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とんでもスキルで異世界放浪メシ 作者:江口 連(旧 妖精壱号)
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第五十二話 カレーリナの街到着

今日は52話、53話更新です。
 道の先にうっすらと街が見えてきた。
「あれがカレーリナの街だ」
 フェニックスのメンバーが教えてくれた。
 城壁も立派だし、結構デカい街のようだ。
 ようやく街か、良かった。
 昨日の夜にから揚げをご馳走したのがいけなかったのか、商隊のみなさんやフェニックスのメンバーに飯時になると集られましたよ。
 飯作ってるとみんなジーッと見てくるんだぜ。
 俺の方も盗賊の報奨金を全部俺がもらえることになってることとか盗賊を街まで連れて行ってもらってることとか考えるとダメとも言えないしさぁ。
 しかも、フェニックスのメンバーの食欲はハンパない。
 図体がデカいってのもあるんだろうけど、とにかく食うんだ。
 なんとかギリギリ持つかなと思ってた肉も、おかげで全部使い切った。
 肉の一かけらも残ってない。
 すっからかんだぜ。
 肉好きのフェルがいるから、俺にとっては忌々(ゆゆ)しき問題だ。
 カレーリナの街に着いたら速攻で冒険者ギルドに行って、アイテムボックス内の魔物を解体してもらわないと。
 あ、ちなみにスイの希望だが、甘い物が気に入ったらしく『ケーキが食べたいなぁ』ということで、スイにだけこっそりケーキをあげたよ。
 結局、フェルに見つかって『スイにだけズルいのだ』とか言われて、フェルにもあげることになったけどね。
 あいつの鼻は誤魔化せんな。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「ようこそ、カレーリナの街へ」
 門を潜るのと同時にランベルトさんが俺に向かってそう言った。
 外から見て思ってたとおり、カレーリナの街はかなり大きかった。
 聞けばレオンハルト王国の中でも5番目に大きな街なのだとランベルトさんが自慢気に言っていた。
 何でもランベルトさんの家は、カレーリナの街で代々商人をしているそうで、ランベルトさん自身も生まれ育ったカレーリナの街が大好きなのだと力説していた。
 街に入るまでに2時間近くかかったけど、入るときは割とすんなり入れた。
 カレーリナの街で老舗の店を営むランベルトさんのおかげだろう。
 フェルのことも従魔だと門にいた兵士に話してくれたし。
「それでは騎士団の詰め所へ行きましょうか」
 盗賊を騎士団に引き渡すときに、襲われたランベルトさんとフェニックスのメンバーたちの証言も必要になるだろうからということで、まずは騎士団の詰め所に向かうことになった。
 騎士団の詰め所は門のすぐ近くにあり、盗賊を引き渡した後、ランベルトさんやフェニックスのメンバーに俺と1時間くらい事情聴取された。
「それぞれ話を聞いたが問題ない様だ。盗賊はここ最近問題になっていた”ブラックドッグ(黒犬)”という盗賊団だった。死んだブラックドッグの頭のザハールという男は、盗賊になる前から相当悪だったらしく賞金が金貨30枚付いていたぞ。それを含めた討伐報酬だが、〆て金貨45枚だ」
 騎士団長だと紹介されたフルプレートの鎧を着た40代前半の茶髪のおっさんがそう言って金貨の入った麻袋をくれた。
 盗賊とは言え人の命が金に変わる世界なんだねぇ。
 盗賊に成り下がった自分たちの自業自得ではあるんだけど、なんだかしょっぱい気持ちになった。
 この後はランベルトさんは店に戻り、フェニックスのメンバーは冒険者ギルドに依頼の報告に行くというのでそれについて行くことにした。
 肉調達のために冒険者ギルドには一番に行きたかったからね。
「それじゃ、ランベルトさん、後日お店の方にお伺いさせてもらいます」
「はい、お待ちしておりますよ」
 ランベルトさんの店は鞄や財布、ベルトやナイフの鞘などの革製品を売っているそうで、興味があった俺は後で伺わせてもらうことにしていた。
 というのも、スイの定位置の鞄が汚れもひどくなったし大分ボロくなってきてたからだ。
 まぁタダでもらったものだからね。
 中古品をもらったんだから当然と言えば当然なんだけど。
 だから、この際丈夫な革の鞄を購入するのもありかなと思ったんだ。
 何にしても見てからだけどね。
 あとスイも気に入ったらだ。




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