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異世界に巻き添え召喚されました 作者:鹿鳴館

三章

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100#ギースの能力(キンジの異世界奮闘記7)

 嵐山節子side

 ギースはある建物の屋上で、自分の力を確認していた。

 空は……飛ぶと言うより浮くと言った所か……
 ギースは空中に浮かびながら確認した。

 力は……強く念じると右腕が熱くなった。
「んんんんんんんっ、はぁっ!」

 火球が空の彼方に飛んでいった。
 以前私が魔族に成りたての頃、魔王が使っていた『バーンフレア』の縮小版だな……『フレア』と呼ぼう。

 左手に力を込める……
「んんんんんんんっ、はぁっ!」

 強力な冷気が飛んでいった。
「これを『フロスト』と呼ぶか……」

 後は、僅かばかりの再生能力……

 後は私に『ジャッジメント』が在るのかどうか……
 石を拾い真上に投げる……そして私に当たる……結果直前で何かに阻まれて石は当たらなかった……『ジャッジメント』かどうかは判らないが私には何か在るようだ……目を凝らすと薄い結界のような物を感じる、まさか『ジャッジメント』が見えると言うのか?

 さらに私にの結界のような防御膜に、幾つかの綻びも見えた……防御膜の弱点まで見えるのか……これがあの時に解っていれば……いや今考えても意味の無いことだったな……

 これを『ジャッジメント改』と、呼ぼう。


 自分の能力を確認し終わった時、右手の指に小さな傷が出来ていた。
 どういう事だ?


 原因は直ぐに解った節子が怪我をしていたのだった。

 色々不都合もあるな……



 ……翌日……


 私はコイツらの言う場所『エデン』の外に出た。

 第一にするべき事は出口の300メートル両脇のバリケードをしているバスにエンジンをかける事だ。

 これでゾンビどもが引き寄せられ残りを私が焼き払う、私の素性の事は節子に任せた。


 バスのエンジンが鳴り響いてから10分経過した。

 頃合いか……「フレア」 ヒュンッ……ゴォォォ!

 目の前のゾンビどもは焼けて灰になった。
 死体は燃やすに限るな……

「フレア」 ヒュンッ……ゴォォォ!
「フレア」 ヒュンッ……ゴォォォ!
「フレア」 ヒュンッ……ゴォォォ!
「フレア」 ヒュンッ……ゴォォォ!
 ……
 …………
 ………………

 前方で、視認出来る範囲のゾンビどもはもういない。

 後ろを向いて合図を送ろうとしたら、人間どもが跳び跳ねたり、ガッツポーヅをしていた。

 声も出さないで面白い事をする。

 2台のバリケードバスをロープでずらしている。
 なるほど……このバスの配置を見るとあらかじめ、こういった出来事を想定してバスのバリケードを組み上げている
 ……節子は侮れないな……

 そして、大きな台車を牽引した電気自動車が来た。

 ……
 …………

「フレア」 ヒュンッ……ゴォォォ!
「フレア」 ヒュンッ……ゴォォォ!
「フレア」 ヒュンッ……ゴォォォ!

「ここのゾンビどもも殲滅したぞ?」

「有り難う御座いますギース様……ここが今回の目的地『ゴズドゴ』で御座います」

 目の前には多きな倉庫の様な建造物があった。
 たしかにローマ字で『GOZUDOGO』の看板がある。

 建物中にも、ゾンビどもが徘徊していたが『フロスト』で全て始末した。

 つまらん……


 そうして節子とギース率いる『在神教』は凱旋帰還をはたして、『神の使徒ギース』の名前を『エデン』に轟かせた。


 もちろん改疑心を持った人間どもも多数いたが、在神教の用意した日本刀や他の武器で私を殴らせた。

 もちろんコイツらごときに私の『ジャッジメント改』が破れる訳はない……しかし今回の私は油断しない自分の防御膜の綻んだ所に当たりそうな時は手を動かし綻びの位置を変える。

 それでも信じないやつには特別に銃を持たせて、撃たなければ殺すとまで脅して、銃を撃たせた。

 反射はしなくなったが、銃の玉は私の目の前で止まる。


 この男は『在神教』に入信した。
 節子と言う女はなかなかの者で、利益を狙って入信しようとした輩には入信させない徹底ぶりだった。

 そして、3回目の『ゴズドゴ』に向かう日、節子が心配そうな表情で話しかけていた。

「ギース様、お気をつけ下さい何故か本日の未来が全く読めません」


 なに? 節子は予知能力者だったのか? しかも今日の予知は出来ないだと? ま、まさか……
「勇者か?」

「は? ギース様……いまなんと?」

「いや、何でもない……」
 ここでも私の覇道を阻む者が居ると言うのか……

 しかし、未来が見えない程度で、私は下がる訳には行かない……

 私は皆を引き連れ『ゴズドゴ』に向かった。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 キンジside


 カーズさんが、珍しく深刻な表情をしている。

 襲いかかってくるゾンビ達が弱すぎるせいかな?

「私達は、非常に不味い状況にいる……前回、前々回と2回連続で ご飯を召喚主からタカっていない!」

 アーサーさんもうんうんと頷く。

 えっとぉ カーズさん 何処から突っ込めば良いのかな?


「この世界で確実に召喚主を見つけ、宴会に持ち込む!」

 カーズさんが熱い……凄くくだらないとこで熱い。

 カーズさんが引き続き話す。
「そこで今回は、これを使う……」


 おおっ! カーズさんが、長さ60cmくらいの細い棒を出したぞ……どんなマジックアイテムなんだ?


 棒を真っ直ぐ立てた……そしてぇ……手を離した…………棒は倒れた……あれぇ?

 カーズさんは、棒の倒れた……方向を指差して
「あっちだ」
と言った……カーズさん……い、一応マジックアイテムなんですよね?

「カーズさん、それってどんな魔法で?」

「ん? 魔法じゃないぞ、古来より伝わるもの探しの秘術だ……わりと当たる」


「カーズ 凄い 的中率 4割 超える」

 いやいや、5割以下なんてあてにならないし……でも4割って凄いよな……でも、でも、おかしくね?

「さあ 行こう」

 こうして、アーサーとカーズはピンポイントで 埼玉県某所にある『ゴズドゴ』に向かって歩いていた。

 ……
 …………
 ………………

 町を歩いていると頻繁にゾンビと遭遇する。

 今回は10匹も来た……


 おれが「ひえぇぇぇぇぇ」と言っていると、アーサーさんとカーズさんがため息を吐きつつダガーをバックパックから取り出して、投げる。

 サクッ! サクッ!とゾンビの顔に突き刺さる。
 このダガー光の紐のような物が付いていて、紐を引っ張るとダガーが戻って来るようになっている。

 便利だ……
 カーズさんにおねだりしたら、レベル4になったら1つくれるって……やったぁ!言ってみるもんだな。


 でも、全くやる気の無さそうな状態の2人なのに、ゾンビ達は次々とその数を減らした。

 そして最後この1匹になると、おれ様の出番だ。

 軽く丈夫な杖を振り回しゾンビと格闘する、アーサーさんに『ブレス』をかけてもらっているから互角以上に戦える。

 5分後……ゾンビをなんとか倒した。
「ゼーッ、ゼーッ、カ、カーズさんやりましたよ」

「互角の 戦い 羨ましい」

「見ていて楽しいな」

 ドSだこの2人絶対にドSだ……

 因みに、おれはカーズさんから、『アイスミサイル』『ファイヤーミサイル』のオリジナル呪文を貰った。

 ダメージは命中判定は『マジックミサイル』と同じなのでカーズさんは、呪文の開発だけ行い、習得はしていない……すなわちカーズさんが使えない呪文をおれが使えるって事だ。

 凄いだろ。

 最初のうちは怪我をよくしたが、ゾンビになれてくるとそんなに怖くない……アーサーさんのほうが100万倍怖いからな。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 そして、おれ様はマジックユーザーの3レベルになった。

 そして、第2レベル呪文が使用可能になった。
 まだ1日に1回だけだが、おれ様が世界を席巻する日は近い。

 俺は自分の新たな呪文の習得に第2レベル呪文の 『アニメイトウォーター』を覚えた。

 なんと、この召喚した水は1ヶ所に止まらせる事が出来る。

 無抵抗の人間なら溺れさせる事も出来るが、そうしたいとは思わない。

 非常用の飲み水と思っておこう。

 そして、『マジックミサイル』『アイスミサイル』『ファイヤーミサイル』の1度に出る数が2つになった。

 超カンドーした。

 こうしてゾンビを呪文一撃なら、5割の確率で倒せるようになったキンジは『ゴズドゴ』が視認出来る位置にまで来たのだった。

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