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とんでもスキルで異世界放浪メシ 作者:江口 連(旧 妖精壱号)
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第三百十九話 言語道断

3月24日に【コミックガルド】でコミカライズが連載開始される「とんでもスキルで異世界放浪メシ」ですが、オーバーラップさんで何ページか先駆け公開しております!
それと3月25日発売の書籍『とんでもスキルで異世界放浪メシ 2 羽根つき餃子×幻の竜』の特典情報です。
★全国の特約店様
 B5書き下ろしSSペーパー「俺はピクシードラゴン、名前は……」
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 B5書き下ろしSSペーパー「スイ、ワイバーンと戦う」
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 特製ポストカード
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 書き下ろしSS付き4Pリーフレット「ムコーダさんの料理教室」
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 書き下ろしSS入り4P小冊子「ランベルトの妻マリーの衝撃」
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 書き下ろし4Pブックレット「とある冒険者の証言」
 このほかゲーマーズ様では、先日告知させていただいたとおり、書き下ろし36P小冊子付限定版が発売されます。
★アニメイト様
 書き下ろしショートストーリーシート「フェル、地竜を狩る」
となっております。
どちらの情報も↓こちらのオーバーラップ広報室から確認できます。
http://blog.over-lap.co.jp/
 家に帰ったところで、使用人用の風呂のタンクに水の魔石と火の魔石をセット。
 ちゃんとお湯が出るのも確認したからバッチリだ。
 それからみんなに石鹸やらシャンプーやらの使い方を指導した。
 途中で、石鹸トレイと湯おけ、体を洗うボディタオルを支給してないことに気付いて、ネットスーパーで購入して各自に支給しておいた。
 そうこうしているうちに、トニとアホの双子も帰ってきた。
 芝用の大鎌やら脚立は、明日の朝のうちにここに届けてくれるとのことだった。
 夕飯は、作り置きを大放出。
 オークの生姜焼きやら味噌焼き、ブルーブルのチンジャオロースーなど残ってたもので丼を作って出した。
 米、大丈夫かなって思ったけど、案外みんな大丈夫だった。
 それよりもみんなフェルたちが美味そうに食ってた丼が気になっていたようで喜んでいた。
 特にアホの双子2人は…………。
「あっ、こらっ、お前らそれフェルの分だぞっ! お前らのはこっちだよっ」
 フェルのおかわり用によそっておいたステーキ丼を、いつの間にかアホの双子がっついていた。
 よりにもよってフェルの好物のステーキ醤油がかかっているステーキ丼をだ。
「あ、そうなの? ごめんごめん。でも、これ美味いなぁ~」
「すまんすまん。でも、食い始めちゃったし、食っちゃってもいいよね?」
 ガツンッ、ゴツンッ。
 さすがにこれにはタバサからの強めの鉄拳制裁が下った。
「すみません、ムコーダさん。フェル様もすみません。ほらっ、あんたたちも謝んなっ!」
「「すんません」」
 鉄拳制裁をくらった頭を撫でながら、アホの双子が俺とフェルに頭を下げた。
 しかしながら、肉好きのフェルの腹の虫は収まらず……。
 ゴゴゴゴゴ――――。
 おかわりを奪われたフェルが憮然とした表情で2人の前に立った。
『我のおかわりを奪うとは言語道断。お主らのような無礼者は噛みころ……』
「まっ、まぁまぁまぁ、2人とも謝ったし、今回だけは許してやりなよ」
 歯をむき出しにして物騒なことを言い始めたフェルを慌てて止めた。
 さすがの2人もフェルの形相にビビッて青くなっている。
『お主、この無礼者を庇い立てするのか?』
「い、いや、そういうわけじゃないんだけど……。謝ってるし、一応、俺の奴隷だしさ。そ、そんなことより、そのステーキ丼より美味いステーキ丼を作ってやるから。気を静めてくれよ、な」
 念話で『ドラゴンの肉で今新しいステーキ丼作ってきてやるからさ』と伝えてなんとかなだめた。
 せっかく買った家で死人が出るとか、ホント勘弁です。
『しょうがない。今日のところはそれで手を打つ。だが、我の肉を奪ったこの2人にはそのうちに目にもの見せてくれるわ。フンッ』
 鋭い目つきでアホの双子の睨みつけながら何だか不穏なことを念話で伝えてきたフェル。
 おいおい、一応2人は俺の奴隷なんだからあんまり無茶なことはすんなよな。
 ホント、お願いだよ。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇




 翌朝、俺の目の前に勢ぞろいした14人は見違えるほどだった。
 風呂に入ってさっぱりした身なりに昨日支給した服と靴を身に着けたその姿は別人のようだ。
「それじゃ、昨日も話したけど、庭の手入れはトニを中心に、母屋の掃除はアイヤとテレーザが主で男性陣も含めての石鹸やらシャンプーやらの詰め替えのときも2人が中心になってやってくれ。警備の方はタバサが中心になって、門には1人常駐してあとは敷地の見回りだ。夜も1人は警備というか警戒に当たってほしいから、その辺は5人でうまく回してくれ」
 夕飯を食い終わった後に、仕事のことでちょっと打ち合わせをしていた。
 庭の手入れに付いては、経験もあるトニを中心に。
 母屋の掃除はアイヤとテレーザが主に担当してもらって、トニ一家とアルバン一家には全員でもって石鹸やらシャンプーやらの詰め替え作業もしてもらうつもりだから、それについても2人が中心にやることに。
 一応子どもたちは午前中のみの仕事とした。
 そして、6日働いたら1日休みとして、報酬はトニ一家もアルバン一家ともに1家族分として金貨1枚。
 これは奴隷契約のときに決められた報酬だ。
 これじゃ少なすぎやしないかと思ったんだけど、奴隷商のラドスラフさんには「これでも破格の報酬ですよ」と報酬の増加は止められた。
 今でも少なすぎではと思うものの、食費などの生活費は俺持ちなんだからこれはこれでいいのかと思うようにしてた。
 警備の方は、男どもの方は自由気ままというか我が道を行くタイプばっかりなので、ここはあのアホ双子の姉でもあり面倒見の良さそうなタバサに中心になってもらうことにした。
 門に1人は常駐してもらって、あとは敷地内を巡回警備。
 夜も誰か1人は警備に当たってほしいから夜勤もありなので、その辺は上手い具合に調整してほしいところだ。
 ローテーションを組んで、少なくとも10日に1度は休みが取れるようにすることも伝えてある。
 警備の方は正しく体を張っているので、報酬は1人金貨1枚だ。
 これもトニ一家もアルバン一家と同じく少なすぎやしないかと思ったんだけど、ラドスラフさん曰く「こちらも多過ぎるくらいです」とのことだった。
 とにかくこんな感じで仕事を開始してもらった。
 ああ、アイヤとテレーザたちには、ネットスーパーで購入した掃除道具をいろいろと大量に支給したぞ。
 雑巾5枚セット、バケツ、箒、ちり取り、モップ、ハンディタイプのほこり取り、粘着テープのカーペットクリーナー、環境にやさしい各所に使えるマルチタイプの洗剤等々。
 もちろん使い方もレクチャー済だ。
 ロッテちゃんはまだ小さいから遊んでもらってていいんだけど、粘着テープのコロコロが気に入ったのか、楽しそうにコロコロしてたよ。
 この掃除道具は自分たちの使用人用の家でも使えるよう、別途同じものを支給してある。
 やっぱり家はキレイにしていた方が住んでいて気持ちいいからな。
 そんな感じで各自仕事を開始したのを見届けてから、俺はフェルたちを連れて冒険者ギルドに向かった。




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