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第三章 二十五話 ~魔剣………入手~
「…何とか退けたな」
「そうだな…これを壊されなくて本当に良かった」

ペルクェインが逃げ出した後アヴィは再び椅子に座って作業を再開した。

「ジョニー君見てくれ!奴が持っていた大剣だぞ!戦利品だ!」

そしていつの間にか復活をしていたシロウトが先程ペルクェインが持っていた剣を持ってやって来た。

「ああ無事だったかシロウト…そしてその手に持っている物を捨てろ」
「何故だ?見た感じだとなかなかデザインはいいじゃないか」
「はっきりと言おう……おまえのセンスは狂ってる」

誰が剣の刃の部分に結晶化する程の血がこびりついた大剣をデザインがいいと言えるんだろうか……
まあ柄の部分は魔物の頭部をあしらった装飾が施されているから一概にセンスが悪いとは言えないが……

「取りあえず捨てろ!呪われそうだ!」

見た目的に手に持った瞬間「呪われてしまった!」的な音が鳴って装備から外せなくなった上歩いてる間中体力を奪われ続けられそうだ。

「私が持っても何も起こらなかったぞ?」

確かに剣を両手で持っているシロウトには目立った変化は見られない。

「それに呪われているならあのペルクェインにも何か効果が出ていた筈だろう?なのに全く変化は無かったじゃないか」
「……確かに」
「……だろう?」

こちらに剣をグイッと近づけるシロウト。

「一応は常時装備出来る武器は必要だろう?それに大剣は男のロマンと言うじゃないか」
「いや言わないだろう……でもまあ、お前の意見も一理あるな」

俺は差し出してきた剣を手にと……

「[ゴォォォォッ!]ぬおっ!?」

……った瞬間体から何かが吸い出され……ってオイィィィ!

「これやっぱ呪われてんじゃねえかぁ!」
「おお…目に見える勢いで魔力が吸われている…」
「冷静に分析するなぁぁぁ!」

取りあえず手を離……せないぃぃぃ!
え?何コレ?手が動かないんですけど…

ゲームで呪われたアイテム装備した時の勇者の気持ちが痛いほど分かった。
……俺、二度と勇者一行に呪われた武器持たせない事にするよ……

「おぉぉ!赤黒かった結晶が赤く光っているぞ!これは凄い!」
「……実況する暇があったら助けてくれ」
「……済まないジョニー君…無理だ[キラーン!]」
「死ね」
「[ゲシィッ!]こぶらっ!」

親指を立て歯を輝かせて笑ったシロウトの顔に取りあえず回し蹴りを放った。

「ぐふっ……」

地面を転がりうつ伏せの状態で動かなうなるシロウト。
………永遠に寝てろ。

(ふぅ……これだけ魔力を吸えば十分だな…)
「!?」

突然頭の中に女性の声が流れ込み俺は驚いて手に持っている剣を見る。
……うん、この場合はこの剣が喋ったって事だよな……

(うむ、なかなかいい面構えだ……我が名はシーヴァ、この剣の名にして最初の使用者だ、貴様の名は?)
「……俺はジョニーだ」
(そうか、いい名だな)

俺、剣と話してる……端から見たら変人だよな俺……

(いや~久々に大量の魔力を保持している者と出会えて嬉しいぞ!お陰で最盛期に戻ったようだ!)

嬉しそうな声で俺の頭の中に語りかけるシーヴァ。
確かに大剣を見るとペルクェインが持っていた時とは違い結晶の色が鮮やかになっている。

「なあ、何でペルクェインの魔力は吸わなかったんだ?それにシロウトのも」

俺はふと思った疑問をぶつけてみた。

(私を持っていた奴らの事だな……簡単な事だ。私を目覚めさせる程の魔力を持っていなかったからだ私を目覚めさせるには一定量の魔力を保持した使用者だけなのだ)
「そうなのか…」
(まあ能力を使えない状態でも切れ味の良い剣だったから気にする奴はいなかったがな)
「へえ……で、シーヴァの能力ってな「ハッケン…ハッハ[ザザッ]」…!?」

俺が能力は何かと聞こうとした瞬間機械的な声がそれを阻んだ。
まさかと思い声のした方向を見るとそこには……

「タ、タイショ…[ガー]……オルェ…ハハハハハカイ、センメ[ビシシッ]オバー[ザザッ]…ハシャ…」
「タイショウヲセンメツ!センメツ!」
「ホウゲキジュンビ!」

三体のオメガもどきが立っていた。
あれ?おかしいな……扉は閉まってた筈……
……ってアレ!?空きっぱなしになってる!?

「先程の戦いのせいで扉が壊れていたようだな…」
「冷静な分析有り難うアヴィ……で、魔石プリーズ」
「済まないあの魔石は………一つしか無い」
「……」

う~ん、これがいわゆる危機的状況ってやつかな?
どうしよう、俺の攻撃全く効かなかったのにどうやって止めればいいんだよ……

(いい攻撃対象がいるな、どれ……肩慣らしでもしたらどうだ主よ?)
「アイツの強さを知らないで……言ってくれるよ」
(所詮は鉄で体中を塗り固めたデカブツだ、私を使えばすぐにバラバラにできる)
「……その言葉信用するぞ」
(任せておけ、失望はさせんさ)

俺は大剣を構えて三体のオメガもどきの前に立った。

「よし、いくぞぉぉぉぉ!」


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