ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
Chapter:2 アヴァンにて
Episode:25
「ちょっと待っててくれるか? 着替えてくる」
「はい」
 先輩がバスルームへ、着替えを持って入って行った。

――先輩、どんなのかな?

 でも出てきた先輩、割と普通の黒の水着だった。ただ、腰に水色の長い布をスカートみたいに巻きつけて、白い上着を羽織ってる。
 ホントはおそろい期待してたんだけど……。
 けど一緒に買ったわけじゃないし、しかたないと諦める。

「その、何か……変か?」
「え? あ、綺麗です」
 慌てて答えてから、先輩をもう一回よく見る。
 なんか身体の感じが、母さんみたいだな、と思った
 母さんほどじゃないけど、でもとってもやわらかそうで……。

「る、ルーフェイア、なんでそこで触るんだ……」
「え?」
 母さんなんか触れ触れってうるさいのに、先輩違ったんだろうか?

「あの、えっと、ごめんなさい……」
 視線を落として謝る。
 一瞬の間。

「これで、いいか?」
「――♪」
 先輩に抱き寄せられて嬉しくなる。
 やわらかくて、あったかくて……。

「ルーフェイアは……お母さんが、好きなんだな」
「はい」
 母さんには会うと振り回されてばっかりだけど、でも強くて、優しくて、嫌いってわけじゃない。

「良かったな、いいお母さんで」
「えっと……」
 これはさすがに、はいと言えない。

「違うのか?」
「その……うちの母、すごく変わってて……」
 娘のあたしから見ても、母さんかなりとんでもない人だ。常識とか、そういうものは絶対、どっかに落としてきてる。

――悪い人じゃないし、すごいのも確かなんだけど。
 でも「いいお母さん」かって言われると、やっぱりなんか違うだろう。

「その、まぁ、ともかく大事にするんだぞ?」
「あ、はい」
 どうやったら大事にできるのかは、ぜんぜん見当つかないけど。

 とりあえず先輩がそのまま動かないでくれてるから、胸に顔をうずめて抱かれたままにする。
「甘えん坊だな、ルーフェイアは。
――さぁ、そろそろ行こう。日が暮れて、海に入れなくなるぞ?」

 先輩に言うとおりだ。せっかく海へ来て水着まで着たのに、泳がなかったら意味がない。
「はい♪」
 あたしと先輩は連れ立って、ホテルの目の前の海岸へ向かった。




Web拍手 ←Web拍手です

FT小説ランキング  毎日OK:FT小説ランキング“ルーフェイア・シリーズ”に投票
 順位だけ見たい方はこちら

NEVEL Ranking  月に1回:NEWVELランキング“ルーフェイア・シリーズ”に投票


◇イラストいろいろです。随時募集中です♪◇
シエラ学院制服  Blue Ocean  ルーフェイア・シリーズ

自サイト美術室はこちら
掲示板はこちら。お気軽にどうぞ♪


筆者サイト
↑筆者サイトへ
最新話へのリンク、改行なし版等があります


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。