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異世界に巻き添え召喚されました 作者:鹿鳴館

四章

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135#エピローグ

 これは、エスケープ・サバイバルゲームに生き残った者達の後日談である。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 マリ・ユリ・エリの三人は、それぞれ特権階級を取得して、娼館を立ち上げた。
 待遇の悪い娼婦達を拾い上げ、教育して紳士的な金持ちを選んで送り出す。
 時にはトラブルもあったが、いつの間にか妨害者は全滅していた。
 その裏では、電脳生命体『マヤ』が暗躍していたことは誰も知らない。

 そして、いつの日か『三人組の娼館に手を出すことなかれ』……と噂が広まっていった。

 彼女たち三人は生涯独身だったと言う……あの(アーサー)より、素敵な男性じゃないと、結婚できないと……

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 宮城陸は、いまだに福島美月・山形葵の二人と行動を共にしていた。

 もう数日で世界一周旅行が終わるところだった。
 今回宮城達は合計で金十五億を手にして、船を貸し切り旅行三昧だった。

 宮城陸は、特別この二人が好きでは無かったが、付き纏われても、不快な感情は生まれなかった。

 孤独を好む宮城陸だったが、この二人だけは側に置き、生涯三人で暮らす事となった。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 石川秀次は、ガストブレイク社、企画部特別顧問役に就任していた。

 筆頭秘書に、妻の石川雅子。
 他2人の秘書をサポーターとして、石川秀次の欠点を補い、社内で一目置かれるまでに功績を挙げた。

 そんな、ある日の事。

 石川秀次をダシにして、石川雅子を騙して散々性行為をしまくった某会社の権堂社長は、ついに大会社の主幹部との商談にこぎ着けた。

「わしとも在ろう物が、約束の三十分前に来てしまったワイ……」
「しかし、社長自ら出向くとは……営業部長の方が交渉は巧いのでは?」
 秘書の言葉に、あからさまに嫌な目付きをする。

「わしがあの、小生意気な小僧に劣ると言うのか?」
「いえ……ですが、今回は……」

「あの世界をまたに掛ける大企業『ガストブレイク』だからな……」

(くっくっくっ、わしにも運が回ってきた……おもちゃ(雅子)も行方不明なり、わしの仲間たちが急に失脚した時は嫌な予感がしたもんじゃがなぁ……)

 ……
 …………

 そして、ガストブレイク社の2人が時間の10分前に来た。

「お待たせいたしました、私はガストブレイク企画部、部長をしています『ミグ・ハミルトン・祐也』です」

 しかし、権堂はの視線は別にあった。
 ミグ・ハミルトン・祐也の隣には、あの性奴隷(おもちゃ)新潟雅子がいたのだ。

(夫婦共に急に行方不明になっていたから、特権階級組に拐われたと思っていたが、どう言う事か解らないが、この男の物になったのか? くっくっくっ……都合が良い、雅子を使って『ガストブレイク』に取り入ってやるわ。ついでに雅子の身体も……くくっ……)

「…………社長……社長……権堂社長」

「はっ、すまん……そちらの秘書の方があまりに綺麗にだった物で……」
 権堂社長は、謝りつつもやらしい笑みを浮かべる。

 ……
 …………

 商談の話が数分間続き、ミグ・ハミルトン・祐也
 は、本題に入る。

「さて、我社の特別顧問が来る前に、今の話を一端まとめましょう……実は権堂社長と同じ話をあと5社にしてあります」

「5社ですか……」
 権堂は、自分の会社だけでは無いことを予測はしていたが、『5社』は予測以上だった。

 しかし、こちらには切り札がある。
 新潟雅子は俺を見て、微笑みを浮かべている……きっと、まだ俺の虜なのだろう。

「でね、ちょっとしたゲームに参加してもらい、見事クリア出来た会社に、この商談を決める事にしました」

「ゲームですか?」
 そこで権堂社長の携帯電話が振動する。

「スミマセン、お手洗いに行ってきます」
 権堂社長は、電話を取る。

「なんだ? 今は大事な商談ちゅ………………な、何だって!?」

 権堂社長は、突然自社の株価が暴落した上に、次々と顧客が居なくなってしまったと聞いたのだ。
 とどめに、下っぱ社員がグループで残業代の請求するための訴訟を起こしたらしい。
 当然、その対策に弁護士と役所にも根回しをしていたのだが、両名とも連絡が取れないと聞いた。

 いかん……商談どころではない。

 権堂社長は慌てて、テーブルに戻った。

「スミマセン、急用が出来てしまったので、この話は後日に出来ないでしょうか?」

 ミグ・ハミルトン・祐也は、笑顔でこう答えた。
「ええ、構いませんよ……しかし、今さら社長が動いても、もう手遅れなのでは?」

「え? それは一体……どういう事ですか?」

「ちょうど、特別顧問が来ました。説明は彼に任せましょう」

 ミグ・ハミルトン・祐也の視線を追うと、そこには、あの男がこっちに向かって歩いていた。

「お久しぶりです。権堂社長……私がガストブレイク社・企画部特別顧問・新潟秀次です。遅れてすみません……あなたの会社の最後を見届けていた物で……」

「貴様っ……ウガッ」
 新潟秀次に掴みかかろうとしたが、新潟雅子に腕を極められ、テーブルを舐めるような態勢になる。

「権堂社長……いくら個室とはいえ、あまり大きな音を立てないで下さい……」

 権堂社長は片腕を捻り上げられたまま、新潟秀次に事情を説明された。

 新潟雅子を権堂社長と一緒に犯した仲間は、一般人の中では地位のある人間だが、『特権階級』では無かった。
 なので、今の新潟秀次が、その者達を失脚させるのは簡単だった。

 権堂社長は、仲間の失脚、自分の置かれた状況を聞いて、愕然としていた。
 何故なら、新潟秀次が妻を寝取られた事を理解した上で取りえし、更に仕返しまでしてきたのだから。

 あのお荷物バカ社員の新潟に、何が起きたんだ?
 いや、そんな事より、何故俺の秘書は助けない……

 その時、秘書と目が合った。

「社長……実はわたくし、ガストブレイク社の関連会社に就職する事が決まってまして……つまりそう言う事なんです……社長の人生はもう、終わりなんです」

「い。いやだぁぁぁぁぁぁ、俺が何をした、ぐあぁぁぁぁ!」

 権堂社長は、更に締め上げられた。

 そこで新潟秀次は、話し出す。
「権堂社長あなたの事は、恨んでもいますが、同時に感謝もしています。 ……なので、場合によっては、ハミルトンさんとの商談を進めても構いませんよ……」

「ほ、ほんとかっ? 頼むっ あの事は悪かった。反省してる。だから商談を決めさせてくれっ」
 権堂社長には、もうプライドは無かった。

「分かりました、では招待しましょう……『エスケープ・サバイバル』に……心配は入りません、私の時より難易度は格段に下がっていますから、このゲームを見事クリア出来たら、権堂社長は以前より上回る仕事の受注を約束しましょう」


 ……
 …………
 ………………

 その後、権堂社長は姿を消した。

 彼は大成したのか、失敗したのか、それは一部のガストブレイク社の人間及び、『超』が付く裕福層しか知ることが出来なかった。



 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 石川かなたとまどかは『カナタ』『マドカ』としてスクスクと成長していた。

 ……
 …………

 僕は今、特殊な講義を受けるため、ある施設に来ていた。
 隣には大切な妹、まどかも居る。

 この講義は、前世の記憶を持った人達が集まって、重要事項の説明を受けに来ていた。

 僕たちの両親が心配そうな顔で見送ったのが頭から離れない。

「お兄ちゃん、前世の記憶がある人って、私達だけじゃ無かったんだね」

 見ると、僕たちを入れて十数人ほど席に座ってる。

 まどかは僕と違って、前世の記憶を取り戻すのに、二年もかかった。
 生きたまま転生したのと、死んでから転生した者の違いなのだろうか……

 前世の記憶が有ると悟られない様に生活していたつもりだったけど……思いの外、速く両親に気づかれてしまった。

 この国には、前世の記憶持ちが多く居るせいで、ある程度の常識として認識されているのだろう。

 この国の名前は『アトランターク帝国』と言う、小国家らしい。

 帝国と名前が付いていたから、独裁国家と構えていたんだけど、知れば知るほど異様な国だった。

 先ず『帝国』という名称なのに、建国以来皇帝は不在だった。
 代わりに国をまとめる筈の大公も約四年に五十日くらい顔を見せるだけで、ほとんど不在。

 さらに、大公の補佐役も、公の場に一度も姿を見せていないと言う異常ぶりだった。

 良いのか? これで……


 ある時、大公の肖像画が置かれててる施設に連れていって貰って、その姿を見ることが出来た。

 あっ……あの時僕とまどかを助けてくれた人だ……カーズさんだ……でも、髪が長いな……
 肖像画の下には名前が書かれていた。

『西方大公ランデイヤ』と……
 人違いだったか……

 そのまま歩いていくと、次の肖像画を見ることが出来た。
 あっ、カーズさんと一緒にいた人だ。
『北方大公アーサー』と書かれていた。

 すると残りの二つのうちのどれかに……あった。
 今度こそカーズさんだ。
『東方大公カーズ』と書かれていた。

 何故か僕の記憶がここまでで、『南方大公』の名前を忘れてしまった。

 そう……この国は、あの人達の国だったんだと……
 回想していたら、講義が始まっていた。


「では、初めに二番目に大事な事から話しましょう……君達は前世の記憶を持った、只の一般人です。決して特別な存在ではないのです。 まあ、特別と言われるのはこの国に君臨する上位三十人くらいでしょう。その内八人は建国以来、約三百年以上も生き続けています。だから前世持ち程度で調子に乗らない様にねっ」

 話している人は、ちょっとユーモアのある人だった。


「そして、一番の大事な事は、パパとママに思いっきり甘える事です。この講義は二年に一回なので、君達は三歳か四歳が大半のはずでしょう。それならばおっぱいを吸っちゃっても問題有りません。家に帰ったら早速『ちゅう~~~』と実践しましょう」

 みんな、どっと笑い出す。

「冗談じゃなんですがねぇ……」

 講義は長々と続いたらけど、基本不幸な人間を作らなければ、前世の知識はいくらでも使って良いって話だ。
 そして、この国の法律には笑った。
 同じ罪でも、一般の人間と要職者と政治家では罰の重さが違った。
 そう、一般人の十倍の罰があるらしい。
 更に、どうやって判断するかわからないけど、うっかりとか、飢えで仕方なくとかだと、減刑されて、悪意満々だど増刑されるって事だ。

 まあ、立場あるお偉いさんが、悪意をもって人を陥れたら、無期限強制労働になるくらい厳しいって事だ。

 こんな話を聞かされて、政治家を目指す人なんて居るんだろうか……

 そして、この国の上位5人……皇帝と四大公はほとんど不在なので、大公の補佐役が国を存続させているって話を聞いた。

 しかし、それが全員人間じゃなかったんだ。

 1人目は『エルダーリッチ』クラギリウス。
 魔法使い系の全呪文を使いこなす、アンデッドの王だ。
 なんでそんなのが、人間の配下に居るんだ?
 って、カーズさん達は本当に人間?

 2人目は『エルダーリッチ』グルトリア。
 僧侶系の全呪文を使いこなすアンデッドの王だ。
 だから、なんでそんなのが人間の配下に……

 3人目は『ケイ素系生物』マヤ。
 全てを見通す頭脳の持ち主で、別名『電脳王』って言うらしい。
 ケイ素ってシリコンの事だよね? そんな生命体って存在するの?

 4人目は『狂獣皇』ドルアード。
 ドルアードは前後に2つの顔、4本万持つの手、6本の足を持ち、無限に近い再生能力を有する、最恐の存在だって。
 ドルアードは内政能力は零で、外敵担当だって話だ。
 もう完全に化け物じゃん……そりゃ姿を見れない訳だな……

 聞くと、予定通りなら来年に四大公が来る年らしい。
 もし、会えたなら、あの時のお礼を言わなければ……僕とまどかは幸せに暮らしてるって。

 ……
 …………

 講義が、終わって家に帰った。
 僕とまどかは、言われた通りに思いっきり両親に甘えたのだった。

 fin



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ランディの転生物語を書いてみました。

題名は『神級回復呪文使いが、転生したら……こうなった』


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です。
気になる方はどうぞ、って言うかミテ~~~。
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