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とんでもスキルで異世界放浪メシ 作者:江口 連(旧 妖精壱号)
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第五十五話 久しぶりのカレー味うまっ

 紹介された”グリフォンの巣”に泊まることにした。
 グリフォンの縄張りのど真ん中を通ってきた俺としてはちょっと複雑なんだけど、まぁただの名前だしね。
 ここは従魔込みで1泊銀貨8枚だ。
 前に泊まった宿と同じく建物の裏に獣舎あるみたいで、フェルにはそっちに移動してもらう。
 俺はというと、とりあえず俺が泊まる部屋に行って飯の仕込みを。
 考えているメニューの材料をネットスーパーで買ってと。
 メインのは本当は1時間くらいロックバードの肉を漬け置きしたいところだけど、味を染み込みやすくしてるし少し短くても大丈夫だろう。
 その間に宿のベッドにマイ布団を敷いてと。
 そろそろフェルのとこ行かないと、この部屋に無理やり入ってきそうだな。
 俺は鞄に入ったきりずっと寝ているスイを連れてフェルのもとへ向かった。
「フェル、お待たせ」
『待たせ過ぎだ。腹が減って仕方がない』
「あ、ごめん。でも、もうちょっと時間かかるかも」
『何ーっ?!』
 今にも『クゥーン』と鳴きそうな悲壮感丸出しの顔すんなよ。
 ちょっとかわいそうだったから、ネットスーパーでメンチカツを10個ほど買ってあげた。
『ご飯ー?』
 あ、スイも起きだしてきたか。
 スイにもメンチカツを5個だな。
「2人ともとりあえずこれ食って待ってて」
 さてと、まずは付け合わせのブロッコリーだな。
 ブロッコリーを適当な大きさに切って水洗いして、塩を少し入れたお湯でゆでてと。
 ゆで上がったら水を切って冷ます。
 水にさらして冷ますと水っぽくなるからしない方がいいぞ。
 なぜブロッコリーかというと、もちろん俺が好きだからだ。
 ブロッコリーにマヨをつけて食うと美味い。
 俺はメインに作る料理の付け合わせはいつもこれだ。
 で、メイン料理はというと、タンドリーチキンを作ろうと思う。
 仕込んでたビニール袋を開ける。
 これは部屋にいたときに仕込んだものだ。
 ビニール袋にプレーンヨーグルト、おろしにんにくとおろししょうが(ともにチューブ入り)と塩胡椒、そしてカレー粉を入れて混ぜ混ぜ。
 そこに適当な大きさに切ってフォークでプスプス穴を開けたロックバードの肉を投入して揉む。
 そして放置してたのがこれだ。
 漬け込んでいたロックバードの肉をオリーブオイルをひいたフライパンで皮目の方から焼いていく。
 両面こんがり焼けたら出来上がりだ。
 皿にタンドリーチキンを盛って、付け合わせのブロッコリーにたっぷりマヨをかけて完成。
「出来たぞー」
 待ってましたとばかりにフェルとスイがやってきて食い始める。
『これは不思議な味だが美味いな』
『うん。スイも好きだよーこれ』
 スパイスたっぷりのカレー味はこの世界では未知の味かも。
 でも、美味いだろう。
 俺もタンドリーチキンにかぶり付く。
 あーウマ。
 これ食ったらなんかカレーが食いたくなった。
 カレーって無性に食いたくなるときあるよなぁ。
 しかも、俺の場合は凝ったやつじゃなく、家で作るカレーが食いたくなるんだよ。
 俺の場合は2種類のカレールーを使うのが拘りだ。
 一つはいつも使ってるルーを半分、もう半分を新商品のルーとかにしてる。
 その方が何か味が豊かになるような気がするんだよな。
 ほんのちょっとした拘りだけどさ。
 カレーのこと考えたらますます食いたくなった。
 肉を大きめにしてカレー作ってみるか。
 フェルもスイもけっこう何でもいけるから大丈夫だろう。
 文句が出たら別にステーキでも焼いてやればいいし。
『あるじーおかわり』
『我もだ』
 はいはい。
 タンドリーチキンのおかわりを焼いていく。
 俺も作りながら久しぶりのカレー味を堪能したよ。
 もちろんゆでたブロッコリーのマヨがけも美味かった。
 次ぎは本命のカレーライスだな。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 部屋に戻ってスイを寝かしつけてから、これからのことを考える。
 まず何とかしておきたいのが冒険者ランクだ。
 冒険者ギルドは肉の確保のために解体で必ずお世話になるから脱退は考えられない。
 だけど、登録抹消までの期間が今のGランクだと1か月しかないからさ。
 旅をして感じたけど、Gランクの1か月なんて旅してると割とすぐに経っちゃうんだよな。
 そこで冒険者ギルドのランクをこの街にいる間に上げておこうかなと考えてる。
 ようやく安定したレオンハルト王国に来たんだから、この国をいろいろ旅して回りたい気持ちはあるんだけど急ぐわけじゃないしな。
 Fランクになれば3か月あるから、これから旅をするにしても少しは余裕が出てくるだろう。
 ということで、ここでがんばってFランクにしておこうと思う。
 幸いというか、ランベルトさんやフェニックスのみんなと知り合いになれたから、この街には頼りになる存在ができたしね。
 ただランクを上げるつもりでいるのに、俺自身冒険者メインで活動するつもりがなかったから、どうやったらランクが上がるのかといまいち分からないんだよね。
 だから明日冒険者ギルドに行って聞いてみようと思う。
 依頼を受けた件数とかが関わってくるのは間違いないだろうから、依頼も受けようと思ってる。
 ここは薬草採取の依頼なんかをちまちま受けてがんばってくしかないよな。
 なんだかなぁ俺、冒険者になりたいわけじゃないんだけど。




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