挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
とんでもスキルで異世界放浪メシ 作者:江口 連(旧 妖精壱号)
27/363

第二十六話 図書館に行ってみた

今日は26話、27話更新です。
 さて、今日は一日図書館にこもる予定だ。
 それを言ったらフェルはブーブー文句垂れていたが(主に飯のことで)、朝のうちにいろんな肉を多めに焼いて置いてきたし、割と気に入ってるみたいだった菓子パンもどっさり置いてきた。
 まぁ大丈夫だろう。
 図書館の場所も宿で聞いてある。
 昨日のうちにメモ用の大学ノートとボールペンもネットスーパーで購入済みだ。
 じゃ、図書館に行きますか。
 ………………
 …………
 ……
 結果を言おう。
 地図、なかった。
 入館料に銀貨2枚も支払ったのに……ガックリ。
 かなり長い時間いろいろ探してはみたんだけど、地図らしいものはどの本にも載っていなかった。
 探し始めて大分経って、こりゃもうないなと思い始めてから魔法関連の本に移ったんだけど、こっちの方が閲覧時間も少なかったのにいろいろ分かって為になったぜ。
 それで分かったのが、魔力は誰でも持っているが、その使い方(俺がやった魔力を体に巡らせるってことだな)が分かっていなければ魔法を発動することはできないということだ。
 誰でも魔力を持っているのに魔法使いになれる者が限られているのは、魔力を感知出来なかったり感知出来ても魔力の使い方(魔力を体に巡らせること)が上手く出来ないといったことが原因なんだそうだ。
 魔法の基本は火魔法・水魔法・風魔法・土魔法で、特殊なのが氷魔法・雷魔法・回復魔法・聖魔法・神聖魔法、種族特性なのが草木魔法・闇魔法だということだ。
 基本の火魔法・水魔法・風魔法・土魔法は、その適正があり魔力の使い方が分かっているものであれば比較的簡単に習得ができる。
 だが、特殊な氷魔法・雷魔法は基本の火・水・風・土魔法の全てが使えないと、発動すらしないらしい。そもそも基本の火・水・風・土魔法全て使える魔法使い自体少ないから、氷魔法・雷魔法を使える魔法使いも極わずかだということだった。
 それから回復魔法についても、適正があり教会で一定期間修行しないと使えるようにならないようだ。
 聖魔法については、もっと特殊で、職業が勇者、聖女、聖騎士などの極限られた職業の者にしか習得できない魔法ということだった。攻撃力の高い聖光の槍(ライトニングアロー)やアンデッドに効果抜群の浄化の光(ホーリーライト)等が使えるらしい。
 神聖魔法になると、特殊というより伝説のという感じで書かれていた。まず、神の加護がないと習得できない。神の加護がある者自体が極々稀であるため、どのような魔法であるかでも定かではないようだ。ただ、言い伝えによると魔物の大群を一撃で仕留めたとか、一国を滅ぼしたとかそんな話があるということだった。
 種族特性の草木魔法・闇魔法だが、その名のとおり特定の種族しか使えず、草木魔法はエルフ、闇魔法は魔族しか使えないようだ。
 魔法について分かったことを誰も見てないのを確認してからノートにメモしたよ、司書さんに声を掛けられるまでな。
 目的の地図は見つからなかったけど、魔法についてはそれなりに分かったからよしとするか。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 「ただいま」
 宿屋で待っていたフェルのところへ行くと、フェルが不貞腐れていた。
 『遅い』
 朝にあれだけ置いていった食い物がきれいになくなっていた。
 「ごめん、ごめん」
 『ふん。お主の帰りが遅いから腹が減って仕方ない』
 「今すぐ作るから機嫌直せよ。また肉いっぱい出すからさ」
 『異世界の馳走がいい』
 はぁ、それかよ。
 だけどネットスーパー(異世界)の食材を食い過ぎると、気力が漲るとか始まるしなぁ。
 でもまぁ、俺も帰り遅くなっちまったし、少しだけならしょうがないか。
 ネットスーパーで焼き鳥ととんかつを購入。
 量はもちろん少なめだ。
 とは言ってもフェルにとってだけど。
 焼き鳥を串からはずして皿に盛り、とんかつも別の皿に盛っていく。
 「異世界の食い物はとりあえずこれだけな。他は今から肉焼くから待ってて」
 フェルが少ないとか何とかブツブツ言っていたけど、無視して肉を焼いていく。
 味付けはいつものステーキしょうゆに焼肉のたれだ。
 肉を皿に盛りフェルに出してやると、ガツガツ食い始める。
 俺もこの後行きたいところがあるから手間をかけていられないのだ。
 図書館で地図が見つからなかったから、冒険者たちからそれぞれの国の情勢などだけでも聞いておきたいのだ。
 あれ?そう言えば……。
 ガツガツ肉を食うフェルを見て思い出した。
 図書館で調べた魔法のことだ。
 神聖魔法ってあったけど、確かフェルにもあったような気がするんだけど……。
 フェルを鑑定してみる。


 【 名 前 】 フェル
 【 年 齢 】 1014
 【 種 族 】 フェンリル
 【 レベル 】 906
 【 体 力 】 9843
 【 魔 力 】 9481
 【 攻撃力 】 9036
 【 防御力 】 9765
 【 俊敏性 】 9684
 【 スキル 】 風魔法 火魔法 水魔法 土魔法 氷魔法 雷魔法
         神聖魔法 結界魔法 爪斬撃 身体強化 物理攻撃耐性
         魔法攻撃耐性 魔力消費軽減 鑑定
 【 加 護 】 風の女神ニンリルの加護


 神聖魔法、やっぱりあるな。
 まぁ、神の加護がないと習得できないってあったから、風の女神ニンリルの加護があるフェルならあってもおかしくはないか。
 やっぱりフェルって伝説の魔獣なんだなぁ。
 普段はそんな風に思えないんだけどさ。
 ん?待てよ、魔物の大群を一撃で仕留めたとか一国を滅ぼしたとかそんな話があるって本にあったけど、一国を滅ぼしたとかって話は最近聞いたような気が……。
 『ゲプッ、うむ、美味かったぞ』
 満腹になって満足そうにそう言ったフェル。
 フェル、フェル、フェル……あ。
 あの話はお前のことかーーーっ?!




+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ