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とんでもスキルで異世界放浪メシ 作者:江口 連(旧 妖精壱号)
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第二百九十七話 こってりうまうまマヨ醤油焼き

皆さまにお知らせです。
3月にめでたく「とんでもスキルで異世界放浪メシ」の2巻が発売されます!
どうぞよろしくお願いいたします!
 さて、夕飯何にしよう。
 作り置きしてあるのもあるにはあるけど、フェルたちに食わせるには量が中途半端なんだよな。
 しょうがない、何か作るか。
 セーフエリアには俺たちしかいないから、魔道コンロ出しても問題ないし。
「夕飯用意するから、これ飲んでちょっと待ってて」
 そう言ってネットスーパーで買ったコーラを深めの木皿に並々と注いでフェルたちの前に置いた。
 これで少しは時間稼げたな。
 何つくろうかな?
 やっぱり簡単ですぐできるのがいいな。
 アイテムボックスの中を探る。
 そうだ、昨日解体したロックバードの肉を使おう。
 ロックバードで簡単なメニューっていったら…………、あ、あれにしよう。
 揉んで焼くだけの超簡単マヨ醤油焼きだ。
 簡単な上に洗いものも少なくて済む超優秀なメニュー。
 しかも美味いんだよ、これが。
 味付けに使う調味料類は手持ちのもので間に合うから、足りないのは上にパラッとかける万能ネギだけかな。
 別になくてもいいけど、あった方が見た目にもいい。
 ネットスーパーで万能ネギを購入したら調理開始だ。
 まずはビニール袋にマヨネーズ、ダシ醤油、おろしニンニク(チューブ入り)を入れて混ぜる。
 そこに適当な大きさに切って味がしみ込むようにフォークでプスプス穴を開けたロックバードの肉を投入。
 あとは揉みこんで10分程度置く。
 今回は味付けにダシ醤油を使ったけど、めんつゆでもイケるぞ。
 あとは熱したフライパンで皮目の方から焼いて、程よく焼けたところで裏返して火が中まで通ればOKだ。
 マヨネーズの油で焼くから油をひく必要はないぞ。
 焼き上がったロックバードの肉を皿に盛って、上から小口切りにした万能ネギをかければロックバードのマヨ醤油焼きの完成だ。
 簡単なのもあって、魔導コンロの4つ口コンロを最大限に使って大量に作り出した。
 味は分かってるんだけど、大量にあるしちょっとだけ味見。
「こってりした味付けがこれまた美味い」
 マヨを多めに入れてこってりした味付けが俺好みだ。
 本当は、こってりした味付けは控えた方がいいんだろうけど、美味いんだよなこってり味。
 きょ、今日のところは、まぁ、うん、これでよしとしよう。
「出来たぞ~」
 フェルとドラちゃんとスイの前に、ロックバードのマヨ醤油焼き大盛りに載せた皿を出してやった。
 みんな待ってましたとばかりに飛びついた。
『うむ、美味いぞ。こってりした味がたまらんな』
 フェルも気に入るとは、マヨ多めが効いたな。
『ウメェな、これ』
 ドラちゃんもマヨを使ったこってり味に魅了されたのかガツガツ食っている。
『おいしー』
 スイも気に入ったみたいでプルプル揺れながら食ってる。
 やっぱりマヨと醤油は偉大だな。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 はぁ、食った食った。
 マヨ醤油焼き、美味すぎてついつい食い過ぎてしまった。
 大量に作ったはずだけど、フェルたちも何回もおかわりしてペロリと平らげてしまった。
『あるじー、ケーキ食べたいなー』
 スイちゃん、まだ食べるのかい。
『お、甘いものか。いいな』
『我も食うぞ』
 ドラちゃんもフェルもかよ。
 まぁ、1日2個の約束のケーキだけど、今日はまだみんな食べてないからいいけどさ。
 俺はネットスーパーの不三家のメニューを開いた。
 お、新しいフェアが始まってる。
「イチゴフェアだってさ」
『ん? イチゴとはあの赤い実のことか?』
「そうそう。いつもフェルが食ってるケーキの上に載ってるやつ」
『イチゴー! あれ甘酸っぱくておいしいのー。いっぱい食べたーい』
 スイもイチゴは大好きだもんな。
 とは言っても、いっぱいか。
 いっぱいはダメでも、1個増やして3個くらいまでならいいか。
 ダンジョンで多少は動き回ったし。
「んじゃ、今日は3個までな。フェル、ドラちゃん、スイ、どれがいい?」
 みんなにイチゴフェアのメニューを見せた。
『我はいつものでいいぞ』
 そう言ってフェルはいつものイチゴショートをご所望だけど、こっちの方がいいんじゃないかな?
「そっちよりこっちの方がいいんじゃないか?」
 俺が指差したのは限定のプレミアムショートケーキだ。
『何が違うんだ?』
 見た目はそんなに変わりないけど、北海道産の小麦と純生クリームを使用しているそうだ。
 それにイチゴも大粒のものを厳選して使っているそう。
 そう説明すると『よし、こっちだ』とプレミアムショートケーキに変更した。
 プレミアムっていう言葉にはどうしても心惹かれるよなぁ。
 フェルはプレミアムショートケーキを3つと。
「ドラちゃんはどれがいい?」
『プリンって言おうとしたけど、それも美味そうだな』
 ドラちゃんはイチゴフェアのメニューを見て迷っているみたいだ。
 それなら、確かドラちゃんにピッタリなのがあったぞ。
「これなんてどうだ? イチゴのプリンショート」
『おおっ、そんなのがあるのか?! よしっ、それにするぞっ、それを3個だ!』
 プリンとイチゴショートの素晴らしい組み合わせに、ドラちゃんも目をキラキラさせている。
 ドラちゃんはイチゴのプリンショートを3つだな。
「スイはどれがいいかな?」
『んとねー、えっとねー……』
 俺の膝の上に載ってイチゴフェアのメニューを見ながらスイが一生懸命ケーキを選んでいる。
『あるじー、スイ、これがいい!』
 スイが最初に触手で指示したのは、ピンク色のイチゴのクリームとイチゴを巻き上げたが見た目もかわいいイチゴのロールケーキだ。
「これね。次はどれがいい?」
『んとねー、フェルおじちゃんと同じこれ!』
 次にスイが指示したのは、フェルと同じプレミアムショートケーキだ。
 どうもさっきのフェルへの説明を聞いて、美味しいそうと思ったようだ。
「はいはい、これね。最後はどれかな?」
『最後のやつはねー……、これがいい!』
 スイが最後に指示したのは、サクサクのパイ生地にカスタードクリームを重ねて上にたっぷりとイチゴを飾ったイチゴパイだ。
「最後はこれね」
 カートに入ったフェルとドラちゃんとスイの分を精算した。
「お、来た来た」
 それぞれの分のケーキを皿に載せて出してやる。
 みんな美味そうにケーキを食っている。
 俺はそれを眺めながらドリップバッグで淹れたコーヒーでホッと一息。
「平和だなぁ……、ここはダンジョンの中だってのにな」




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