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とんでもスキルで異世界放浪メシ 作者:江口 連(旧 妖精壱号)
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第五十三話 冒険者ギルドで再登録するハメに

今日は52話、53話更新です。
 フェニックスのメンバーと一緒にカレーリナの街の冒険者ギルドに来ていた。
 大分暗くなった時間帯だから窓口もそれほど混んではいなかった。
 俺はフェニックスが並んだ窓口の隣に並んだ。
 俺の方の列が若干早く受付まで辿り着いた。
「すみません、買取をお願いしたいのですが」
 そう言って冒険者ギルドのギルドカードを差し出した。
「はい、買取ですねー」
 受付嬢がそう言いながら俺が差し出したギルドカードを受け取る。
 手元で何か確認すると、受付嬢の顔が曇った。
「これ、登録抹消されていますね。ムコーダ様はGランクですが、1か月以内に依頼を受けていなかったのではないですか?」
 …………あっ、一定期間内に依頼を受けないと冒険者ギルドから登録を抹消されるんだった。
 いやぁ、いろいろあったからすっかり忘れてたよ。
「実は、いろいろあったもので……」
「Gランクは期間が一番短いですから時々そういう方がいらっしゃいますね」
 話を聞けば、Gランクはとにかく依頼を受けまくって早めにFランクに行くのがセオリーということだ。
 そうすれば3か月と期間も伸びるし、Fランクからはそれなりに収入が見込める依頼も出てくるからだそう。
 えー、そうだったのかよ、俺何にも聞いてないぜ。
 って期間を忘れた俺が一番悪いんだけどさぁ。
「また登録料を支払えば問題ないですか?」
 魔物の解体のことがあるから、冒険者ギルドには登録しておかないとマズいんだよ。
「はい、登録料の銀貨5枚を支払っていただければ大丈夫です。ムコーダ様は現在最低ランクのGランクですので、ギルドカードもそのまま使用していただいて問題ありません」
「あ、既に従魔登録している従魔も問題ないですか?」
 後ろにいるフェルを見ながら受付嬢に聞いてみる。
 フェルを見て受付嬢がちょっと驚いてたけど「問題ありません」とのことだった。
 そうか、それなら銀貨5枚払うよ。
 俺は銀貨5枚を支払って再登録してもらった。
「それから新しい従魔がいるので登録をお願いしたいのですが」
「新しい従魔ですか?」
「はい、こいつです」
 俺は鞄からスイを抱き上げて受付嬢に見せた。
「ス、スライムですか?」
 困惑顔の受付嬢。
 スイを馬鹿にしちゃいけないぜ。
 他のスライムと違ってうちのスイはめちゃくちゃ強いんだからな。
「特殊個体なんですごく強いんですよ」
 自慢気にというか、自慢して言ったんだけど受付嬢は信じてないみたいで「はぁ」とか気のない返事をする。
 ぐぬぬぬ。
 スイの強さは見たものじゃなきゃわからんね。
 スイの従魔登録をしてもらい、買取の話を始める。
「買取なんですが、オークと他の魔物を何体かお願いしたいんです」
「それでしたら、隣の買取窓口の方でお願いします」
 やはり大きい魔物は専用窓口か。
「ムコーダさん、終わったのか?」
 声をかけてきたのはフェニックスのリーダーのラーシュさんだ。
「はい。依頼の期間を忘れてて再登録するハメになりましたよ」
「それは大変だったなぁ」
「実を言うと、私は冒険者をメインに活動しているわけではないので、あまり熱心ではないというか」
「そうなのか?」
「ええ。ご存知の通り、うちの従魔は大食らいなんです。それはフェルが魔物を獲ってくることでそれほど問題ではないのですが、その獲ってきた魔物の解体が……」
「なるほどな。解体を頼むなら冒険者ギルドが一番だ。まぁ、もぐりの解体屋とか肉屋に頼むって手もないことはないが、奴等はあまり信用できんからな。もぐりの解体屋はボッタクられる可能性もあるし仕事が雑なヤツも多いし、肉屋は肉は丁寧に扱うがその他の皮なんかの素材の扱いが雑なんだ。俺たちとしちゃ、肉よりも他の素材の方が価値が高い場合もあるからな。そういうことを考えると、経験豊富でプロ意識も高い冒険者ギルドで解体してもらうのが一番だ」
 ほー、そうだったのか。
 もぐりの解体屋とか肉屋って手もあったんだな。
 今の話聞いたら絶対頼むことはないけどさ。
 登録のこととかはあるにしても、冒険者ギルドに頼んで正解だったってことだな。
「で、ムコーダさんは魔物の買取してもらうのか?」
「はい。肉がもうないんで」
「あ、俺たちが食っちまったからか?」
 まぁ、それも理由の一つだけど黙っておこう。
「いえいえ、もう尽きかけてたってこともあるんで」
「獲ってきたやつなんだろ?どんな魔物か興味あるから見ててもいいか?」
 ラーシュさんがフェルを見ながらそう言った。
 フェニックスのメンバーなら別に構わないか。
「いいですよ」
 俺たちは隣の買取窓口へと移動した。




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