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とんでもスキルで異世界放浪メシ 作者:江口 連(旧 妖精壱号)
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第四十話 半熟トロトロの親子丼とフェルおじちゃん

今日は39話と40話更新です。
 うーん、何作るかな。
 フェルが希望する異世界のご馳走は、フェルがまたハッスルしちゃうからもちろん却下。
 魔力を使い過ぎてダルいから滋養にいいものがいいな。
 滋養にいい食い物っていうとすぐ思いつくのは栄養満点の卵とか?
 卵か、ここんところ食ってなかったからいいかも。
 卵、卵、卵…………。
 短時間で出来るし、ロックバードの肉も残ってるからあれにしよう。
 そうとなればネットスーパーで買い物だ。
 卵とだし醤油を買って、みりんと砂糖はあったし、玉ねぎもあるな……あ、あと大事な米を買わないと。
 まずは、玉ねぎを薄切りにして、ロックバードの肉を一口大に切る。
 そして卵を割って軽く溶いておく。
 あとは火にかける前のフライパンに水、だし醤油、みりん、砂糖で割り下を作ったあと、それを火にかける。
 俺は面倒だからいつもだし醤油使っちゃう。
 だし醤油めっちゃ便利だぜ。
 割り下が沸騰したら玉ねぎとロックバードの肉を入れる。
 玉ねぎとロックバードに肉に火が通ったら、溶いた卵を半分だけ入れて弱火で煮る。
 卵が固まってきたら残りの溶いた卵を入れてすぐに火を止める。
 後に入れた卵は余熱で火を通すくらいにすると、半熟トロトロの親子丼の出来上がりだ。
 あとは炊きたての飯に乗せて食うだけだ。
「フェ……」
 フェルとスイを呼ぼうとしたら、傍でジッと待ってたよ。
「ほら」
 フェルの前に特大親子丼を出してやる。
『うむ』
 そう言うとガツガツ食い始めた。
 スイには普通サイズの親子丼と卵の殻や玉ねぎの皮を出してやる。
『あるじー美味しいよ』
 スイが念話で話してくる。
「そうかそうか、良かった」
 スイを一撫でして俺も親子丼を食い始める。
 うん、なかなか上手く出来たな。
『おかわりだ』
 フェルさんや、食うのが早過ぎやしませんかね。
 ってか生肉食ってきたんじゃないのかよ。
 しょうがないなぁ。
 俺はフェルにおかわりを作る。
 スイもまだ食いたそうにしてたから、スイにもおかわりを。
 まったくうちの従魔たちはよく食うね。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 食後の休憩のとき、そう言えばとフェルに話を切り出した。
「あ、そうそう、フェルに話しとこうと思ってたんだ。スイがな念話できるようになったんだ」
『知っている』
『あのね、フェルおじちゃんとはもう話したのー』
「ブッ……お、おじちゃん…………」
 フェ、フェルがおじちゃんとはね。
 スイは怖いもんなしだな。
 まぁ1000歳越えしてるんだから、本当はおじちゃんどころかおじいちゃんなんだろうけど。
『む、笑うな。それとスイ、我をおじちゃんなどと呼ぶなと言っておるだろう』
『えー何で?フェルおじちゃんはフェルおじちゃんでしょう?』
『だから呼ぶなと……』
「ブフッ、ま、まぁまぁいいじゃないか。スイはまだ生まれて14日なんだから。それから比べたらおじちゃんだろう?なぁ、フェルおじちゃん」
『ぐぬぬ、その名で呼ぶな。咬むぞ』
「ハハハ、悪い悪い」
『我がおじちゃんならお主だっておじちゃんだろうが』
「いやいやいや、俺はまだ27歳だぜ。おじちゃんじゃないよ」
『主はあるじなのー』 
「ほら、スイもこう言ってるし」
『ぐぬぬぬ。スイ、いいか、我のことはフェルと呼ぶのだ。分かったな』
 フェルがグルルと唸りながらスイに向かってそう言う。
『うーフェルおじちゃんはフェルおじちゃんだもん……』
 スイはそう言ってブルブルブルブル細かく振動しはじめた。
「何やってんだよ、スイのこと泣かすなよな」
 俺はスイを抱っこしてよしよしする。
『ウエーン、あるじー』
 ブルブルブルブル震えるスイを慰める。
「ほら、泣くな泣くな。スイは強い子だもんな」
『ヴン、ズイづよいこぉ』
 あーよしよし。
「それにしてもヤダねぇ。呼び名一つであんな唸りだすんだもんなぁ、フェルおじちゃんは心が狭いなぁ」
 フェルに嫌味っぽくいってやるとぐぬぬと渋い顔をしてフンっとそっぽを向いた。
『我は心が狭くなどない。スイにだけはその呼び名を許そう』
 あはは、フェルがスイに負けた。
「スイ、フェルおじちゃんって呼んでいいってさ」
 そう言うとスイが嬉しそうにプルプル震えた。
『フェルおじちゃん、ありがとー』
 プルプルプルプル嬉しそうに震えるスイ。
 あー愛い愛い。
 うちのスイたんはかわいいな~。




スイは生まれて14日なので、スライムに進化してもお子様です。
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