敷の渡り廊下をゆっくりと歩いて居たが、ふと立ち止まり木々を見つめている。


 ガサガサっと音がすると共に多数の暗殺者が木々の中から湧くように出現してきた。


 ~敵プロフィール~

 暗殺者本隊 ×10
 戦士レベル 90
 HP 4500×10
 スキル
 攻撃力上昇 レベル5
 剣技 レベル3
 装備
 ロングソード+2
 ダガー+×2
 暗殺者のレジスト+2
 暗殺者のコート+2
 暗殺者のアーム+2
 ダメージカットネックレス+2
 ワン・プロテクションストーンⅡ×1
 ワン・プロテクションストーンⅠ×2

 暗殺者補助隊×2
 僧侶レベル80
 HP 3200×2
 スキル
 回復 レベル4
 ショートソード+2
 暗殺者のレジスト+2
 暗殺者のコート+2
 暗殺者のアーム+2
 暗殺者のレギンス+2
 ダメージカットネックレス+3
 ワン・プロテクションストーンⅡ×3

 貴族の護衛達の話では、A級冒険者に匹敵する程、強力な暗殺部隊が襲いかかって来た。
次回、キンジの異世界奮闘記11
カーズとアーサーのステータスがあきらかに……



連絡です。
ある方の助言で、異世界コラボは外伝に引っ越しをすることになりました。
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