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第三章 十五話 ~厳つい奴が敵とは限らない~
……お父さん?何やってるの?

うひょぁっ!?ゆゆゆ由美!?……何だ翔か、びっくりさせるな。

ねえお父さん?それゲーム?面白いの?

あ、ああ……これは何と言うか…その…翔は今小学生だろ?
翔が後十年程経ったら面白いと思うかもしれないゲームだ…ハハハッ……

今はやっても面白くないの?

そうだな、今やっても内容が理解できないだろうな。

……ふ~ん

ほ……ほら、こんな物見てたって面白く無いだろ?自分の部屋に行って遊んでなさ…由美!?

久信さん……翔ちゃんと一緒に何を見てるのかしら?

いや違うんだ由美!これは翔が勝手に入ってきて……

少し隣のお部屋でお話ししましょうか久信さん…

ハイ……







[ガッシャァァァァン!]

「ぐはっ!」

何だ…落下している間何か酷い夢を見ていたような気がする…

ええと確か俺はシロウトに塀から引きずり下ろされて落下して……
そして今俺は何かの建物の屋根をぶち破って床に叩きつけられた……という訳か。

俺は起き上がり服に付いたホコリを叩いて落とす。
ふと床を見てみると天井らしき石の上に俺が乗っていた事が判明した。
いや、凄いね、俺屋根をぶち抜いたんじゃ無くて屋根を落としたんだね。

……アレ?さっき塀の上で見たような鎧の手足が俺の乗ってる石の屋根の端っこからはみ出してるような……
うん、理解したよ。俺は落ちてきた衝撃で落ちた屋根がコイツ等を下敷きにしたようだな。
ハッハー!ざまぁ見やがれ1これじゃあいくら何でも起き上がれ…

「ヴアァ…」

……。

分かってる……何も言うな。多分後ろを向くと今俺が聞いた野太い唸り声の主が立っている。確実にそうだ。神様に誓ったっていい。確実に居る。

俺はゆっくりと後ろを向く。するとそこには何と言うことでしょう。バイオのタイ○ントが服着たみたいなのが立っておられました。

「ヴアァァァァ……」
「………」

見た目は…大ざっぱに言うとハゲで厳つい顔した見上げるほどの大男がボロボロの服を着て立っていました。
……お母さん、俺失禁しそうです。

「ウゴァ!アガァァ!」
「うひぃ!」

大男は唸り声をあげながら俺を片手で掴めそうな程デカい腕を振り回して……あれ?攻撃してこない?

「ウガ!ウゴァッ!」
「??」

大男は厳つい顔のまま俺の目の前で腕を振り回して……何か伝えようとしてるのか?

「よし!ジェスチャーゲームは結構……得意かもしれないぞ!どんと来い!」

※スーパージェスチャータイム※

「ウガァ!」

魔導兵を指したという事は…

「ん…ああ…あの魔導兵が?」
「アガ!」

今度は自分を指した。

「お前を?」
「アガッ!アガッ!」

今度は胸を叩いた……と言うことは

「パッションしたのか?」
「アガァァッ!」

違うのか…必死に自分を叩くとなると…

「あ…攻撃されたのか!」
「アガ!」

頷く大男。どうやら正解のようだ。

「オゴッ」

ええと天井から下へと腕を動かすという事は……

「ああ!その時丁度俺が落ちて来て奴等を潰したという訳か!」
「アガァ!」

※スーパージェスチャータイム終了※


「取りあえずお前は仲間って事だな…」
「アガ!」

ああ、頷いてくれたよ…何だか凄い安心感と共に頼もしさが…

「ってやってる場合じゃない!え~と…所でお前の名は?」
「ア…アガ?」
「……分かった。取りあえずお前の名はアガだ。分かった?」
「ウゴッ!」
「よしアガ!俺はここに居る奴等を助けに来たんだ!仲間が居るところまで案内を頼めるか?」
「ウゴァ!」

了解した!と言った感じのポーズを取るとアガはいきなり壁にパンチ…

[ボゴォン!]

……して大きな穴を開けました。

「アガッ!」

意気揚々とその穴を通りこっちへ…とばかりに手招きをするアガ。

……いや頼もしい事で…
俺は若干レナを思い出しながら手招きしているアガの方へと歩いて行った。






「……あれ?そういやシロウトは?」


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