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二百文字のカタストロフ

(二百字小説)私の指

作者: みくも

 指切の感触を覚えてる。

 ごつごつと大きな手。恥ずかしげに私と小指を絡ませて、秘密めいた囁き声。

 全部思い出せるのに、あの人はもういない。

 死んだのだと人から聞いた。

 好きだった。

 奥さんを大事にしてたから、絶対に言えなかったけど。

 今の私に出来るのは、泣く事だけだ。

 彼の好きな音楽で泣き、自分の小指を見るだけで涙が浮ぶ。


 けれど悲しみはある日薄れた。

 気付いたのだ。

 私が泣きながら眠る夜、あの手が涙を拭いに現れると。

Copyright(C) 2010 mikumo/1979. All rights reserved.


スペース数えず200文字小説。

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― 新着の感想 ―
[良い点] これは喜んでいいことなの?
2019/10/08 15:46 退会済み
管理
[良い点] ホラーor恋愛? 楽しかったです。
[一言] みくもさんてロマンチストなのね。 ホラーというより、文学という感じがします。ホラーならもっと怖くしてほしかったです。
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