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Chapter:4 ノネ湖にて
Episode:48
「何が要るだろう? 武器はあるだろうから、戦闘服かな? あとは念のための魔石か。
 あ……ルーフェイアの戦闘服は、さすがに用意できないかもしれないな」
「えっと、あります」
 こんどは先輩だけでなく私まで、唖然として言葉が出なかった。

「ルーフェイア、あるってその……戦闘服を、持って来てるのか?」
「はい」
 当たり前、そんな涼しい表情でルーフェイアが答える。

「魔石はあんまり使わないから、少しですけど……ツールキットなんかは、いつも持ってます」
「……」
 二の句が次げなくなる。この子が戦闘向きなのはよく知っているが、ここまでとは思わなかった。

「そ、そういうことなら、わりとすぐ出られそうだね。僕も急いで戻って、いろいろ頼んでくるよ」
「はい」
 先輩が立ち上がる。
 が、出て行くことはできなかった。

「先生っ! 先生いますかっ!」
 勢いよく管理棟のドアが開いて、男の人が飛び込んでくる。

「どうしたんです、慌てて」
「竜がっ、竜が出たんです! それでロマグのダンナが噛まれちまって!」
 室内に緊張が走る。

「ケガの具合は?!」
「足を、食いちぎられて。でも居合わせたジャミンが銃撃って、竜のヤツがびっくりして落っことしたんで、とってあります」
 重傷だ。

「すぐに行きます、案内してください。
――そうだ、ラナミさん」
 先輩が、呆然としていたホテルの受付の人に、声をかける。
「え、あ、はい、なんですか?」
 まさか自分に話が来るとは、思っていなかったのだろう。受付けの人が慌てて答えた。

「村長さんに連絡して、ここへ人と車をよこしてもらってください。そこのお二人、竜退治に協力してくれるそうなので」
「分かりました」
 先輩がばたばたと出て行く。

「だいじょうぶでしょうか?」
「分からないな……。まぁ話を聞くかぎりでは、幸い死者は出てなさそうだが」
 そんな会話をしながら、立ち上がった。

「私たちは部屋へ戻って、準備してきます。何かあったら、知らせてください」
「はい」
 受付けの人にそう伝えて、いったん部屋へ帰る。
 入るなり、ルーフェイアが着替え始めた。

「……外から見えたら、どうするんだ」
「え?」
 ルーフェイアがあられもない格好のまま、首をかしげて手を止める。




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