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とんでもスキルで異世界放浪メシ 作者:江口 連(旧 妖精壱号)
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第八十一話 石鹸、シャンプー、トリートメント

今日は81話、82話を更新です。
 ブラッディホーンブルの肉とブラックサーペントの肉と皮を取りに冒険者ギルドに来ていた。
 直接買い取り窓口に行くと、ヨハンのおっさんが出て来た。
 そしてヨハンのおっさんの後に付いて、すっかりお馴染みになった倉庫にフェルと一緒に向かう。
 スイはいつものとおり鞄の中だ。
 居心地の良いこの鞄がすっかり気に入ったようだ。
「えーと、ギルドマスターが例のミスリルリザードの件でラングリッジ伯爵様のとこに話し合いに行ってまだ帰ってきてないんだわ。だが、ブラッディホーンブルの討伐報酬については俺が預かってるから、買取金額と一緒に渡すな」
 ギルドマスターは伯爵様とまだ話し中なのか。
 面倒くさいことになって、すんませんね。
 偉い立場の人は大変だあね。
「まずは預かってる討伐報酬が金貨324枚だ。買取分の内訳の説明するぞ。まずはブラッディホーンブルの角が2本×58で金貨174枚だな。それから皮×57で金貨456枚だ。今回は肉も半分卸してもらえるってんで、それが29頭分で金貨290枚だ。それから、追加のブラックサーペントだが毒袋、肝、牙、目玉、魔石で金貨79枚だ。合計金貨1323枚だな」
 ブラッディホーンブルの角は魔法具の材料になり、皮は鞄やら靴やらの素材として人気だそう。
 そう言えばランベルトさんの店にもブラッディホーンブルの革鞄があったな。
 そして肉は少々高値だが人気のある肉だとのこと。
 頭数が頭数だけに、全部合わせるとこの金額になったそうだ。
「ここのギルドも兄さんが来てからとんでもない利益が上がっててな。これだけの金額になると、何日か待ってもらうことになるはずなんだが……今なら払えるんだよなぁ」
 デンッ、デンッ、デンッ、デンッ、デンッとヨハンのおっさんが作業台の上に麻袋を5つ乗せていく。
「一袋に金貨300枚、この小さいのに端数の123枚が入ってるからな」
 ヨハンのおっさんがそう言いながら左側の少し小さい麻袋をペシペシ叩く。
 金貨1323枚か……。
 何か収入がすごいことになってんなぁ。
 稼ぎ頭のフェルのおかげで。
 ミスリルリザードの金も入ってくるみたいだし。
「ああ、そうだ。ギルドマスターからの言伝があったんだ。兄さんがこのギルドに持ってくる分についての解体費用は無料にするから大いに利用してくれとのことだ。あと、この街にいる間に獲った獲物は是非うちにって言ってたぞ」
 解体費用が無料か。
 今のところ肉もたっぷりあるし、フェルに狩りに行ってもらう予定はないんだけどな。
 まぁ、フェルが運動不足解消のために狩りに行ったときには買取ってもらうことにしよう。
「あとは、これが戻す分のブラッディホーンブルの肉とブラックサーペントの肉と皮だ」
 ヨハンのおっさんから28頭分のブラッディホーンブルの肉とブラックサーペントの肉と皮を受け取る。
 ブラッディホーンブルの肉は、ちょっと引くくらいの量だったぜ。
 全部アイテムボックスに入れたけど。
 さて、それでは帰りますか。
 フェルと一緒に冒険者ギルドを後にして宿に戻った。
 途中、雑貨屋によって、必要なものを買い入れた。
「フェル、この後宿に戻ってちょっと準備したらランベルトさんの店に行くけど、フェルはどうする?」
『あの獣舎にいるのも暇だしな。我も一緒に行くぞ』
「分かった。じゃあちょっと部屋で準備してくるから、少し待っててくれ」
 フェルにそう言うと部屋に戻った。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「さてと、ここのところ冒険者ギルドにばかりお邪魔してたからな。一応商人ギルドにも入ってるし、少し商人の仕事もしとかないと」
 税金は既に支払ってはいるものの、せっかく商人ギルドに入っているのだから少しはそれらしい仕事もしておきたい。
 ということで、ネットスーパーで買ったものをこっちで売りたいと思っている。
 売る物の目星はつけてるんだ。
 おそらくだけど、これなら売れると思う。
 だけど、こっちの世界でどれくらいの値段でとかわからないからね。
 その辺のことをランベルトさんに相談したかったんだ。
 ランベルトさんは商人としてかなりやり手みたいだし。
 ネットスーパーで目星をつけていたものを買っていく。
 3個入りで銅貨1枚の石鹸と3個入り(ローズの香り)で銅貨3枚のを買ってみる。
 それからリンスインシャンプーの詰め替え銅貨4枚を購入。
 あとはシャンプーとトリートメントの詰め替え各銅貨5枚を購入した。
 見ててこれも売れそうかと思って、銅貨8枚と他のものより少し高いが、急遽ヘアマスクも購入した。
 そう言えばこれを入れる瓶は買ってなかったな……どっちにしろこれは特別品として売り出すつもりだからネットスーパーで買った瓶にいれてもいいか。
「よし、これをさっき買った麻袋と瓶に詰め替えていこう」
 石鹸は包装を取って小さい麻袋に1個1個入れていく。
 石鹸はこっちの世界にもあるみたいだから、ボディシャンプーより馴染みのある石鹸の方がいいかと思って石鹸にしてみた。
 3個入りで銅貨1枚のものは少し安めにして、ローズの香りの方は高級品として売り出せたらと考えてる。
 リンスインシャンプーとシャンプーとトリートメントはコルクの蓋の付いた細長い瓶に詰め替える。
 それぞれ瓶3本ずつ出来た。
 リンスインシャンプーは洗うだけだから普段使いに(とは言っても風呂自体が一般庶民には普及してないみたいだから小金持ち連中用というこにはなるだろうが)、シャンプーとトリートメントは貴族様方用の高級品として。
 シャンプーとトリートメントをきちんと使った方が髪の手触りや艶は断然違うしな。
 それから急遽買ったヘアマスクは、ネットスーパーで買ったジャムが入ってるような瓶に詰め替えた。
 これは特別品として、ここぞというときに使うと魔法のように髪が美しくなりますとか何とか言って高値で売り出せないかと考えてみた。
 よしと、これで準備完了だ。
 売れそうではあるのだが、これがどれくらいの値段が適正価格なのかさっぱりわからない。
 その辺をランベルトさんに相談したい。
 できれば使ってもらって、使い心地なんかも聞ければなと思っている。
 俺自身は分かっていても、こっちの人がどう思うかはわからんからなぁ。
 きっとシャンプーなんかは今までになかったものだろうし。
 とにかく、これを持ってランベルトさんに相談だな。
 それにしても、風呂入りてぇな……。
 濡れタオルで体を拭くだけなのにも慣れてきたとはいえ、日本人ならやっぱり風呂に入りたいものだ。
 風呂が欲しいぜ。




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