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天使の独り言 シリーズ ~Season 1~

モーニング・グローリー

作者:え.うれん
 目が覚めたら僕は、ビルの屋上の上で寝ててさ、どうしてこんなところで寝てたんだろうって思い出すのに時間が掛かっちゃったよ。
 春が近づいて来ているとは言え、さすがにちょっと寒くて目が覚めたんだ。
 でも、僕を起こしてくれたのは、風だけじゃないみたい。 そよぐ髪をすりぬけて僕を照らす光。 僕だけじゃない、このトウキョウの色んな街を照らしてる。
 この光を見るたびに、こうして自分が存在している事に幸せを感じる。
 そして、何だかこの胸に入り込む冷たい風さえも許せちゃう気になってくる。
 けどさ、この光を見ると同時にすごく寂しい気持ちも一緒にやってくるんだ。
 そう、朝は始まりなんだ。 良い事が始まる人もいれば、悪い事が始まってしまう人もいてさ?それは生きている限り、その人が乗り越えていかなければいけない事なんだけど……。
 だけど、その悪い波に飲み込まれたまま立ち直れない存在も出てきてしまうんだよね。
 でも、僕が与えてあげられるのは"小さなきっかけ"だけ……。 そういう事考え出すと、いつも胸が苦しくなっちゃうんだ。
 だから、その気持ちを振り切るように屋上から"C"を描くように飛び降りて適当なフロアに飛び込んでさ、大きく1つ、ため息をついてリラックス。(着地に失敗して頭から転んじゃったのは内緒!)
 そこでさ、もう一度大きく深呼吸をしようとしたら、近くのコピーキ(機)が突然動き出したものだから、またびっくりして転んじゃったよ。
 それで立ち上がって周りを見渡してみれば、まだ7時を過ぎたばかりなのに1人で男の人が仕事をしてたんだ。 太陽の光が蛍光灯の光を飲み込んじゃって電気をつけてる意味がないのにさ、そんな事お構いなしにパソコンに向かって渋い顔してる彼。
 そっと近づいて見たけれど、どうやら徹夜したわけじゃないみたい。 朝の電車の匂いがするもの。
 今日は"プレゼン"ってやつでもするのかな? うんうん、こうやって頑張ってる人もいっぱいいるんだよね。
「いい事ありますように」
 ってその彼に小さな魔法を掛けて、僕は違うビルに向かって飛んでいった。
 だって、入れたてのコーヒーの匂いが近づいて来たからさ、邪魔しちゃいけないと思ってね。
 ホントいい事あるといいね!
 朝は"始まり"……。
 光が出来れば影も出てくるけれど、それはいつか自分を知る手がかりになるんじゃないかな?って、そんな事が頭の中に浮かんできて僕はまたチョット元気になった。
 そんな、古いビルの間を飛びぬける僕の横にも、朝陽で出来た影が鮮やかに映ってるのが見えた。

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